こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

俺の心を鎧が走る「鎧伝サムライトルーパー」

鎧伝サムライトルーパー」は1988年4月から1989年3月まで放送された全39話のテレビアニメ。

 後にOVAが3シリーズ合わせて11話分作られている。

 

 放送30週年を記念して今年BD-BOXが発売された。という訳でチェックした。

 

鎧伝サムライトルーパー:コンプリート TVシリーズ 北米版 / Samurai Troopers Complete TV Series [DVD][Import]

 

 本作は美少年がバトルスーツを着て悪と戦うというもので、これの前に放送していた「聖闘士星矢」的流れの作品である。私のお兄ちゃんなどはそこらへんの区別が出来ていないので、私がサムライトルーパーを見ていれば「あれ?アンドロメダの瞬はどれだ?」とか言ってる始末。サムライトルーパーにはアンドロメダ瞬は出てこない。

聖闘士星矢」も「サムライトルーパー」もイケメンに飢えた美少年好き女子に受けたと聞く。

 

 作品内容は、世界征服を企む妖邪帝王・阿羅醐(あらど)率いる妖邪軍と、バトルスーツ鎧擬亜(よろいギア)を纏って戦う5人の少年「サムライトルーパー」の戦いを描いたものである。

 

 メインで登場するのは烈火のリョウ、光輪のセイジ、水滸のシン、金剛のシュウ、天空のトウマの5人。それぞれが鎧擬亜に選ばれし戦士。そして敵の妖邪軍にも鎧擬亜を纏う4魔将がいる。合わせて9個の鎧が登場し、5体4に分かれてバチバチやり合う。

 

 サムライトルーパーの5人はイケメン。と言っても、金剛のシュウだけはちょっと怪しい。一番バカっぽいし。でも熱い男なので好きなキャラである。

 9つの鎧デザインは皆秀逸で、バカっぽいとか言ったけど個人的にはシュウの纏う金剛の鎧が一番好き。

 

 格好をつけていてもセイジの声は「クレヨンしんちゃん」の川口、シュウの声は「アリスSOS」のなめくじネコといずれも間抜けなキャラの声なので何だかなぁって想った。

 

 第一話は烈火のリョウが白い虎の白炎を連れて東京の街に登場し、民達がビビっているというところから始まる。東京で虎を連れて歩く少年の物語とは、ただ事でないアニメが来たなと想った。

 

 東京の街に敵のアジトである天守閣がいきなりぶっ建てられて、街は渾沌に飲まれる。

 妖邪軍による侵略のために仕方ないことであるが、全体的に背景が暗いアニメだなと想った。

 

 最初に妖邪帝王・阿羅醐に戦いを仕掛けた時には力不足でサムライトルーパーは封印されてしまう。その後1人ずつ解放していく物語が展開する。それぞれの封印箇所は富士山、大雪山、鳴門の海なのだが、天空のトウマだけは天空をぶち抜いての宇宙空間に封印されたので一人だけややこしいと想った。

 

 ストーリーは別段特殊なこともなく、ずっとサムライトルーパーが妖蛇軍と戦うという流れで進んで行く。

 

 途中から5人の力をあわせることでリョウの烈火の鎧が白き鎧輝煌帝(きこうてい)にパワーアップする。第10の鎧の輝煌帝がかなり格好良い。

 輝煌帝を使用すると、鎧を着ているリョウはもちろんのこと、4人の仲間までもがかなり体力を消耗してしまうという弱点を作った設定は印象的で良かったと思う。

 

 後半ではセイジ、シュウ、シンの三人が敵に捕まり、リョウとトウマのみで活動する。三人が捕まっている期間が案外長かったと想った。

 

 女子受けをねらいでイケメンを多く出しているので、やはり美少女成分に乏しい作品である。そんな中でサムライトルーパーのサポート役を担うヒロインのナスティ柳生には注目。サムライトルーパーが封印された際には、暗号解読を行って封印場所を探しだしたという手柄を立てた。あとは敵の人質になりがちな女子である。ピンクのカーディガンが可愛い作中では貴重なヒロインであった。

 

 後半では妖邪軍の女戦士迦遊羅(かゆら)が良い味を出していた。

 

 後期OPアニメの最後でサムライトルーパーが兜を脱いで空に投げるシーンが印象的。最終回で戦いが終結した時にはそのシーンが流れる。あそこは好きだった。 

 

 個人的には「Fate」のセイバーを見て初めて女子の鎧萌えを開拓したのだが、女子から男子を見ての鎧萌えもあるのだろうか。本作で鎧萌え開拓をしてしまった女性諸君が30年前にはいたのかもしれない。

 

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