こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

ヘヴィメタルボディのお巡りさん「機動刑事ジバン」

 「機動刑事ジバン」は1989年放送開始の全52話の特撮番組。世が平成と呼ばれるようになって第一発目のヒーローである。平成特撮の始めの第一歩がココに詰まっている。

 

 記録メディアの主流がビデオの時代にはパッケージ化しない特撮番組も結構あった。この作品もテレビシリーズにおいては放送から20年経った2009年にやっとDVDとして初パッケージ化した。DVDが主流になってからはたくさんの過去作が手軽に見られるようになって助かったぜ。ただし、このDVDについてはまあまあ画像と音が荒かったけどこの際文句なんていってられないぜ。

 

機動刑事ジバン VOL.5<完> [DVD]

 

 正義のお巡りさんジバンと悪の組織バイオロンとの壮絶な闘いと共に、ジバンこと青年刑事 田村直人と少女まゆみの心の絆の物語を描く。

 

 

 前作「世界忍者戦ジライヤ」に続くメタルヒーローシリーズである。

 前作が予算抑え目な感じの作りだったのに対して今作ジバンでは全身テカテカの豪勢なシルバーロボスーツ、ハイテクなサポートマシンメカ、小道具から大型の重火器まで揃った破壊力あるジバンの武器など前作の地味さを吹き飛ばす程に派手な要素が目立っている。世はバブルと言われた金が派手に飛んでいくうたかたの時代だったのでその勢いを映したように派手であった。私の父が言うに「あの時代は本当に良かった・・・」とのことである。

 ジライヤの一年分でちょっと節約して今回からは息を吹き返したように派手な感じに仕上がったわけだ。しかし、誤解してはいけない。ジライヤは地味でも間違いなく名作、ジバンも同様に私の思い出のヒーローにして名作である。

 

 メタルヒーローの名に恥じることなくメタル感ありありのジバンはシルバーのロボスーツを纏い、その動きと音からもまたロボ感が滲み出ている。ご存知「ロボコップ」の影響を受けてのロボ感の演出らしい。動くときに「シュイーン」とか「ガシャン」とか機械からしか出ないであろう音がするのが印象的。

 

 機動刑事ということでジバンに変身する田村直人は普段から警察としてお勤めしている。メタルヒーローシリーズ前作の主人公が忍者で修行の無い時にはアルバイトで大忙しだったのに対して今回の主人公は公的機関勤めという堅い職業に徹している。ちょっと前にやっていた「仮面ライダードライブ」でライダーが警察だったことが記憶に新しい。お巡りさんこそ市民の味方にして正義のヒーローと言えよう。

 

 田村直人役の俳優は前作ジライヤでは抜け忍ハンター「紙忍 折破」役で3度くらい登場している。どうりで見たことがある顔だと思ったぜ。刑事モノということで「あぶない刑事」も意識したらしい。言われてみれば田村直人が舘ひろしっぽく見えてくる。そしてどんどん肌が日焼けで黒くなることでまた舘ひろし感が出て来た気がする。

 

 本作で印象的だったことは主人公が第一話の時点で既にジバンに変身可能でありコレが最初の変身しての仕事じゃない感を出して当たり前のように闘っている。本当の意味での第一話となる変身能力を得るまでを描くエピソードは1クール目の終わりくらいでで放送される。 

 ギャバンから始まったこのシリーズでは光の効果なんかを派手に使った変身シーンが特徴であり燃えるポイントでもあったがジバンの変身はあって無いようなものであった。田村直人は警察として犯人を追い詰める間にマジで一瞬にしてジバンへの変身を完了する。過去シリーズのギャバンの「蒸着」やメタルダーの「瞬転」なんかも本来は人間の目で追うことができない程の速さで行われるのだが、視聴者へのやさしさとしてスローで見せてくれる。今作では目で追えないだけでその後のゆ~くりな変身プロセス紹介が無いのだ。だから我々視聴者は田村直人がジバンに変身するまでのマジで一瞬の間に何がどうなって変身したのかはずっとわからないままである。あえて見せないところにリアリティがあるじゃないか。

