こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

捜査と救助を一遍に行うスーパーチーム「特警ウインスペクター」

 「特警ウインスペクター」は1990年2月~1991年1月にかけて放送した全49話の特撮番組である。「メタルヒーローシリーズ」9作目にあたる作品である。

 

 前作の「機動刑事ジバン」に引き続き、ヒーロー達は警察に属している。警察でありヒーローなのだ。鬼に金棒だね。

 

 先日、ヤフーニュースで警察内部の不祥事について書かれた記事が見られた。このウインスペクターのような格好良い警察ヒーローものをまたやれば、世間様の警察イメージUPになるかもと想った。無理か・・・・・・

 

特警ウインスペクター Vol.1 [DVD]

 

 「特警ウインスペクター」では、それまでのメタルヒーローシリーズに見られた単体ヒーローものから、複数人で部隊を組む戦隊もののような形が取られるようなになった。「ウインスペクター」はヒーローの個人名ではなく、任務にあたるチーム名である。彼らは任務として犯罪者をとっ捕まえるのはもちろんのこと、それにおまけしてレスキューも行う。強力な二枚看板で売り出す警察内最強チームである。めちゃカッコいい!

 

 ウインスペクターの隊長である香川竜馬はウインスコードと呼ばれるパトカーに乗って「着化(ちゃっか」と叫ぶとクラステクターが装備されファイヤーに変身する。レッドの隊員のみ中身は人間で、黄色いボディのバイクルと緑のボディのウォルターは刑事ロボットである。この凸凹コンビのロボット二人のやりとりも面白い。

 バイクル、ウォルターは黙って動かなければ絶対に見た目はカッコいいのだが、バイクルはまさかの名古屋弁を操り、ウォルターは歩き方が奇抜すぎてツボ。毎回のOP動画でのロボ二人の歩き方が面白いのが記憶に残っている。

 

 クラステクターは誰にでも装備できるものではなく、かなりの鍛錬を積まないと装備は出来ない。装備後は体にかなり負担がかかるので、竜馬でも5分以上の装備には命の危険が伴う。活動限界を設けたことで緊迫感と緊張感のある仕上がりとなった。任務完了後にヘルメットを取ると、中の竜馬がやばいくらい汗をかいていて仕事終わりの「かぁあ~~」という安堵の一息を漏らすのが毎回の定番であった。あのシーンは好き。

 

 前作の「機動刑事ジバン」では、ジバンに変身する田村直人がヒロインよりもまだ後輩の一番下っ端のペーぺー刑事で、正体は警察の仲間にも秘密にしていた設定だった。今回メインで登場する香川竜馬はちょっと強面なんだけど、しっかり者の頼れる行動隊長で、変身することも仲間に知られている。そして離れて暮らす妹想いという点も良い。やっぱり警察はこうでなくちゃね。

 

 隊長よりも上のウインスペクターの頭である正木本部長は「ゴレンジャー」「ジャッカー電撃隊」「仮面ライダーV3」などに出演した特撮好きには有名すぎる宮内洋が演じている。相変わらず顔面が整っているし、喋っても決まる。そして手袋の着脱、トランシーバーアンテナの伸ばし方とたたみ方などの動作がいちいち格好良い。

 

 贅沢にも素敵なヒロインが二人も出てくる。常勤の女刑事の藤野純子と普段は喫茶店をやっているが、有事の時には秘密捜査官として働く小山久子である。純子の方はバブル女って感じの髪型をしている。隔週登場になるのだが、整った顔立ちで短髪の美人さんの久子さんの方が好きだった。

 

特警ウインスペクター VOL.2 [DVD]

 

 作品テイストは大きく異なるものの、メタルヒーロー過去作の「世界忍者戦ジライヤ」と共通して怪人や怪獣が出てこないのが特徴的である。それだけではなく、物語に一貫して登場する悪の組織もない。毎話ごとに性懲りもなく悪者が出てくるが、それらは単体で犯罪を行う者、数人からなる小規模な組織犯罪くらいなもので「ショッカー」とか「ネロス帝国」みたいに世界を股にかけるヤバヤバクラスの組織は出てこない。だから落ち着いて見ていられるかと言えばそうではなく、小さい規模で行うリアル性ある犯罪の方が犯行目的もまたリアルだったりするので、案外そっちの方が怖かったりする。敵は生身の人間でも、時には洒落にならないような火気をファイヤー達にぶっ放したりもした。

