こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

ラストも良いけどファーストも知ってほしい「ファーストサムライ」

「ファーストサムライ」は1993年に発売されたスーパーファミコンソフト。

 半裸のお侍が主人公のアクションゲームである。

 

ファースト サムライ

 

 最近はじっくりRPGを楽しむことをして来たが、たまには瞬発力を必要とする目の覚めるようなアクションゲームもやりたい、と思い手に取ったのが今作。

 

 こんなタイトルを見ればすぐにも思いだす作品が映画「ラストサムライ」。この映画は確かにシラフ状態で二つの眼をバッチリ開いて見たのだが、全然覚えていない。ファーストをやったんだし、その流れで暇さえあればラストの方の侍の物語も追いたいと想う。

 

 このゲームはだいぶ前にゲームセンターCX有野課長がやっていたなぁ。有野課長にクリアできるなら私にもきっと出来ると自信を持ってプレイした。難易度は中の上くらいかな。

 

 話の流れは、悪霊に師匠を殺されたお侍が、妖術師の力を借りて仇討ちをするというもの。悪霊は時を越え、侍の時代から未来世界に移動して侵略行為を企む。主人公もそれを追って時をかける旅を行うことになる。なお、殺された師匠は侍とされているが、グラフィックを見るに歌舞伎芸人と呼ぶのが正解っぽい。元々は外国発のゲームで日本版にしたのがスーファミに移植された。そんな訳で日本にあまり詳しくない奴が考えたのかも。それか、お茶目に狙いに行ってこうなったか。

 

 ステージは全部で5つ。

 このゲームをやって一番記憶に残るのは、各ステージのスタージ時に「ウォ~ン」という高い音が繰り返されて主人公の侍が登場すること。あの音が夜にやるとうるさい。

 

 一直線に進むマリオなどの横スクロールアクションとは違い、広いマップを移動して各ステージのボスまで辿り着く。

 

 このゲームのポイントは、ただステージの奥に進むのではなく、ボスと戦うために必要な5つの赤い印を集めて進むことにある。一番奥まで行っても、これが揃っていないとボスとは戦えずにクリアにならない。せっかく進めても取りこぼしがあれば行くも戻るも自由なステージ内をまた探索することになる。その際、倒したザコ共は全部復活しているので、一度は突破した通路でまた殺されることもしばしばだった。広大なステージでの探索は楽しい要素だが、ステージで迷ってお目当ての品がなかなか見つけられないとイライラした。

 

 主人公の力だけでは通れない通路があり、その場合には妖術師を呼び出す「呼び鈴」を然るべき場所で使用しなければならない。どこで呼び鈴を鳴らして通路を突破するかの謎解き要素もある。赤い印と共に、この呼び鈴のアイテムもステージ内で見つけないとクリア出来ない。何回も死んで道とアイテムの場所を覚えておかないといけない。この辺は奥が深い。

 

 侍というわけで和風な世界をイメージしていたのだろうが、世界観は実にカオス。 

 5つのステージは、先に進むほど未来の世界に近づいて行く。

 最初のステージは1730年。いくらか和風な感じは見られるが、雑魚キャラに絶対エイリアンだと想う奴がいる。

 ザコを倒した効果音がオーケストラ調なこと、アイテムを取ると「ハレルヤ」の讃歌が響いたりする点は侍感を殺すポップな演出で個人的には好き。

 

 二面では時空を超える電車の中で敵と戦うことになる。電車の上を走って敵と戦うステージとか、もう「チャレンジャー」しか思いつかん。

 個人的には二面の骨剣士のボスに一番手こずった。このゲームのボスはゴリ押しで斬りまくるのでは通用しない。パターンを読み取って効果的に攻撃しないといけない。あと、こっちがとろいのに敵は動きが早い。

 各ボスの登場シーンが少し凝っているのだが、出てきてから戦闘までの待ちが長かったと想う。

 

 三面では1999年の東京が舞台となる。この東京が、現実のものと比べるとだいぶ未来予測が甘くてろくでもない街になっていた。と言っても、私はテレビで知るのみで一度も東京を訪れたことがないのだが。

 

 四面では時を超えるエレベーターを駆け上がる旅が展開する。ここなんかは和風感ゼロで敵にはロボがいるし、ボスも凶暴化して人を襲うパソコンみたいなやつだった。

 

 最終面は広くて道に迷った。最終面は2245年の未来都市。でも天狗とかが飛んでいる。ボスはでかい顔に足が生えたグロキモい化け物だった。

 

 ラスボス撃退後、主人公の侍は、自分の元いた過去の世界に戻り、また修行の日々を続けるのである。

 

 これにて物語終了。

 

 


ファーストサムライ ノーマルプレイ

 

 侍が何か喋っている点や、ボスに攻撃すると「アオゥゥ!」と呻くのが印象的。

 各種の効果音からステージBGMまでご機嫌な作りだった。

 

 

 

・イメージソング 「ファーストサムライ / 城みちる


ファーストサムライ

 

 なんと本作にはイメージソングが存在する。

 

 スーファミで音声を流すのは色々無理があるためゲーム本編で歌声を聞くことは出来ないが、「イルカの人」で多くの世代にお馴染みの城みちるが歌っている。曲名はズバリ直球の「ファーストサムライ」。

 

 城みちるが広島出身で、ゲームを発売した会社のケムコが広島の会社だからということでコラボしたそうな。

 

 今聴いても良い歌声のご機嫌なナンバーだと想う。

 

 

 

 そんなこんなで色々と印象的な怪作にして名作となったのが今回プレイした「ファーストサムライ」だった。

 

 メガドライブでこれの続編があるというので、死ぬまでにはそちらもプレイしようと想う。

 

ファースト サムライ

ファースト サムライ

 

 

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