こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

やっと見れた二部作の後編「魔法少女リリカルなのは Detonation」

魔法少女リリカルなのは Detonation」は2018年10月19日に公開した劇場版アニメ。

 前作「魔法少女リリカルなのは Reflection」とセットで完結する前後編の後編にあたる作品。

 

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 まずこの作品、一年ちょい前にBDで前作を視聴したのだが、てっきり一作で完結と思ったらまだ続きがあって残念なような嬉しいような気分になったことを思い出す。そして肝心な前作のことだが、このくそ忙しい人生の中にあっては例え一年前のことでもけっこう忘れている。という訳で、Detonationの映像を手元に置きながらも、その前にReflectionを再度おさらいすることにした。人生振り返りが大事。

 

 まずReflectionの内容を簡単に振り返ろう。

 

 砂漠化した惑星と病気の親を救うためによその星からやってきたキリエが、はやての持つ闇の書を狙い、地球の魔法少女達との死闘の末それを奪取する。しかしそれはキリエを偽情報で踊らせていたイリスの策略で、イリスはキリエを利用して奪い取った闇の書で更なる悪事を行う。闇の書の力で古の封印を解くと、ユーリという少女と、なのは、フェイト、はやて、それぞれと姿の似た三人の刺客が現れる。イリスが黒幕と分かり、なんか敵が増えたけど皆強いから倒せずに終わる。

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 てな感じだった。

 

 とりあえず懐かしのキャラがてんこもりで、負けずに新キャラも続々出てくるお祭り騒ぎな作品だった。そしてバトルが派手。魔法少女なんてホワホワしたものではない。ガチすぎて血しぶきも飛ぶ。

 

 私はこの作品ではぶっちぎりでフェイトちゃんが好き。他はヴィータ、シグナム、そして釘宮理恵の声のせいで脇役感の弱いアリサ・バニングス。このアリサについては釘宮理恵ベストワークストップ10に入るキャラだと想う。(他も全部個人調べ)

 アリサの活躍と言えば、「Reflection」では落ち込むなのはを元気づけるための声掛けをするという良き友人ぶりを見せたこと。後半では特に何もなかったかも。 

 シグナムの私服姿がちょっと映ったのが嬉しかったです。

 

「なのは」の物語展開としてありがちな設定が、敵対する者達もまた止むに止まれぬ理由があってなのはの敵に回ること。

 今回の事件の仕掛人となったキリエにも故郷と家族を守るという引けない理由がある。他の世界の人に少しだけ迷惑をかけることになるけど、やることはやらせてもらうと覚悟の上で強行に出るが、さすがに暴れ過ぎだと想う。覚悟の上の行動とは言え、キリエがちょっと「悪者感多くない?」と想える。ミルフィーユ・桜庭っぽい可愛い見た目だけどちょっと灰汁の強いキャラだったかも。しかしキリエの変身シーンは色っぽくて良かった。

 

 そんなわけで前作と作品シリーズ全体の感想はこれくらいにし、「Detonation」本編の感想を以下につらつらと書いて行くことにする。

 

感想

 イリスがキリエを裏切り、謎の少女ユーリを復活させたその後から始まり、遂には事件の全貌が明らかになり、無事が解決するまでが描かれた。

 

 印象的だった展開は、視聴者的に「こいつだ!」と当たりをつけた事件の黒幕が次々と切り換わること。キリエ→イリス→ユーリ→最後は声が山ちゃんの所長という風に過去を掘り返すことでこの点が二転三転した。最終的には、今回の騒ぎに関わる悪い奴だと思われたイリスもユーリも皆悪の所長に踊らせていたことになる。可哀想

 

 前作同様、休み少なくバトルシーンがこれでもかと描かれる。激しいバトル展開にはテンションが上がる。なのはってここまでバトルシーンが激しかったっけと思える程のものだった。

 

 バトルで印象的だった点が新技術の「アクセラレータ」である。アミティエやキリエ達が持ち込んだものだが、なのはも最後にはこれを使う。これが何かと言うと、009の加速装置やダブルオーのトランザム的なやつで、めっちゃ速くなって敵をぶっ飛ばす能力。この手のアニメには昔からある分かりやすいパワーアップ能力だが、バトルにスピード感を出すこういう仕掛けはやはり燃える。

 

 前作の後編では、ユーリのチート的能力の結晶化が目立った要素となった。人の血液を結晶化させて、それが皮膚も突き抜けて伸びてくるという少々グロい能力だった。今回もそれが見られる。

 キャラクターの腕がふっ飛ばされるシーンもあり、最終決戦でもなのはの右腕が吹っ飛ぶ。まだ小学5年生の少女にこんなに血の飛ぶ戦場はきつい。

 前作ではキリエが皆にグーパンを食らわすし、イリスもユーリの顔面にグーパンを食らわせることがあった。戦場に出るのは乙女達だが、意外と肉弾戦で体力を削られるところもあった。今作でも所長のグーパンでアミティエが頬を腫らすのがやや痛々しかった。

 魔法、剣、肉弾戦、なのはのバトルシーンは面白い。

 

  前作後半で受肉した後のイリスがちょっとエロくて可愛かった。所長に騙されていたとはいえ、犯罪の片棒を担いだことになるので最後は昔のフェイトちゃんみたいに裁判に連れて行かれて可哀想だった。

 イリスがシステムを乗っ取ってザコキャラを大量に操るが、そいつらの声が全部イリス役の日笠陽子だった。これにより日笠無双状態になって良かった。日笠陽子のことは00年代最後の逸材だと思っている。(他にいる人達も全部自分調べ)

 

 個人的に痺れたところはフェイトちゃんが「私、強いから」を言うところ。これは昔のシリーズでも言ったフェイトならではのセリフ。前回とは違うテンションで再びこれを言ったのが良かった。

 

 最後はなのはが宇宙にまで飛び出てとんでもなく規模のデカイ戦いになっていた。次々と新展開が待っていたので二作続けて見ても中だるみしなかった。

 

 前後編二作を見終わって想うのが、MOVIE 3rdをやると発表してからの「待ち」が長かったこと。2ndの後からだいぶ待たされた。そしてやっと新作が見れたと思ったら前後編に分かれていて、後編を見るまでにまた一年待った。長かった。なんだか長い戦いを終えた気分。そして楽しみが終わって寂しい感じもある。

 

 なのはの最初の作品から数えるともう15年くらいシリーズをやっている。レギュラー陣はとっくに中堅も越えたベテランと呼んで良い方々になった。なのはを久しぶりに見て想うのが、やはりこの声優陣が良いということ。世紀末から世紀明けほやほやの時分に出てきたこの年代の声優には燃える。このメンバーが揃うこともそうそうないだろうなと想うと、アニメ本編、特典ディスクの舞台イベント共にありがたみを感じる。

 

 ちょっと大人なゲームの「とらいあんぐるハート」シリーズから派生してよくぞここまでビッグタイトルになったものだと想う。これでなのは作品は最後になるのかもしれないが、また続きをやるというなら是非見たい。

 

 やはり私は魔法少女が大好きです。

 

 

 

 

 

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