つい先日のことである。
私の愛すべき母が仕事の関係で田舎を離れて珍しく街の方へやって来た。
街を根城にするシティボーイの私は、複数ある我が趣味の中でかなり上位にあたいする「純喫茶めぐり」の知識を活かしてせっかく街へやって来た母とうまい茶でもしばきにかかろうと思い、馴染みの喫茶店に母を招待したのだ。ちなみに純喫茶というのはアルコールを提供しない格式高い喫茶店のことである。あと、私はメニューのウインナーコーヒーを見て「え~ウインナーが浮いてるの~」とか言ってはしゃぐ女学生がとても嫌いである。
喫茶店では親子同士による数々のたわいもない話に花を咲かせ憩いの一時を楽しんだわけである。母が口にしたたわいもない話の一つに「そろそろ平成が終わるらしい」といった内容のものがあった。
職掌柄西暦で生きている私にとっては、日本の元号だとか年号なんてのはあってもなくてもそう関係のないことなのだが、それでも我が人生における平成と呼ばれる期間というのが実に楽しいものであったので、それが終わるとなるとなんだか恋しいような寂しいような複雑な気持ちになった。この感情を人は慕情と呼ぶものかもしれない。
そういう訳で色々思い出がたっぷりな平成の世を振り返ることにした。
その中でまずは私の趣味の一つのアニメについて、中でも00年代アニメを彩った素晴らしき楽曲たちを振り返ろうと思う。
90年代からやろうと思ったが、90年代は曲を絞るのが大変なのでまずは00年代から振り返ろう。
趣味として実にアニメを楽しめた時期で、この期間については自信を持って「我々の時代であった・・・・・・」と言えよう期間であった。
それではあますことなくどれもこれも思いでタップリな私の大好きなアニメソングをふりかえろう。
1st Priority / メロキュア (ストラトス・フォー)
これはマジで最高。
アニソン界に大変貢献した岡崎律子、日向めぐみによる最強ユニットの放つ名曲である。雲を掻き分け大空を駆る、というイメージが湧くようなイントロからもう最高である。曲名には最優先するという意味があり、何よりも優先したい、そんなたった一人の素敵な人に会えるといいねって思わせる曲だ。
両ボーカルの声が重なり合う時に生まれる奇跡の旋律に酔いしれながら飲む酒はきっとうまいであろう。岡崎律子のあのやさしい声がもう聞けないとは悲しい限りだ。
アニメ本編の方は、パンツ見えがちな出来であったとだけ感想を述べておこう。
Re-Sublimity / KOTOKO (神無月の巫女)
- アーティスト: KOTOKO,高瀬一矢,中沢伴行
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2004/11/17
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (76件) を見る
大切なことは全てKOTOKOに教えてもらった・・・。
アニメにゲームにすごい数の主題歌を担当している歌姫なので彼女の声はテレビ以外でも良く聴いた。
曲名通りの荘厳な雰囲気を放つ一曲。アニメの世界観にマッチしている。そしてとにかくカッコいい!
この曲は暗雲立ち込める感じを連想させる気合の入ったイントロが神すぎる。当時私がまだ耳慣れていなかったデジタルサウンドの耳打つ心地良さを本曲で学ぶことになった。
アニメの方はユリをはじめ色々な要素を詰め込んだごった煮のような出来でカルト的人気を誇ることになった。計らずも私のユリ萌え入門作品となった。後に他のユリアニメを見てわかったが、ここは入門にはレベルが高すぎる。むしろユリの最高地点たる作品であった。
Reckless Fire / 井出泰彰 (スクライド)
- アーティスト: 井出泰彰,酒井ミキオ,鈴木Daichi秀行
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2001/08/22
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
カッコいいしテンションがあがる曲。
何、このライオンみたいな感じのハスキーな声。という感想が浮かぶナイスボーカルである。
「魂に火をつけろ」という熱い歌詞が男心に刺さる。アニメの主人公カズマの熱き魂を彷彿とさせる、アニメとよく合う主題歌であった。
カズマの技名であると同時に有名なセリフでもある「衝撃のファーストブリット」を叫んで当時の級友を殴っていました。
Dragon Screamer / DA PUMP (キャプテン翼 『第3作』)
最初に聞こえる銅鑼の音が耳に気持ち良いどこかチャイナ感のあるイントロが印象的。
ラストサビの前に入るラップがすごい好きでそこだけ巻き戻して何度も聞いていた。
Aメロの韻を踏んだ歌詞も特徴的。
future / HIRO-X (テニスの王子様)
突き抜けるようなハイトーンボイスが好きになる一曲である。すごく爽やかでテニスやっている感の出ている曲である。
楽曲がおしゃれで、それに合わせたアニメOPムービーもまたおしゃれであった。アニメの主人公越前リョーマのみをひたすら写した硬派な作りのOPムービーも曲同様に評価できる。
アニメについては、イケメンがたくさん出てくる作品であるが、それに負けじと女子キャラも可愛い作品であった。ちなみにわたしは女子テニス部の桜乃とリョーマの従姉妹のお姉さんが好きであった。あと不動峰中学の部長の妹も可愛いかった。
