こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

世界へ羽ばたけ柔道女子「YAWARA! a fashionable judo girl!」

 「YAWARA! a fashionable judo girl!」は1989年10月~1992年9月まで放送された全124話のテレビアニメである。

 

 漫画家浦沢直樹が描いた漫画をアニメ化したものである。私のお兄ちゃんが「(浦沢)直樹の描くやつはだいたい面白い」と褒めている。優秀な作家だ。

 

 有名な女性柔道家である田村亮子の相性「やわらちゃん」はこの作品のヒットからきているという。それまでは強い女性選手のことは「女三四郎」と称することが多かったらしい。作中でも「女三四郎」のワードは出てきたことがった。

 

 主人公の柔ちゃんがとにかく可愛い。そしてとにかく強い。柔は試合を蹴って不戦敗したことが一回あるだけで、後は並みいる強豪を全て倒している。

 柔を突出して可愛いく描き、他のキャラはまあまあブスに描いている。絶対的ヒロインとして柔が輝く仕掛けが成されている。と勝手に解釈している。

 そして柔を演じた皆口裕子の透き通るボイスが萌えて良い。滋悟郎じいさんとの絡みで「もぉう、おじいちゃん」ってあの声で言われると萌える。

 

 2014年にお亡くなりになった永井一郎が怪演した猪熊滋悟郎が面白い。キャラ自体が愉快なのだが、永井一郎の声でより活き活きとした変なじいさんに見えて良かった。

 

 柔のサクセスストーリーではあるが、柔はだいたいは受動的な立場となり、物語に流されていく。で、その流れを形成する能動の塊であるのが祖父の滋悟郎じいさん。物語の仕掛人となるキーパーソンで、個人的にはもう一人の主人公だと想っている。

 ストーリー全篇は滋悟郎じいさんの野望と言っても過言ではないものである。柔にバルセロナ五輪で金メダルを獲らせ、次いで国民栄誉賞を獲らせることが滋悟郎の野望だが、最終的にはちゃっかりそれを叶えてしまう。

 バルセロナ五輪とか、光GENJIがイメージソング歌ってたヤツだから古~。「リラの咲く頃~バルセロナへ~」ていうあの歌好きでよく歌ったわ。オリンピックって興味なくて一回も見たことないんだけどね。

 

 そんな「YAWARA!」のBDを入手して視聴したのだが、これがすごい面白い。ずっと面白くて中だるみがなかった。

 アニメを見て感動したので、その感想を思いつくままにつらつらと書いていこうと想う。

 

 

YAWARA! Blu-ray BOX1

 

内容 

 天才柔道家猪熊滋悟郎の孫猪熊柔は、幼い頃より祖父から柔道の英才教育を受け、元々天才だった上にもっと強くなってしまった。大人の男も一本背負いで投げ飛ばす程に強く、5歳の時に父親を投げ飛ばしてしまう。

 高校生になった柔は「普通の女の子になりたい」と言っては柔道を止めようとするのだが、孫をバルセロナ五輪で優勝させるという野望を持つ祖父の策略によって、なんだかんだあっても柔道を続ける道に戻ってくることになる。

 柔の部屋には年頃の女子らしく「少年隊」と「光GENJI」としか思えないポスターが貼ってある。口紅をつけたりしてオシャレにも目覚める。

 ある日、街を逃げ回るスリ師を巴投げしてとっ捕まえるという手柄を立て、その時パンチラしながらスリ師を投げ飛ばした写真を写真誌に撮られてしまう。記者の松田がしつこく取材を迫り、益々柔道から離れられなくなる。

 

 滋悟郎の野望のため、松田からは記事の良いネタになるからということで、柔は猛プッシュされて流れのままに柔道界にデビューしていく。

 

 本阿弥さやか、カナダのョディ・ロックウェル、ロシアのアンナ・テレシコワなどなど世界中の猛者共が皆そろって柔と戦いたい、そして倒したいと挑んで来る。とにかく皆が柔と戦いたがる。

 最初こそやる気がない上に煮え切らない女だなと想ったが、柔ちゃんが性格良くて可愛いからやがてそんなことは思わなくなっていった。  

 

 そんな感じで柔は滋悟郎の野望通り、バルセロナ五輪優勝と国民栄誉賞の獲得に向けての道を歩むことになる。

 

感想

キャラ事態とキャラ同士の絡みが楽しい

 柔は柔道が原因で父親が失踪し、家族がバラバラになったと想っている。稽古はするが、不幸の始まりと考える柔道をあくまでもプロでやる気はない感じでズルズルとストーリーが進む。

 面白いのは、人だろうが、作戦だろうが、柔に柔道を続けさせるために思い付いて使えるものは容赦なく何でも使うという滋悟郎じいさんの野望への執念。

 

