こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

夏にアンドロイド娘と逢う「こわれかけのオルゴール」

 「こわれかけのオルゴール」は、2009年にコミックマーケットで販売されたDVD作品であり、出来が良かったために翌年2010年に劇場公開もされたアニメである。劇場公開時には本編と別に新作短編エピソードも公開された。

 

 コミックマーケットで販売されたのが始まりとなった作品だが、オタクでも人混みが駄目でその手の会場はNGの私は2010年にBDになったもので初視聴となった。

 

  タイトル「こわれかけのオルゴール」の意味は内容を見れば分かる。

 

 タイトルからどうしても徳永英明のヒット曲「壊れかけのRadio」を思い出してしまうが、別にパロディではない。関係ない。

 二つの作品が似て非なるこのパターンは「宇宙戦艦ヤマト」に対する「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」、「家政婦は見た!」に対する「家政婦のミタ」とかと同じ並びに入る。

 

 キャラデザは「もえたん」という、教材から生まれたキャラが活躍する割に全然勉強しないアニメと同じ人が担当している。女子キャラはチビで丸っこくて愛しいデザインである。ヒロインのふらわーは間違いなく可愛い。ふらわーを演じた声優浅野真澄渾身のロリ声もお耳に心地よい。

 

 本編は約30分で終わる。   

劇場版 こわれかけのオルゴール [Blu-ray]

  

 物語の舞台は2039年夏のとある街。両親と妹を亡くして心に傷追う少年 敬一郎が、アンドロイドを拾ったことをきっかけに楽しくも切ない夏物語を体験するという内容の作品。

 ホント、夏って出会いと別れに満ちたドラマティックなシーズンだと想う。

 

 短い物語の中に主人公とアンドロイドふらわーとのほのぼのとした暮らし、二人の絆による感動が詰まっていて非常に良い作りだったと想う。

 

 作画も綺麗で良かった。主人公の家の中の雑多な感じを細かく描いていたと想う。

 主人公自宅の隣の家にツタ生えすぎ。

 

  ヒロインのアンドロイドふらわーのポンコツぶりが愛しい。カタカナは駄目でひらがなしか読めないから名前表記もふらわー。オムライスしか作れないし、すごく辛い味付けをする。音痴。買い物で計算が出来ない。絵日記の文章力が低い。などなどどこをとってもポンコツなのに可愛いからアリ。

 ふらわーの絵日記には、敬一郎が大好きということと、とりあえず今日は楽しかったということしか書いてない。これは小学生の宿題あるあるかもしれない。私が小学校の時にも絵日記の宿題が出たことがあったが、結果的にはその日やった遊び+楽しかったのみを書いて終わるパターンが確立した。

 

 機動時間が残りわずかに迫ったふらわーを連れて敬一郎が海まで車を飛ばし、最後に海を見せてやるところ、泣きそうになった。

 

 おまけのショートアニメの印象的な点は、八百屋のアンドロイド娘イチマルの声を「ゆかち」こと井口裕香が担当していたこと。こんなところに出てたのか。知らなかった。

 まだまだ若い時分のゆかちの声が聞けたのはファンとして嬉しかった。

 

劇場版 こわれかけのオルゴール [Blu-ray]

劇場版 こわれかけのオルゴール [Blu-ray]

 

 

 オルゴールって良い音がするんだぜ。

 

 

スポンサードリンク