こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

まるでトレンディドラマを見ているよう「ママレード・ボーイ」

 「ママレード・ボーイ」は1994年から1995年にかけて放送した全76話のテレビアニメ。それから劇場版が一本ある。

 

 先日まさかのブルーレイボックスが発売したので、綺麗な映像で再び視聴した。

 

 これはリアル放送を見ていたのだが、作中に登場する河童の人形が面白可愛いということ以外は結構忘れていた。

 

 

 私よりも母がはまって見ていた。改めて視聴してみるとそれもそのはず、これは原作が少女漫画なのだが、内容がまるでトレンディドラマではないか。大人に受ける作りだった。 

 こんなアニメだったっけ?と想いながら見ていたが、これがどうしようもなく面白い。男女7人夏または秋物語とかW浅野劇場とかホイチョイ三部作なんかを見ているような気分になった。私はこういう作風が本当に好き。

 トレンディドラマのファッションといえばこれのシャツを「プロデューサー巻き」する人物も登場した。懐かしい。

 

 内容は多くのお年頃の男女が入り乱れての青春と恋愛を絡めた良質な群像劇となっていた。

 メインの光希(みき)と遊(ゆう)の二人を取り囲んで次々と恋のライバル、アシスト役、その他もろもろの人物が出てくる。これらの人物によって物語は常に恋にまつわる謎や波乱を含んだ展開となり、どこから見ても盛り上がっていて楽しい。一つ事が収まるとまた次が出てくるというパターンで最終話まで忙しく物語が展開して行く。見る者に次が気になると思わす上手な作りだったと思う。

 

 面白かったので10日程で一気に見た。その感想をつらつらと書いていこうと思う。  

アニメ「ママレード・ボーイ」アニバーサリーDVD-BOX

 

 この作品は初っ端からパンチが効いていた。それと言うのが光希の両親である小石川夫妻と遊の両親の松浦夫妻の4人が互いのパートナーを交換して再婚するという前代未聞のぶっ飛んだ行動にでるというもの。しかもパートナーを入れ替えた上に互いの子供も呼んで一つの家で暮らすというこれまたとんでもない流れとなる。こうして奇妙な二つの家族、合わせて6人の生活がスタートする。これを考えた作者がすごい。

 子供達からは4人まとめて「両親ズ」と呼ばれるぶっ飛んだ4人の親達が面白い。

 メインの二人はこんな複雑な家庭で生活する上で、更に複雑な恋模様を繰り広げることになる。

 

 光希と遊は共生していく中でお互いのラブを育て、やがてはカップル関係になる。

 

 光希も遊もとにかくもてる。

 光希は同級生の銀太、アイス屋のバイト仲間の蛍(けい)、ホームスティしてきたマイケルの何れもイケメンに言い寄られる。

 遊は元カノの亜梨実、家庭教師としての教え子すず、幼馴染の杏樹、留学先の学友ジニーに惚れられる。おまけに仲良しの生徒会長の三輪さんとは画になるからということで、周りからゲイカップルと誤解される始末。

 すずちゃんとジニーは事態を引っ掻き回してくれた盛り上げ役だった。

 

 亜梨実のことがずっと好きで、一同のグループ交際に何かと乱入していた六反田務(ろくたんだつとむ)君が面白い。作品のギャグ要員である。こいつがかなり好きだった。亜梨実を取り合って従兄弟の銀太と殴りあうシーンでは「ちょっとこういう友情っていいな」と思ってうるっと来た。後半では務君にも弥生ちゃんという彼女が出来て本当に良かった。 

 

 各キャラクターがなかなか魅力的で皆好き。特に女子キャラは皆可愛い。

 

 前半と中盤は日本が舞台だが、後半から遊が建築家になるためにニューヨークへ留学する。そこからは光希を中心とした日本、遊を中心としたニューヨークの二つの舞台で恋のあれこれの物語が展開する。

 特に遊の留学先でのグループ交際は盛り上がった。個人的にはゲイのポーズをとりながらもジニーを想っていたウィルの悩ましい心情を描くのはぐっと来た。ブライアンを想いながら気づいてもらえないドリスの話も良い。ドリスがすごい良い女。

 

 光希と遊の恋路にはとにかく様々な試練や壁がありそれを見ていてわくわくした。

 一応義兄弟ラブになるので、それもわくわく要素となっていた。

 

 

 見所は光希と遊を中心とした恋以外にもあり、物語中盤まで続く光希の親友秋月茗子(あきづき めいこ)と担任教師のなっちゃん先生こと名村先生との禁断の学園ラブにも目が離せない。なっちゃん先生の「俺ってロリコンなのかなぁ」は名言だと思う。

 

 ここに茗子のことが好きな三輪さん、名村先生のことが好きな同僚の涼子先生も絡み、かなり面白いことになる。ドラマ「高校教師」のファンなので、茗子の恋の物語も大好きだった。

 涼子先生の心情を思うとつらい。茗子とは恋のライバルとして向き合うか、教師として向き合うかで苦しむ姿は印象的だった。

 

 茗子のストーリーでもかなり人物を掘り下げていて、金持ちお嬢様でありながら両親の不仲による劣悪な家庭環境に身を置く茗子の苦しい内情も描かれていた。

 主人公の二人に限らず各キャラクターも深く描いているのが作品の良いところであった。

 

 登場人物の多くは当時の有望な若手が演じ、今こうして見るとすごいメンツが揃っている。役者も懐かしい面々が名を連ねている。好きな声優ばかり出ていてそこも楽しめた。

 主演の國府田マリ子置鮎龍太郎はどちらも声が綺麗。

 既にお亡くなりになられた田中一成新山志保の懐かしい声も聞けた。

 涼子先生を演じた浦和めぐみは男子役をやるイメージが強かったので、女性教師をやるイメージは全然なかった。これがはまってた。 

 

 作品や声優を思い返すと良い時代だったと思えた。

 良い作品だった

 

 

 だけど気になる。

 OP曲も最高だった。