 柔の柔道家人生を描く要素と、登場人物入り混じってのラブコメ展開もあり、とても面白い作品となっている。

 柔が一番常識人で控えめなキャラに描かれているが、その周りはかなり面白い、クセが強い、変人といった風な個性溢れる連中に囲まれている。

 

 柔のライバルとして登場する本阿弥さやかは色んなスポーツ大会で優勝しては飽きて引退を繰り返すスーパーお嬢様。最後に行き着いた柔道では柔に阻まれて一位を取れず、猛特訓を続ける。どこまでも強がりや負け惜しみを言い、その内容はもはや悪質なこじつけ。何があっても自分が弱者だとは認めないプライドの高さが一周回って面白い。輝かしい差し歯のヒロイン。さやかを焚きつけて柔のライバルにしたのも、滋悟郎じいさんの策略の内だというから恐ろしい。

 さやかお嬢様の付き人のおっさん徳永が扱われ方が不憫。でも面白いキャラだった。

 

 そしてさやかとセットでよく登場するさやかの柔道のコーチであり、婚約者である風祭進之介という人物がかなり好きだった。柔道が強いのだが、多くの人の目線が自分に集まると緊張してしまうという性質のため選手ではなく裏方に回る。さやかのフィアンセのクセして最後の最後まで柔につきまとったプレイボーイ。風祭を演じるは神谷明、この人はこの手の気障な変人をやるのが良く似合う。うる星やつらでも同じようなキャラとポジションで出てたな。 

 柔に気がある三流新聞社の三流ライター松田耕作と風祭は恋のライバルであり、三角関係みたいになるのが面白い。風祭は浮気癖がすごいのだが、柔は最初に風祭が好きになり、高校生編から社会人になってもまだ風祭が好きだから、そんな浮気男とは縁を切ればいいのにと想って見ていた。

 この三人の関係に風祭を奪うために強引にさやかお嬢様が割り込んできて、その後は松田の会社の後輩にして、ポンコツカメラマンをやっている邦ちゃんこと加賀邦子が松田を好きになって割り込んでくる。恋を巡っての物語としても結構面白い。

 松田の後輩の邦ちゃんがかなり面白い。松田とは結婚までの仲に発展しているという嘘を付いて柔を松田から遠ざけようと画策する。かなり事態を引っ掻き回すトラブルメーカーだった。うざいし使えないアシスタントだが、面白いからかなり好きな人物だった。あとはおっぱいが大きい。

 

・高校編

 柔は、高校卒業と共に早くも柔道は引退して、柔道部のない家政科のある女子大に進むという進路計画を立てる。柔の夢は、あくまでも普通の女の子になりたい、いつかは普通のお嫁さんになりたいという可愛いものである。

 高校時代の柔は、自分の柔道よりも、高校のヘッポコな男子柔道部の指導と応援を一生懸命に行う。

 この男子柔道部の主将はその後もずっと出てくるキャラである花園薫が務めている。花園君が個人的にかなり好きな人物。ストイックで情に厚い熱血漢である。少し前に見たアニメ「俺物語!!」の主人公剛田猛男がこんな感じだった。顔が似ているし、どちらも柔道部。花園君がちょっとの感動ですぐ泣く。劇中で一番の泣き虫である。

 

 最初は生意気なチンピラとして登場した柔道部員の須藤君も好きで、軽薄なヤツかと思えば熱い一面も見せる。自分だって輝きたいと言って柔に弟子入りした姿には胸を打たれたし、柔道に専念するために昔の不良仲間と手を切ったのも男らしかった。

 

 柔は自分の出場した大会ではあっさり優勝し、開催日が同じだった男子柔道大会でのの仲間達の戦績ばかりを気にする。柔の指導の甲斐あって、武蔵山高校柔道部は公式戦で初めて一勝を上げるまでになる。自分が優勝してもこれといって感動のなかった柔が、コーチとしてだが心を一つにして男子柔道部の皆と一勝を勝ち取った時、「一生懸命やるのって、いいね」と言って綺麗な涙を流すシーンを見て「いいな~こういうの!」と心から想って素晴らしき青春に感動した。このシーンは良い。

 

YAWARA! Blu-ray BOX2

 

 

 

・女子短大編

 滋悟郎じいさんは柔を柔道の強い大学に上げようと画策するが、柔は希望を貫いて柔道部のない三葉女子短大に進学する。入学初期の柔はあちこちのサークルの歓迎会に参加して学生ライフを満喫する。滋悟郎じいさんは女子大を、そして女子大で行くコンパやディスコを悪の巣窟、堕落の始まりといった風にすごい偏見の目で見ている。しかし自分はというと、柔をスパイするつもりが女子チア部の歓迎会に混じってすごい楽しんでいた。滋悟郎じいさんが面白すぎる。

 

