「BLUE SEED」は1994年~1995年にかけて放送した全26話のテレビアニメ。
OVAとして全3話の「BLUE SEED 2」も制作された。
この作品は古本屋で良く見かけたこと、パンツに執着した作りのため意外にも18禁指定となったセガサターンのゲームが実家にあること、といった2つの思い出あるだけで詳しい話の内容は知らなかった。今回初めてアニメを見た。
90年代前半アニメって林原めぐみが本当によく出ていたと記憶しているが、今作でも主人公は林原が担当している。やっぱり可愛い声をしている。
本作と同じ原作者による作品「万能文化猫娘」通称バンネコもアニメを見たが、こっちでも主人公ヌクヌクを林原が担当していた。
主人公の藤宮紅葉は荒神という化け物を封印する力があるということで、出雲から東京に連れて行かれる。そこで化け物退治の組織「国土管理室」の保護下に置かれ、組織の一員として化け物退治に精を出すというのが基本的な話の流れである。
こう見ればウルトラマンの怪獣討伐を目的とする科学特捜隊みたいなものだな。ついでにこの例に当てはめると、本作で敵の化け物と同等の超人的能力を持ったウルトラマン的なポジションに収まるのが草薙護である。どこからともなく現れて紅葉たちを助けてくれる謎の人物で、不思議なことに眉毛が二つあるように見える。
アクション活劇をベースに敷き、そこに奇稲田姫などの日本神話、グロ、パンチラ、ラブコメ、環境破壊などの様々な要素を詰め込んだ色物作品とも呼べる出来になっていた。なかなか実験的な試みが見られて面白い。
敵の化け物が人間を惨殺するシーンもあり、ちょっとグロ強めな回が印象的。
人間を守るのが国土管理室の仕事だが、その人間が地球に害をなす原因ではないのかと国木田さんが葛藤するシリアスな回もあった。
ヒロイン紅葉の主にアニマル柄のパンチラ、あるいはパンモロシーンを挿入することでシリアスに偏らない力を抜いて見られる仕様になっていた。
このパンツについては初期ではインテリキャラだった国土管理室メンバー八重樫が今日の紅葉のパンツのアニマル柄は何かを確立予想するソフトウェアを開発していて、それには笑えた。
国土管理室のメンバーも皆個性的でお気に入りであった。
国土管理室の戦闘任務では、重火器をぶっ放す小梅、コンピュータなどの科学技術を戦闘に役立てる八重樫や松平がいたりと様々な戦闘スタイルが見られた。助っ人で参戦した桜は美少女陰陽師で巫女装束にビン底眼鏡を着用し、お札を使って闘った。戦闘一つ見てもアイデアが詰まっていて中々面白い。
個人的に八重樫が好き。真面目かと思いきやむっつりスケベだし、紅葉にマジアタックする男前な一面も見せた。まさか最後に小梅とひっつくと思わなかったが。
ヒロインが可愛いのも重要な点で、メインの紅葉、ピンクつなぎが特徴の小梅、しっかり者の竹内さん、巫女装束の桜も可愛い。
最後らへんは「マツリ」という儀式で敵を静めたり、クシナダの力が反映してか子供たちにテレパシー的なものが通じたり、大人も含め街の人々の心が熱くなってお祭り騒ぎをしたりでなんだかオカルティックな感じになった。最終回で日本全国の色んなお祭りのシーンが流れたのは印象的な演出であった。神事と深く関わった作品であった。
OVAの「BLUE SEED 2」とキャラ設定と世界観が崩壊したおまけのショートアニメも面白かった。
OVA第3話のサービスたっぷり温泉回が何気に一番面白かった。女子キャラの肌を晒す裏で爆弾テロ事件にも立ち向かうドキドキ回であった。
声優が豪華であった。ゲストキャラでも有名な声優が出ていて声優好きには色々嬉しいアニメであった。
竹内さん役の折笠愛の声がエロくて好き。
ザックリ全体を振り返るとやはり紅葉のパンツの存在感が強い作品だったと思う。パンツに愛のメッセージを書いて告白する恥ずかしい回もあったので並々ならぬパンツ愛のこもったアニメだと思う。
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