「ファイナルファンタジー」は1987年にスクウェアから発売されたファミコンソフト。
このゲームを発売した当時のスクウェアさんは倒産寸前に追い込まれていた。
そんな状況下の中、「マジでこれが最後の賭けだ!」的な想いで世に出しためにタイトルに「ファイナル」がついているとのことである。
幸いにも最後の一発として放ったこの作品がかなりヒットして「ファイナル」とか言いながら未だに続きが出たりしている。
通称「FF」で通っている有名シリーズに成り上がってしまった。
その昔、私の地元では「FF」と言えばアクションゲームの「ファイナルファイト」を指していたが、「ファイナルファンタジー」が4つも5つもシリーズを重ねて勢い付いていく内に通称「FF」の座は「ファイナルファンタジー」に持っていかれた。
我が家にはファイナルファンタジーの1~8くらいまで揃っているのだが、どういうわけか私は今まで一本も遊んだことがない。去年がシリーズの30周年だったので、去年の末からゆ~くり時間をかけて遊んでいたのだ。
では、記念すべきシリーズ一作目である無印「ファイナルファンタジー」の感想をつらつらと書いていこうと思う。
まず、電源を入れると青いバックに白い文字でこう表記される。
↓
このせかいは あんこくにつつまれている
かぜはやみ うみはあれ だいちはくさっていく
しかし ひとびとは1つのよげんをしんじ それをまっていた
このよ あんこくにそまりしとき
4にんのひかりのせんし あらわれん
ながいぼうけんのすえ 4にんのわかものがこのちにたどりついた
そしてそのてには それぞれクリスタルがにぎられたいた
導入部分はこんな感じで、ひらがなだらけの説明が入る。まぁファミコンだから漢字表記はあんまりしないんだな。
う~ん、この世の終わり感があって、まさにファイナルなファンタジーになりそう。
4人の戦士は初っ端から出揃っていて、まずは6人のキャラクターから4人を選ぶ。
戦士、シーフ、モンク、赤魔術師、白魔術師、黒魔術師の6つのジョブの中から選んだ4人それぞれに適当な名前をつけてゲームはスタートする。
戦士はなんとなく必須な気がするので決定。あとはモンク、白魔術師、黒魔術師を選んだ。黒と白はわかるけど赤魔術師って他で見たことないから何か怪しいと思って避けた。
昔のRPGではありがちだけど、このゲームは大筋を淡々と追っていくのみでプレイヤーキャラは喋らないし、キャラクターごとのイベントなんてのもない。
こちらが所持する4つのクリスタルの輝きを取り戻すため、この世に散らばる4体のボスを倒す。そしてラスボスのカオスを叩くというストーリーである。
冒険は楽しく進められるのだが、このゲームははっきり言って難しい。
昔のゲームにありがちなちょっと酷いゲームバランスが目立つ。ずっと敵が強いと思ってプレイしていた。ただし戦闘シーンのBGMは最高。
行き場所の順番は決まっているのだが、本来後から行く場所に最初から侵入出来てしまう。どこに行くのか迷っている内にうっかりものすごく強い敵がいる地帯に入ってしまって即死になんてこともある。これは不親切。
ドラクエなんかと違って厳しい点が、死んでも経験値を引き継がないという点。
死んだら前回セーブ時の状態に戻って冒険で鍛えた分がパーになる。これはマジでへこむ。
「にげる」コマンドについて謎が残る。遥か昔に倒したゴミザコと遭遇しても逃げられず、先手を取られることがある。戦闘の攻撃の順番とかはランダムなのか?と思ってしまう。ザコ相手にも100パーセントで先手を取れないからイライラする。
魔法はレベルアップで覚えるのでなく、ショップで購入して覚える。MPはなく、魔法ごとに使用回数が決まっている。魔法がかなり貴重になる。
覚えたはよいが、どういう時に誰相手にどんな効果を発揮するのずっとかわからない魔法があった。調べると本当に存在するだけで効果のない魔法があるとのこと。
魔法を作ったはよいが、中身がないというふざけたことがあるので注意がいる。魔法は一度覚えたら忘れることができないので変な魔法を覚えないように注意。
結構腹が立つ要素が、宝箱の前とか通路にキャラクターグラフィックもないのに実はモンスターがいて、急に戦闘になるパターンがあること。これは昔のゲームでは結構ありがち、しかも一回倒した後そこを通ると何度でも現れる。そして逃げられない。
たまに通常エンカウントでも絶対に逃げられないモンスターが出ることがある。素直にムカつく。
と、文句ばかり言いながらもラストまで進めて行った。
主人公達は2000年前の世界に飛び、難関なダンジョンに潜って潜って最後にカオスと闘う。しかし、最後の最後でボスの「カオス」に負けてしまった。
ラストダンジョンはかなり難しくて、ここで殺されてはもう一度挑戦する気力が湧かなかった。
ザコキャラまで強くて腹立つダンジョンだったな。
悔しかったので誰かが代わりに倒してくれた動画を見てスッキリしました。
ええ話やな~
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いつまでたってもファイナルなゲーム、それが「ファイナルファンタジー」である。