 

 規律を重んじる警察組織ということで機動刑事は電子ポリス手帳なる警察の証明書を戦闘前に提示する。そして対バイオロン法を読み上げてから抹殺の作業に入る。この手帳を見せてからの毎度の決まり文句を言う流れが「水戸黄門」の毎度恒例のアレの流れを髣髴とさせる。

 

 そしてこのジバンの魅力はとにかくジバンがかっこいいことである。一見シンプルに見えるデザインもよく見ると味がある。平成に入ってからの新シリーズということでメタルヒーローの元祖「宇宙刑事ギャバン」同様のシルバーボディに原点回帰したかのようなデザインである。刑事っていうのも共通している。宇宙とセントラルシティということで管轄の幅こそ違うがどちらも刑事である。

 ジバンの武器が拘っていって良い。警察なので警棒と銃の装備はもちろんある。途中から登場する飛行ユニットの「ダイダロス」を装備した姿がマジでカッコイイ。ダイダロスは神装備だ。ジバンの一番火力のある武器の「オートデリンガー」もすごかった。「地球戦隊ファイブマン」のアースカノンみたいなのを一人で打ってた。

 メゾンという「ナイトライダー」みたいな車もカッコイイ。

 

 ジバンでは素敵な女性登場人物の存在も光っていた。

 田村直人の勤めるセントラルシティ署の先輩女性刑事の洋子先輩が可愛い。ポニテにミニスカなナイスなファッションで登場する。ちょっと浅香唯に顔が似ている。署のお茶汲みの女の子も可愛かった。初期のみ登場する口やかましいおばさんの課長も面白かった。何で降板になったんだろうか。

 金髪オールバックのヒゲ親父ドクターギバ率いるバイオロンにもマーシャとカーシャという女性秘書みたいなのがいるのだが、こちらも素敵なお姉さん方であった。なんだかバブル期のOLみたいな感じの見た目でトーク内容も緩くてOLの昼休み感漂う。敵のアジトには他にも外国映画の「グレムリン」みたいな感じのチビモンスターがいてなんだかんだで賑やかでちょっと楽しそうな雰囲気であった。 

 途中から第三勢力でコスモクイーンという女性が登場する。こちらもバブル感漂う女性であった。

 

 ジバンと悪者達との激しい戦いを描くのと同時に展開する重要なヒロインまゆみとのストーリーも印象的であった。

 放送初期には田村直人はまゆみの家に下宿していたが、敵に住みかがバレてミサイルで家をぶっ飛ばされる。まゆみは騒ぎの中で記憶喪失になりその上行方不明になり親と離れ離れの生活をすることになる。結構シリアス展開であった。

 中盤からはバイオロン討伐と並行してまゆみ捜索も重要なストーリーとなる。隔週で行方不明のまゆみのエピソードが挟まれるというちょっと変わった展開であった。敵に邪魔されてまたまゆみを見失ったり、敵にまゆみを捕らわれたりして最終回までまゆみのエピソードには決着が付かない。話の大筋が悪者との戦いと少女の奪還という二枚看板で展開した点が印象的であった。

 

 最後なんてちょっと感動しちゃったもんな。まゆみと直人の再会シーンで「おにちゃん」って呼ぶところは良かったお。

 まゆみ奪還のためには「愛のために鬼になる」とジバンが口にするのが印象的であった。

 

 最終回での激戦を終えてから田村直人は世にはびこるもっと悪い奴ら討伐の旅に出てしまう。哀愁漂う最終回であった。

 最後は家族って、兄弟って、妹って良いなって思えた。

 

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   あと、劇場版に登場するダイギバノイドってのがハリーハウゼン映画のようにヌルヌル動くのが良いポイントであった。
 

 我々市民の生活を守ってくれている警察の皆さんに感謝です。

 

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