こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

極めればエロも美学と成りうる「マンガ家さんとアシスタントさんと」

 2014年4月~6月放送のアニメ。

 本作はスケベな作風の漫画を書くスケベな男性漫画家とその美女アシスタント達の日常を描く漫画家コメディである。

 主人公 愛徒勇気(あいと ゆうき)を演じる声優の松岡君はハーレム主人公役にあたる率が高くて羨ましい限りである。

 

 

 

 主人公は「はじらってカフェラッテ」というエロとアホ丸出しのマンガ連載を持っている。

 主人公は愉快にご機嫌な変態である。変態は変態だけど無垢なる変態というのか、ごくナチュラルに変態性が表に現れるためにそこまで嫌味な性格表現にはならない。むしろその素直なまでのスケベ心が少年のようで可愛らしく思えたりもする。

 学生時代から好きな物を書くことを追求するという格好の良い熱き信念を持ちマンガに向き合っている。それというのが「パンツ」を書くこと。そのこだわりはとても強く、資料用として自ら女性用下着店にモノホンを購入しに行く程である。後に自ら穿くことになります。

 リアルなパンチラを描くためにアシスタントとの足須さんにパンチラして見せてくれとお願いするなどして(もちろん断られます)、実物を拝むことでとことんにリアルを追求しようとするその姿勢は芸術界では写実主義と呼ぶのではないだろうか。他に胸を揉む作画をリアルな物に仕上げるためにマジに揉ませてくれとも頼んだりもする。なかなかのマジな熱を感じる。ただ、世ではこれを変態と呼んで罵る対象とする。

 後半の話では下着、服、スカートと身に着けての完全なる女装を経験し、果てには女性の持つ母性本能による最高の喜びを得る場面である授乳の体験までしてしまう。この変態行為の生贄となったアシスタントのせなちゃんが可哀想だった。

 良い作品作りのために女子を理解しようと奔走した結果、完全に迷走してしまっている。これらの常軌を逸する行為は主人公が耽美派作家である証明となる。パンチラだろうが何だろうが極めればそれは美学へと昇華するのだ。

 ただのスケベ主人公かと思ったら一本筋の通った作品へのこだわりと愛を持っているとわかった。一週回ってこれは硬派な作家の物語ではないのかと新たな角度から見て楽しめた作品であった。

 

 それから、アシスタントとして主人公の家へやってくる連中、担当編集者、編集長と他は全部可愛い女子キャラで単純に可愛い女子キャラ目当てで見て楽しい作品だ。

 メインで登場する4人のヒロインはそれぞれ違った個性の魅力があるが、皆総じてあれだけ変態なマンガ家先生に対して寛容である。なんやかんやで理解して許している感じが見ていホッコリする。

 そしてそれぞれの女子は種類こそ違えど皆S気質持ちであると思う。わかり易くDVに打って出る編集のみはりちゃん、ムチを使ってのSMプレイを仕掛けてくるせなちゃん、愛徒の暴走にも常に笑顔で動じず逆に悪乗りしてきたりするりんねちゃんも天然のS気質がある気がする。そして、足須さんは序盤ではただクールに愛徒をかわしていただけだったのに後半では明らかに相手を精神的に追い込む言葉責めをして、なにやらその行為に高揚感を得ているように思われる。足須さんは覚醒したS気質を作品に活かして、その手のマンガを描き新人賞を狙って応募までします。個人的に足須さんにゾクゾクしました。というか足須さんを演じる早見沙織のドS演技がとても好き。 

 この女子達との少々やりすぎなやり取りも大変楽しかった。

 楽しくて軽い15分アニメなので一気に見れた。

 エロでも何でもいいから貫ける何かがあれは人生に厚みが加わるし、そしてなによりそれは人生を楽しく彩る材料になるとわかるね。

 

OP曲 

純粋なフジュンブツ/Spica.(アニメ盤)

純粋なフジュンブツ/Spica.(アニメ盤)

 
純粋なフジュンブツ(TV-size)

純粋なフジュンブツ(TV-size)

Spica.(TV-size)

Spica.(TV-size)

  かつて「ゆいかおり」の二人も在籍したこのグループは好きだった。

 純粋な不純物というのはまるで主人公の愛徒のこと言っているように思える。気持ちよく矛盾したようなタイトルの響きがいいよね。

 そのままだっていいんです!と自分を元気づけることが出来る、鬼才畑亜貴の才能が光る一曲である。

 ED曲「Spica」も同CDに収録。