First Kiss / ICHIKO (ゼロの使い魔)
「First Kissからはじまる」という印象的歌詞から始まるノリの良い曲である。
「この運命に魔法をかけた」という歌詞が胸キュンする。魔術師の出る作品のOP曲なので歌詞とアニメでマッチしていると思う。
アニメでは、ヒロインのルイズ、ルイズの友人でありながら恋のライバルにもなった姫様が可愛かった。
Precious Memories / 栗林みな実 (君が望む永遠)
アニメのヒロイン遥も演じた栗林みな実の出世曲。
この透明感があり、伸びのある歌声にはただすごいなと思った。彼女のクリアな歌声はとても好きである。
歌の最後の「あの丘で」の歌詞がアニメを見た後だとすごい切なく聞こえる。あの丘でのことがヒロイン遥にはプレシャスな思い出なんだよな~。
アニメの方も中々パンチのある内容であった。ドロってる恋愛ものだけどなかなかどうして悪くない流れの物語であった。
栗林みな実には悪いけど、私はたかはし智秋が演じたもう一人のヒロイン水月派でした。
colorless wind / 結城アイラ (sola)
- アーティスト: 結城アイラ,畑亜貴,大久保薫
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2007/04/25
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (56件) を見る
この曲はとにかく歌詞が刺さる。
二番の「惹かれ合うのは罪ですか」の歌詞には泣ける。
青空が見えるような一曲である。
能登麻美子演じるヒロインが可愛かった。「空」を見たくても見ることができないヒロインの空への憧れが歌詞にも反映されている。
Realize / 玉置成実 (機動戦士ガンダムSEED)
Realize (機動戦士ガンダムSEED OPテーマ) (CCCD)
- アーティスト: 玉置成実,BOUNCEBACK,mavie,Saeko Nishio,Hiroaki Arai,Shinya Saito,y@suo ohtani,Fredrik Hult,Ola Larsson,Aleena
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 2003/07/24
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
ガンダムSEED第4クールOP曲。
同アーティストによる第3クールOP曲の「Believe」と比べてゆったり優しい感じでありながらもしっかりノリの良い曲に仕上がっている。どちらも好きだが、個人的にはこちらの方が好き。
OPアニメと合わせて聞くと更に良い。
夜鷹の夢 / Do As Infinity (ゾイドジェネシス)
- アーティスト: Do As Infinity,大渡亮,川村サイコ,伴都美子,亀田誠治
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2005/02/16
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (47件) を見る
ご存知「ゾイド」の曲だが、聞けば聞くほどに「これ、本当にゾイドの歌か」って出来である。
この曲は実在した戦闘機ナイトホークのパイロットが、人々の命を奪うことに苦悩する様を描いたものとなっている。
これだけ短い詞の中でも戦争の悲惨さ、やりたくないが殺しの命に従うしかない軍人の苦しい胸中がよく描かれている。ただ悲しく切ない曲だが、詞の完成度の高さには感動した。
「どんな正義をかざしても流れ出る真紅の血をとめられはしない」の歌詞にはゾクっと来た。撃ちたくなくとも撃つしかないという悲しい戦争の現実が読み取れる歌詞である。
アニメOPで流す時は上手いこと血なまぐさい歌詞部分はカットして繋げている。名曲ながら実はシングルでなくアルバムで発売した曲である。
RESPECT / 佐橋俊彦 (THE ビッグオー 2nd シーズン)
- アーティスト: 佐橋俊彦,永井ルイ,ROBBIE DANZIE with 高尾直樹,Chie,島健
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2003/01/03
- メディア: CD
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
たまにある歌詞の存在しないアニメOP曲、それの名曲の一つがコレ。
某古きドラマの曲に似ているとか意見を聞くが、とにかくこの曲はカッコいい。未だに聞くとテンションが上がる。
悲しいことにこのOPが使われた放送時の映像はBDだと差し替えられていて曲も別のに変わっている。だから、BDでは聞けないんだよな。
パンチが最強のロボビッグオーのパンチはマジで見ていて痛快であった。
PSI-missing / 川田まみ (とある魔術の禁書目録)
「PSI」で「サイ」と読む。
主演の井口裕香と佐藤利奈のラジオ「とあるラジオの禁書目録」で流した時に読み方を間違えていたのを思い出す。