 この短大編では柔、本阿弥さやかに続く第三の柔道ヒロイン伊東富士子が登場する。富士子さんは元バレリーナだが、背がデカくなりすぎたことが原因で引退するしかなかった。

 柔はソウルの柔道大会で金メダルを獲る程の実力がありながらも、柔道をやめる気でいる。そこへ富士子さんは、自分は夢破れたが、柔には世界に羽ばたく能力があるのだから柔道の道を極めるべきだと言って説得にかかる。

 富士子さんが基本的には気弱なビビリなのだが、友情に熱い良い女で、柔が柔道に戻ってこれるようにするために大学で柔道部を作る。そしてその話を聞きつけた滋悟郎じいさんが、これは柔を柔道に戻すのに利用できると想って、部のコーチに就く。

 柔は柔道に復帰して、富士子達と再び柔道の稽古に励む。

 富士子は柔を柔道に復帰させたキーパーソンであった。

 

 富士子さんを含め、集まった柔道部員は相当面白い連中であった。まずは病弱なチビで体重が36キロしかないキョンキョンこと、日陰今日子。おっぱいが大きいバカ女のマリリンこと小田真理。13人の男に振られた恨みを柔道にぶつけて戦う南田陽子。そしてダイエット目的に入部したデブの四品川小百合(よしながわ さゆり)。いずれのキャラも古今東西のアイドルの名前をいじったネーミングとなっている。

 

 短大ではヘッポコな素人達で団体戦に出場する。個人的に女子大編が一番好きだった。

 柔道部の女子達はいずれも強烈な個性を持ち、そのためギャグ展開が豊富。

 マリリンがかなり面白い。ホント使えない。柔道着の下に何も来てこないのがマナー違反とかで失格となり不戦敗するし、試合開始時間に遅れて補欠のキョンキョンにレギュラーの座を奪われる。そして卒業後にはAV女優に就職する。南田とすぐに喧嘩するのがおもしろい。

 あとはキョンキョンが好きだった。体が弱い上に体格でも不利なキョンキョンが最終的には立派に試合をこなしていく。回を追う事にキョンキョンの声が大きくなって顔色も良くなったように思える。キョンキョンのファイトには何気に泣けた。

 

 ここで一番印象的だったのは、富士子さんが覚醒すること。「バレエで鍛えた体は、柔らかいけどヤワじゃないわ」の名言の下、バレエ・ダンスと柔道を巧みに組合わせた戦法を用いて戦う。富士子さんの戦いぶりには目を奪われた。面白い。「白鳥の湖」「くるみ割り人形」の必殺技が光った。

 本阿弥さやかのお嬢様軍団と対戦した時にはボスの本阿弥さやかと引き分けて、柔を温存したまま勝った。ここからは富士子さんおシンデレラストーリーがはじまる。

 才能をかわれた富士子さんは柔道の強い西海大学に編入して、ユーゴスラビア大会に出場するまでになる。富士子さんがあんなことになるとは思わなかった。

 

 柔はまたしても滋悟郎じいさんの計画に逆らって、柔道をしない方向で短大を出たら鶴亀トラベルという旅行会社に就職試験を受けに行く。受験理由が、失踪した父を探すには旅行会社の知識が役立つはずだからというのが健気で良い。 

 実は柔の自宅に届いた就職案内パンフは全て滋悟郎じいさんが燃やし、就職勧誘の電話は全て留守電にしてお断りしていた。就活を始めた柔に対して「就職活動という悪巧み」とか言ってとにかく就活を妨害していた。ひどい祖父さんである。そして柔道の強いさい西海大学に富士子と一緒に編入させる気でいた。

 これを巡って、柔の短大柔道部とフランスの強豪チームとが柔道団体戦を行うことになる。団体戦でもし勝つことが出来たら就職は許され、負けたら西海大学に編入という条件の元、短大時代最後の試合が組まれる。ここが個人的にかなり好き。

 滋悟郎の計画が容赦ないもので、柔一人で勝ち抜きをされるのを阻止するために点取合戦形式で試合が組まれる。柔はあっさり一勝を上げるが、残りの4人は心配すぎる。ここは柔はすっ飛ばして残り4人のガッツが見どころ。マリリンは相変わらず何もしないけど面白い。

 ここでもキョンキョンの頑張りが健気で泣ける。柔道を始めてから人生前向きに生きるようになり、就職先を保育士に決めたキョンキョンが大柄のフランス人を相手どって立派に柔道をやってのける。かなり好きなキャラとなった。

 何とか大将戦まで持ち込んで、最後は富士子さんがガッツを見せる。一旦はポイントで優勢に周った時、親友の柔の進路のために負ける訳にはいかないから逃げ切りも考えるが、あくまでも師匠滋悟郎の教えを貫いた攻めの柔道で戦う。ここで胸を熱くさせるポイントは、柔達を負けさすためにあらゆる手を回した滋悟郎が、富士子の頑張りから心変わりを起こして「一本とって勝て」と喝を入れるシーン。富士子さんは執念で一勝をもぎ取り、柔の就職をも勝ち取る。

