「なつきクライシス」は1994年に発売した全2話のOVA作品。
VHSとLDでのみの発売である。
アニメのクレジットを見ると、「ビジネスジャンプ連載」と表記されていた。知らない雑誌だ。そんなのあったのかと想った。たまに一昔前のアニメを見ると、原作の所に知らない漫画誌の名があるので気になったりする。
制服を来た女子高生のバトルを描いた本作を見て、スーパーファミコンの格闘ゲーム「制服伝説 プリティ・ファイター」を思い出した。このソフトはジャケットが可愛いので買った所謂ジャケ買いソフトだったけど、個人的には中身も気に入った。レトロゲームをジャケ買いしたらジャケットに騙されて中身はゴミかクソだったという例が我が人生の中でもかなりの数想い浮かぶのだが、プリティ・ファイターはそんなジャケ買いソフトの中でも良い方だった。
と、関係ないゲームのことを思い出していたら、なんと「なつきクライシス」も「なつきクライシスバトル」というタイトルでスーパーファミコン用の格闘ゲームが出ていたとわかった。私はだいたい400か500本くらいスーファミカセットを持っているが、その中になつきクライシスのゲームはなかった。これは知らなかった。金と暇が余って仕方ない時期が訪れたら中古ショップで買ってみよう。
あと、「なつきクライシス」のタイトルの響きから「みさきクロニクル」とか「バブルガムクライシス」といった、かつて私が楽しんだアニメのタイトルを思い出した。
主人公の貴澄なつきは見た目は普通の女子高校生。高校の空手部に属し、男子部員も圧倒する程に強い。なつきの縛った先が長いポニテが可愛い。そしてなつきを演じる折笠愛の声がエロくて良い。
一話では関節技を得意とする高岡里奈とバトルすることになる。女子高生の高岡が屋上でタバコを吹かすシーンがある。最近は色々厳しいのでアニメでも未成年の喫煙シーンを見なくなった。「きまぐれオレンジロード」の春日君みたいにタバコを吸うJKに「元気な赤ちゃんが産めなくなるから止よしなよ」的なことを言ってみたい願望がある私はついついこのシーンで春日君を思い出した。しかし、良かれと想ってそれを言うと、今の世ではセクハラになるらしい。これは差別とかではないただの素直な感想なのだが、美人でもタバコを吸うとわかったら、何だかテンション下がります。
転校して来た高岡は、悪い連中だらけの古巣である常東学園からの刺客に襲撃される。一昔前の不良漫画でよくパティーンだな。常東学園から来た悪者役を千葉繁が演じていたが、これがとても声が合っていた。彼は一流なので、クソ野郎やザコ兵だって抜群の存在感を出して演じきる。
常東学園では生徒会会議みたいにして、調子こいた奴をどう粛清するか話しあっているので怖い。暴力に連携の取れた組織力が加わったら超怖いのだ。
二話では次なる刺客神取あきらがなつきを襲う。女の子だけど神取はレスラーみたいなヤバイ奴。高岡とやった時よりももっと激しいバトルになり、神取のパワーで校舎のコンクリート壁がぶっ壊れたりする。最後は屋上まで駆け上がりながらの移動式バトルになり、なつきの一撃で屋上から吹っ飛ばされた神取は、下にある体育館の天上をぶち抜いて落ちていく。中々激しいバトルでちょっと笑えた。マッチョ女神取を演じたのはつい最近お亡くなりになった鶴ひろみだった。こんなゴツイ女も演じたことがあったのだと気づく。
二話しかないアニメだけど、有名声優が多数参加した作品であった。
最近なら「競女!!!!!!!!」とか「世界でいちばん強くなりたい!」みたいに女子がガチでバトルするアニメって結構好きなんだよね。女子はやさしく、次に強くあることが男から見て魅力な点である。
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