こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

夢と現実が重なるファンタジー「ひるね姫」

 2017年公開の劇場映画。岡山県倉敷市児島が舞台となっている。瀬戸大橋が綺麗に描かれ、下津井でタコを干している場面が印象的である。個人的な思い出だが、下津井で獲れたタコの天ぷらを食ったら、コレがもうめっちゃうまかった。生きている内にまた食いたい。

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  主人公森川心羽はよく寝る高三の女子。いつも見る不思議な夢の世界でココネはお姫様になっている。最初は夢のシーンから始まるので肩慣らしが終わらない内にかなりファンタジーな世界が来たのでちょっと入り部分には驚いた。この夢がストーリーの鍵になっている。

 夢の世界のハートランドでは謎なくらいに交通の整備が悪く、車がめっちゃ渋滞している。渋滞で会社員がよく遅刻して遅刻の分給料を差し引かれ、就業中は首に南京錠をつけている。頭悪い国だなと思った。序盤で映るわずかなシーンだが、この仕事のシーンを見て現代社会に対する何らかのメッセージが含まれているのかもしれないと勘ぐってしまった。

 

 ちょっとがさつそうに見えるココネだが、意外にも家庭的な少女でプレーンオムレツを上手に作れるというのは女子としてポイントが高いと思った。

 心に羽で「ココネ」って言う名前が可愛い。とりあえずこのココネは可愛い。声も結構可愛いかった。

 

 モリオとバイク旅に出た後に神社の前で寝る時にモリオに「おしり触らんでよ」というセリフが何か良かったので記憶にのこっている。

 「人造人間キカイダー」を見て育った私はダブルマシーン好きに目覚めているので、サイドカーで二人旅はナイス。

 2020年に自動運転の車があるとはすごい。2020年まであと三年に迫ったわけだが、三年後にはああいったものが普及しているとしたらすごいな。

 

 夢でも現実でもキーアイテムはタブレットで、これを敵と奪いあうことになる。途中から夢と現実が完全にリンクしていよいよファンタジックになってきた。

 お父さんがロボに乗り込んでエヴァ使徒みたいな化け物と闘ったりしてロボアニメ要素もあった。

 

 作中時間を2020年東京オリンピックを三日前に控えた時期に設定している。現実では本当にやるんだかどうだか。世故には疎い私だがオリンピックをやるには色々は問題があがっているとか聞くことがある。まぁ、出ないし見ないし行かないし関係ないけどね。同じく東京オリンピック目前の2019年を舞台としたアニメ「AKIRA」を見たことがあるが、あの作品では2019年の世紀末感がすごくて「北斗の拳」並に街の治安が悪く退廃していたなと思い出した。本作ではオリンピックが平和に行われるようなので「AKIRA」みたいにならなくて良かったと思った。

 

 エンディングでココネの両親の馴れ初めを知れたのは良かった。

 

 キャラ絵も可愛いし、風景も綺麗で退屈することなく楽しく見られた作品であった。これと言って文句の無いアニメであった。

 

 昼寝しちゃうと夜に眠れなくなるので私は昼寝しない派です。

 

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