 

 特撮ヒーローものでありながら、前作「機動刑事ジバン」以上に警察としての事件捜査、人命救助にスポットを当てた作品であり 、毎回の良く出来たシナリオはしっかり刑事ドラマのそれとしても出来ている。特撮と刑事ドラマで半々に割ったような感じである。私は言うまでもなく特撮が大好物、加えて裕次郎のドラマとか「あぶない刑事」「刑事貴族」などの刑事ドラマもいける口なので、本作に備わるこの二つの要素で存分に楽しませてもらった。

 

 怪人をぶっ飛ばす従来の特撮とは違い、生身の人間の犯罪者をとっちめるので、敵は撃破するのではなく逮捕して終わる。平和的である。そういう訳なので前作「ジバン」でのやりすぎなくらいの重火器や戦闘メカが目立つ作品ではない。玩具化して売りさばこうという声が聞こえる程に無駄に武器やメカ、パワーアップアイテムを登場させる演出はなかった。と言っても私は「ジバン」非難をしているわけではないからね。ジバンも大好きです。

 

 シナリオについては、DVDで一気見しても飽きない作りであったので優秀と言えよう。危機迫る犯罪者との対決で燃えるのも良いのだが、たまに泣けたり心温まるホッコリする話があるのが良かった。

 個人的に泣けた印象的な回は第4話「命を運ぶドロボウ」と第25話「雨に泣くロボット」である。特に25話のバイクルが愛する女性に手錠をかけるシーンは良かった。ロボト刑事に生まれた運命を嘆き、泣きながら悲痛の想いを吐露するバイクルを見てもらい泣きしてしまった。たまに重い話や考えさせられる話があるので大人が見ても楽しめる。

 

 特警ウィンスペクター VOL.3 [DVD] 特警ウインスペクター VOL.4 [DVD]

 

 毎話ごとのゲスト出演者が、特撮好きなら見たことがあるあの人達だらけで楽しかった。

 一話と最終回ではウルトラマンのハヤタ隊員を演じた黒部進イカれた犯罪者の役で出てくる。あと、イデ隊員の人が出た回もあった。ジライヤの山地闘の人も出たり、特撮の過去作品で見たことがある人がたくさんだった。ジェットマンのリエとマリアを演じた女優さんが出ていたのは印象的。あの人は美人で好みである。「仮面ライダーブラックRX」のマリバロンで御馴染みの高畑淳子もゲストで登場した。

 特撮好きするゲスト出演者が多かった一方で、アニメ好きに受けるゲスト出演者も多かった。現在は声優として有名な中田譲治本名陽子かないみか大友龍三郎が出役で出演していた。

 

特警ウインスペクター VOL.5<完> [DVD]

 

 最終回では、功績を認められたウインスペクターの面々は正木本部長を残してフランスへ徴兵される。日本に残った正木本部長は、フランス勤めになったウインスペクターに代わる新たなるチームを作ろうと計画を練る。

 そうして出来た次なるチームのお話が次回作の「特救指令ソルブレイン」であるという二つの作品のケツと頭が繋がっての最終回であった。このような次回への繋ぎ方をされると「ソルブレインも見たくなっちゃう」と想うのが人情。ウインスペクターの視聴者をそのままソルブレインの視聴者へと引っ張っていく、賢い方法であったと想う。

 

 

 あと、この作品はOP曲が格好良すぎる。ED曲も良い。どっちの曲も長~く「ウインスペクター」と歌っているのが印象的。

 


Winspector Abertura (Jp) 

 OP曲

 


winspector encerramento.

ED曲

 

特警ウインスペクター Vol.1 [DVD]

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特警ウインスペクター VOL.2 [DVD]

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特警ウィンスペクター VOL.3 [DVD]

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特警ウインスペクター VOL.4 [DVD]

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特警ウインスペクター VOL.5<完> [DVD]

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