このアニメによって益々好きになったアーティストである。2016年に惜しまれつつ引退してしまった。もっと歌が聞きたかった。
禁書一期放送から10年経った今年に禁書三期放送が決定したが、シリーズのOPをずっと担当してきた川田まみがいない今、誰が歌うんだよとファンの間では騒がれている。はず。個人的には川田の代わりを立てるならKOTOKOあたりにお願いしたい。
Love Destiny / 堀江由衣 (シスター・プリンセス)
会いたいあいあいあいあい と歌うサビがクセになる我らが堀江由衣ちゃんの名曲。可愛い声で歌い上げるちょっと切ない感じの歌詞とメロディーが良い。そして最後の「これが最後の真実」の歌詞がとても印象的。
この曲はアニメのOP曲で、同じく堀江由衣ちゃんの担当したED曲の「翼」も名曲である。ついでに声優としてアニメにも参加しているので、堀江ファンなら見ないわけにはいかないアニメであった。
innocent starter / 水樹奈々 (魔法少女リリカルなのは)
- アーティスト: 水樹奈々,志倉千代丸,大平勉,飯田高広
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2004/10/06
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (84件) を見る
奈々様ソングと言えばコレな一曲。いつかやったファン投票で一位をとった曲である。やさしい声から始まってサビは力強く歌う、そしてビブラートの利かせっぷりがお耳に心地よい。
最後の方の「僕の名前を呼んで」の歌詞が、アニメ最終回でなのはがフェイトちゃんに「名前を呼んで」ってお願いするあの感動の場面とリンクして泣ける。私は断然フェイトちゃん派である。
tomorrow / 下川みくに (フルメタル・パニック!)
- アーティスト: 下川みくに,ab:fly,中山信彦,小林夏海
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2002/02/20
- メディア: CD
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
伝説の大所帯アイドルグループ「チェキッ娘」の元メンバー下川みくにによる楽曲。
先日放送した「Love music」にゲスト出演したアイドルオタク芸人のトレンディエンジェルたかしという男がアイドルオタクの入門となったのがこの下川であると話していた。たかし、わかっているじゃないか。
伸びのある優しい声で聞いていて癒される。
「アイドル上がりがよぉ」とか言って侮ってはいけない。彼女は良きシンガーである。
アニメも好きだった。ヒロインのテレサちゃんが好きでした。
激動 / UVERworld (D.Gray-man)
- アーティスト: UVERworld,TAKUYA∞,Satoru Hiraide
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 2008/06/11
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
まず、この言葉な。激動って言葉が好き。私も「激動たるこしのり」を名乗る以上はスルーするわけにはいかない激動ソング。それがコレ。
彼らのことは「BLEACH」「BLOOD+」などのアニメ主題歌を担当していたので知っていたが、この曲で一気にはまった。
カッコいいに尽きる一曲だ。
アニメに関しては、とにかく伊藤静演じるヒロインのリナリーが声も顔も可愛すぎてずっと見てた。ただし、中盤でリナリーの髪がバッサリ短くなったアレについては仲間内で物議を醸すこととなった。
愛しい人へ / タイナカサチ (精霊の守り人)
- アーティスト: 安部潤,小山晃平,タイナカサチ
- 出版社/メーカー: GENEON ENTERTAINMENT,INC(PLC)(M)
- 発売日: 2007/06/06
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
ありがとうを言いたい相手ってのは愛しい人に限るな。て思う曲。
タイナカサチの喉を鳴らしてのシャウトを聞くと涙腺が緩む。バラードを歌ったら聞き手を泣かすのがタイナカである。歌うますぎ。
こちらはアニメのED曲であったが、爽やかな一曲となったL'Arc〜en〜Cielの歌うOP曲「SHINE」も良曲。
小さなてのひら / riya (CLANNAD ~AFTER STORY~)
CLANNAD-クラナド- ORIGINAL SOUNDTRACK
- アーティスト: ゲーム・ミュージック,riya,Lia
- 出版社/メーカー: Key Sounds Label
- 発売日: 2005/01/28
- メディア: CD
- 購入: 12人 クリック: 244回
- この商品を含むブログ (62件) を見る
泣ける一曲。
riyaの声は癒し。このやさしい声とリズムにうっとり聞きほれてしまった。
アニメでもいい所でかかるからまた泣けるんだよな。
曲もアニメも神だった。
key作品と言えばの歌姫Liaが歌うバージョンもすごい良い。
スポンサードリンク