テレビアニメ版放送から約20年の時を経た1992年にOVA版バビル2世が発売された。
1話30分、全4話の物語。
先日アニメ版のBDを見たので次いでOVAも見ることにした。
特にストレスなくサックリ見れた。
バビル2世とヨミの戦い、三つのシモベの存在、この設定は据え置きにして後はテレビ版とは色々違っている。
テレビ版ではバビル2世の名前が古見浩一だったのにOVAでは山野浩一になっている。だから古見病院ではお世話になっていないし、幼馴染みヒロインの由美ちゃんも登場しない。
その代わり、ヨミ側に付くピンク髪ヒロインのジュジュがオリジナルキャラとして登場する。身寄りのないジュジュの面倒を見たのがヨミで、それ以来こき使われている。デストロン首領に拾われて働かされた結城丈二と同じ生い立ちだな。ジュジュを演じた三石琴乃の演技が若々しい。
敵対関係のバビル2世とジュジュが徐々に心の交流を深めていく点がテレビ版にはないOVA版の魅力だった。
ヨミがテレビ版以上にクソ野郎で、最後は仲間を全部生贄にしてパワーアップを行う。ちなみにヨミはテレビ版を担当した大塚周夫の息子大塚明夫が演じている。父から子へのバトンパスとか何かジーンと来る。
敵側にはヨミ以外にもモブではないちゃんと名前がある超能力者がいて、そいつらが刺客としてバビル2世の元に送られてくる。三つのシモベを用いた戦闘よりもバビル2世対ヨミ側の超能力者のサイキックバトルがメインだった。まるで「幻魔大戦」を思い出す。
三つのシモベはもちろん登場しないと話にならないが、ちょっと出番が少ない気がした。三つのシモベのデザインは結構いじっている。ロデムはちょっと毛量が増えた程度だが、ロプロスとポセイドンがテレビ版とかなり違っていた。
ロプロスは見た目がワイルドで凶暴になっていてほとんど別物。OVAでは外皮が剥がれて内部メカが見えることはなかった。こっちでは本当に怪鳥なのかも。
ポセイドンはOVA「ジャイアントロボ」みたいにゴツくて腕が太い。もっと強そうになっていた。
声優は一新されていて、当時の若手達が多く出演している。脇役も今ではすっかり有名になった声優が演じている。皆こんな昔から今まで頑張っているんだなと感心する。
20年もあればTV版と比べて大分絵が綺麗になっていた。テレビ版とはキャラ絵がかなり変わっていて、見てすぐに想ったけど顔が「聖闘士星矢」だ。
これより更に後の2001年にもテレビアニメ化されたというので、それもいつか暇になったら見てみよう。
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