「スプリガン」は1998年に公開したアニメ映画である。
謎の文明の遺産を守る組織アーカムのエージェントがスプリガンと呼ばれる。
オカルティックな要素をベースにしたハイパーバトルものであった。
「ノアの箱舟」が発見された云々で主人公御神苗優(おみなえ ゆう)が調査に借り出されて悪者共と超次元バトルを繰り広げるみたいな話なんだが、正直見ていて内容とかはあんまり記憶に残らなかった。最初に敵側の挑戦状代わりに主人公の学校の同級生を人間爆弾にして送り込むところが印象的であった。「ザンボット3」の人間爆弾の恐怖を思い出した。
ぶっちゃけ内容がどうこうよりもこの作品のすごいのは圧倒的なバトルシーンの迫力にある。これは作画に力が入っている。お金と時間が掛かったことであろうと予想できる。爆発とか爆発で物がぶっ飛んでいく描写の細かいこと。とにかくアクションシーンは作画が神がかっている。
敵に鋭いワイヤーで人間を切り刻む奴がいるのだが、あのキャラのスピードに乗った鮮やかな殺しのアクションにはちょっと眠たかった目も覚めた。
顔色の悪いボスキャラのガキは気味が悪かったな。
本作の監督大友克洋の関わった作品と言えば「AKIRA」が有名である。AKIRAも素人目に見ても絵が凄かった。こっちも負けじととんでもないクオリティである。
両作品共にずっしり来る重厚で独特な世界観がある。
アクションがすごいすごいというのが残りすぎてあとの印象が薄くなったけどとにかく質の良いものを見たという実感を得たという作品であった。
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