「エルフ」というブランドを知る人は世の中に一体何人いるだろうか。このブランドはちょっと大人なゲームを売っているのだが、その中に「同級生」というゲームがある。タイトルの通り同級生の女子と仲良くなって素敵な学園ライフを送るという内容だ。
もうすっかり過去の遺産となったPC-98のゲームだったんだよな。このPC-98ってのがコンピュータ好きの間ではもはや伝説的コンテンツなんだけど、その話はまぁいいだろう。
2年くらい前にPC-98版のが中古ショップに50円くらいで売られていたので記念に買おうかなと思ったがよくよく考えたら実機が手元に無いし「やっぱいらない」という結論が出た。そして現役を退いたものの扱いがこんなにも雑かと納得もしながら寂しく思った。私は知り合いが年老いて行くのを見ても言い知れぬ寂しさを感じる。
私が現役の時はこれの第2弾の「同級生2」の方を先にプレイしていた。こちらの方は当時かなりきていた美少女ゲームのレジェンド「ときめきメモリアル」と双璧を成す美少女ゲームを革命したソフトである。と私は信じている。もちろん両タイトル共に楽しんだ。
はっきり言おう、これらは所謂エロゲーでは無い(ときメモの方にはそもそもエロ要素は無い)。語ると長くなるがもっと高尚であって色々素敵なものなのだ。
それまではその手のゲームに手を染めるのは「クソ野郎」「エッチ、スケッチ(以下続く)」と社会一般では思われてたかもしれない。しかしこの同級生というゲームはそれまでのその道の定義を新たな物にしたというか、とにかく革命を起こしたんだよね。やることが恥ずかしいゲームでは無いんだと思えたわけだ。
初代の「同級生」の方は後にセガサターンに移植されたバージョンをプレイした。私は所謂セガっ子であった。その証拠に「シェンムー3」は必ず出るとずっと信じていたのだ。だいぶ前に「銀魂」で確か銀さんと土方さんとの会話内で「発売を一生待ってろ」って感じでイジられた時は胸が痛くなったよ。
個人的な事を振り返って言っておくと、本来私という人間は妹萌えなのである。よって私にとって同級生の女子というのは私と同じ歳にして既にババアであり、その存在価値は私が秋口に趣味で楽しむ焼き芋作りで火をおこす際に集める枯れ葉なり枯れ枝に同じなのだ。
そんな私がなぜこんなソフトを手にとったのか、それは自分でもよくわからん。ただ、ゲームということだったらたまには同級生を楽しむのもよかろうと思ったのかもしれない。
同級生2の方はの初代の時に私が抱いた妹感の無さを反省して同級生というタイトルながら妹萌えなキャラを投入して来たので「グッジョブ」でした。
色々わかってんだなエルフさんはよ~。
このゲームに関しては兄弟の間でもちょっと注目された。
私のお兄ちゃんもやりたいと言ってプレイした。「クレヨンしんちゃん」のひまわりちゃん役で御馴染みのこおろぎさとみが演じるキャラがいたので「よし、こおろぎ狙いで行こう」と意気込んでお兄ちゃんはプレイしたが、15分ほどでやめてしまった。理由は何だと聞くと「ちょっと、字を読むの無理かも」とのことであった。コイツは「かまいたちの夜」を勧めた時にも同じ理由からコントローラーを床に置いたので、私はその時ばかりは「これだから活字に慣れない学のない奴は・・」と平生のシャイで優しい穏やかな態度とは異なるちょっときつめのコメントをさせてもらった。
こんな思い出を何故今頃になって思い出したのかと言うと先日どうゆう縁か同級生のOVAを見たためである。ゲームに関してもこっちのアニメに関してもアダルト指定がされているので感想など詳しいことはこれ以上ココには書けない。
ただ、懐かしく思った。
昔の作品だが、ゲームの方は様々なハードに移植されたことで多くの変態紳士達がお楽しみ頂けるように世に広まった。後にはアニメにもなってゲーム以外でもファンを獲得したとわかると実に感慨深い。
現在の私にとってはこの手のゲームはあまりにも日常からかけ離れた代物なので、ひょっとしたら今後二度と再び思い出すことの無い思い出かもしれないと思ったのでひとつココに書き殴ることにしたのだ。
私と言う人間もすっかり振り返る過去が多くなった。こういうコンテンツがあったのだと忘れずにおくのが大事だ。
というわけで、ちょっと大人なゲームで自分の人生を振り返りを行いましたとさ。
同級生もたまには悪くないじゃないか。
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