1990年発売のPCエンジンソフト「地獄めぐり」をプレイした。
小さい頃に祖父から地獄の画集をみせてもらったことがあった。何とかという有名な人が書いたらしいが、絵には詳しくないのでよくわからない。その絵がとにかく怖くて「マジで地獄行きたくね~」と思った。そんな絶対に行きたくない地獄を舞台した名作がこのゲームである。
高僧覚蓮坊 (かくれんぼう)が、閻魔大王の乱心によって乱れた地獄の世界を救うため、タイトル通り地獄を巡る内容のゲームである。
楽しい横スクロールアクションゲームで、難易度はなんとかクリアできるレベルであった。猛者ぞろいのレトロゲームの中ではまだ簡単な部類に入るだろう。
PCエンジンの方がファミコンよりもややグラフィックが綺麗だと思った。
ステージには分岐ポイントや隠しアイテム、隠し通路もあり、二度三度遊んで新たな発見が出来る。
プレイヤーキャラの覚蓮坊が可愛い。コロコロチキチキペッパーズのナダルに似ている。
覚蓮坊は宝玉的なものを投げて敵を倒す。
全7ステージを駆け抜ける内容となっている。3ステージ目にはボスがいるが、後はゴールにいるお地蔵様にタッチすればクリアの流れになる。
各ステージは墓とか三途の川とか火炎地獄とかで、ホラーチックである。雰囲気が出ている。BGMもどこか奇妙な感じがして地獄っぽい。
氷地獄という、名前の通り氷に覆われたステージには苦戦した。このステージには触れたら即死にのトゲが数箇所にあり、それをジャンプで越えなければいけない。この作業に神経がいる。トゲは天井の低いところにあるため、高さに頼って飛び越えることはできない。低いジャンプで乗り越えないといけないので、ギリギリまで近づいて飛ばないと天井に頭をぶつけてトゲの上に落ちてしまう。いわゆる「ぎりジャン(ぎりぎりジャンプ)」のテクニックがいる。これが結構厳しくて何回もやり直した。
ラスト面で閻魔大王と戦うが、こいつはあっさり倒せる。その後が本番で、閻魔大王にとりついていた悪い奴が真のボスである。そいつは火達磨になった狛犬の様相を呈している。
狛犬の出す火の玉に当たって瞬殺されて再スタートすると、主人公が龍に変身して狛犬と闘うことになる。ここだけはアクションよりもューティングゲームになっていた。ラスボスの狛犬がトリッキーな攻撃をしかけてきて、火の玉攻撃をするのだが、それが速度の速いもの、遅いものが入り混じっている。避けるのが困難であった。
人間の状態のままでも狛犬を倒すことは出来たらしいが、私はすぐに死んで気づいたら強制的に龍に変身していた。
最後になって、たかだか坊主ごときが地獄への使者に選ばれた理由が明らかになった。われらが可愛い坊主の覚蓮坊がまさか龍だったとは予想できなかった。
それにしても印象に残るのは、一応覚蓮坊のサポート役の仏様の存在。
たまにお助けアイテムをくれたりもするが、基本的に偉そうな奴だと思う。
ゲームオーバーになると、仏様が体を横にした状態で「まだまだ修行が足りんのう」とか「諸行無常じゃ」とか偉そうに行ってくる。てかすごいリラックスしている。
このシーンではアニメ「一休さん」のアイキャッチを思い出した。一休さんが「一休み一休み」って言う例のあれである。
というわけで人生を慌てず一休みしたい時に持って来いのゲーム「地獄めぐり」でした。
その内ココへ落ちる予定の諸君は、ロケハン代わりに遊ぶと良い。
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