 滋悟郎とグルになっていた西海大学柔道部の祐天寺監督がどうして途中で富士子を応援をしたのかと滋悟郎に聞くと、滋悟郎は「あやつはワシの柔道をやっとった。ワシの教えた通りの柔道をやっとるヤツは勝たねばならん」と返す。ここで美しい師弟愛が見られて感動した。普段はフザけたじいさんだが柔道のことになるとマジなので良い。滋悟郎じいさんが熱い男だと分かる。このシーンが作中で一番好きかもしれない。

 

・社会人編 

 柔は就職後、さっそく大口契約を取ってくる。200億円くらい年商が上がるというすごい契約だった。

 ここでも柔は柔道を止めるとか言い出し、滋悟郎はまたもや孫に柔道をやらすために奔走する。

 そんな騒ぎの中でもうひとつの問題が起こる。それが富士子さんの出来ちゃった結婚。まさかの柔の高校の同級生の花園君との子供を作ってしまう。そのまま結婚。

 伊藤富士子の両親と花園君の絡みが愉快で笑える。

 短大編からここへ来てまた富士子さんにスポットが当たる。作中後半は富士子さんが主人公みたい。柔が最初から最強状態なのに対して、富士子さんは素人から入り、徐々に強くなって行く。本来なら富士子さんのサクセスストーリーを見せるのが王道なのかもしれない。

 富士子さんが出産後にはママさん選手としてバルセロナを目指して選手に復帰する。友情も手伝ってそれきっかけで柔も復帰する。

 

 柔が仕事で契約を取ったのは良いのだが、仕事でゴルフツアーに同行する日と柔道の試合日が重なってしまう。ここで柔の上司で柔道好きのおっさんである羽衣係長が大活躍する。柔の同行ありきのツアーが組まれたが、自分の首と引き換えても柔には試合に勝って世界に行ってもらうと覚悟を決めた羽衣係長は柔を仕事先の北海道から東京へ返す。

 羽衣係長はうだつの上がらない窓際族で、家庭生活も冷え切っているのだが、ここ一番で男を見せたので好きだった。後には、柔抜きでもツアーを成功させて契約先に気に入られ、そして柔を柔道の退会に遅刻させなかったことは自社から評価を受けて出世する。社会人編でしか登場しないが好きなキャラだった。

 

 作品後半では、柔の父猪熊虎滋郎が特訓してパワーアップした本阿弥さやかと最後の戦いが待っている。さやかがあれだけ甘ったれた環境で育ったお嬢様なのに、どこまでも覇者の椅子にこだわる女王様気質で、それゆえに勝利のための努力を怠らない。才能も常人以上にあるし、努力家なので熱い女だった。高校編から数回に渡って試合をしてきたライバルの二人の最後の戦いは息を飲むものであった。この一戦は迫力がすごかった。

 鮮やかな投げ技が売りのさやかが、勝利のために地味な寝技をとことんまでに極めて柔と戦う姿はすさまじいものがあった。テレビでスポーツを見ないからリアルの方のカウントが抜かれるが、今までで見た柔道の試合でもっとも白熱した一戦であった。

 さやかが努力を重ねても、やはり柔が強く、おしいところで柔に一本を取られてしまう。

 この後に悔しさのあまり、プライドの高いさやかお嬢様が泣くシーンがあるのだが、そこで風祭が強い女子が見せるレアな涙にホロリと来て、そして萌えてしまってキスシーンとなる。確かにさやかの涙は萌えだった。

 

 その後の富士子さんと柔の親友対決も良かった。この二人って本当に仲良しだよな。

 柔がバルセロナ五輪への切符を手にして物語は終わる。

 

YAWARA! DVD-BOX3

 124話もあったがずっと面白かった。

 OPとEDアニメでは色んな服装の柔が出てきてとても可愛らしい。これは、柔道着ばかり着ているが、柔は普通の女の子に憧れているのから、OPくらいはオシャレをさせてあげたいっていう制作側の真心からそうなっているらしい。制作陣のハートが暖かいんだな~。

 主題歌も良いんだよな。永井真理子今井美樹原由子など有名歌手を起用している点も注目。

 

 一本、技あり、有効とか、他には技名とかアニメを見ても柔道のことは全部分かりきっていないのだが、このアニメは柔道のこととか知らなくても普通に見て面白い。

 試合時に聴ける大塚芳忠の実況ナレーションも良かった。

 

YAWARA! Blu-ray BOX1

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YAWARA! Blu-ray BOX2

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YAWARA! Blu-ray BOX3

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 猪熊柔は本当にミラクル・ガール

 

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