こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

世界一マヌケで最高な奴「フォレスト・ガンプ/一期一会」

 「フォレスト・ガンプ/一期一会」は1994年公開のアメリカ映画。

 

 バブルと呼ばれたうたかたの時代が過ぎ、日本の人々がそろそろ浮かれるのも終わりにして腰に力を入れ直そうとしていた頃の映画である。

 

 本作のキャッチコピーはフォレストのママが言った「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」である。グッドなキャッチコピーだね。

 このキャッチコピーは「アメリカ映画の名セリフベスト100]」において第40位となっている。私が映画名セリフでさっと思いつくのは「狼たちの午後」のセリフ「アッティカアッティカ」である。ちなみにこっちのセリフは同ランキング86位であった。

 

 フォレスト・ガンプと言えば、「元」をつけるのが悲しいが事実なので仕方ない元KAT-TUNの田口君主演で舞台化したのが記憶に新しいところである。想いだすのが、バラエティ番組でメンバーからフォレスト田口といじられていたこと。彼がグループにいた頃が懐かしいぜと想いながら、これを書いています。

 

フォレスト・ガンプ 一期一会 [Blu-ray]

 

 映画の内容と感想を同時に振り返っていこうと想う。

 

 この作品は簡単に言うと、変人フォレストのとっても素敵にして数奇な人生の物語である。痛ましいベトナム戦争、度重なる大統領への襲撃、ジョン・レノンの死など激動のアメリカ史の中でフォレストは素直にまっすぐ生きていく。

 

 上記のジャケットにあるように、内容の大半はバス待ちのベンチの上でフォレストが自分の昔語りをするというものである。この話がとっても面白い。

 

 幼少期のフォレストは、人よりも知能指数が劣る子供で、背骨矯正のためにギプスをはめていた。こういうハンデはいじめっ子の格好の餌食になる。友人のジェニーといるところを、いじめっ子共にチャリでおっかけ回され、車でおっかけ回されるのを逃げる日々が続く中で、フォレストはとんでもない脚力を身に着けていた。ギプスが取れて、誰よりも早く走れるようになった。速い上に体力もついて長距離もいける。

 足の速さを買われてアメフトの強い大学に入り、アメフトの試合で走りまくっている内に卒業してしまった。

 

 その後は、軍隊に入る。何かと器用なフォレストは銃の組み立てが異常に速く、軍の最高記録をたたき出すなどして、意外にも軍での生活が肌に合う性質の男であった。

 軍に入ってから友達になる黒人のババという奴がかなり面白い。家は代々海老を取り扱った仕事をしており、フォレストにずっと海老のうんちくを語っている。こいつ海老が好きすぎるだろと想った。フォレストを気に入って、除隊したら二人で海老漁をしようと約束するのだが、激しい戦闘の中で死んでしまう。

 軍でのフォレストの上司ダン隊長も良い味をしたキャラだった。

 

 フォレストはケツに弾を喰らって傷痍軍人の入院施設でしばらく過すのだが、そこで暇つぶしに遊んでいた卓球との出会いが、彼を次の人生のステージへ連れて行くことになる。フォレストの卓球のセンスが覚醒し、遂にはプロになって、外国に行って試合まで行う国民的ヒーローになってしまう。

 

 次には、亡き友人ババとの約束を果たすため、ダン隊長を誘って本当に海老漁を始める。ダン隊長は、戦場で負傷したのをフォレストに助けられたが、結果的には両足を失ってしまった。最初は、こんな姿になるなら助けられずに死んだ方が良かったと言って、フォレストや過酷な運命を与えた神に怒りを向けていたたダン隊長が、フォレストとの海老漁を通じて人生に生きがいを見つけるようになる。

 運命を受け入れたダン隊長が、ここに来て初めて命を救ってくれたフォレストに礼を言うシーンは印象的だった。フォレストの「彼は口にしないが神と仲直りしたようだ」の語りも良かった。

 

 海老漁で一旗上げた時にフォレストのママが癌で死んでしまう。このフォレストのママが幼い頃からずっとフォレストを愛し、信じる様が私には泣けるものとなっている。フォレストが「最高のママだ」と言ったのは分かる。死の淵にママが言う「死は人生の一部」という深いセリフも印象的だった。

 

 ママが死んでからは、海老漁で稼ぎまくった金を寄付し、病院や教会を建てた。ダン隊長がアップル社に投資してめちゃめちゃ儲けて、フォレストは一生金に困らなくなる。

 

 恋人のジェニーと同棲していたが、ある日ジェニーが出て行ってしまう。それからフォレストはとにかく走る日々を続け、気づけば走る彼を神のごとく崇める人々が後ろについてくるようになっていた。フォレストのカリスマ性がすごかった。

 

 生き別れたジェニーに会いに行くというところからやっと、ベンチの上での昔語りが終わって物語の時間が進みだす。ジェニーには子供がいて、実はその子供は前に会った時にフォレストとの間に出来た子供であった。二人は結婚して一緒に暮らすがジェニーは病で倒れて若くして死んでしまう。

 

 最後のシーンでは、フォレストが子供時代に乗ったスクールバスにフォレストの子供が乗る。フォレストが子供を見送って終わる。

 

 フォレストのどこまでも素直で明るくてお人よしな所が大好きになり、映画の内容も飽きずにずっと見れる楽しいものであった。これはすばらしい映画だ。悲しい出来事もあったが、コミカルタッチで描く物語なので良い。最初と最後の街を舞う羽の演出は神秘的であった。

 

フォレスト・ガンプ 一期一会 [Blu-ray]

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 人生って素敵でいっぱい!