こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

こしのり映画

空虚な都会生活「太陽はひとりぼっち」

「太陽はひとりぼっち」は1962年公開のイタリア・フランス合作映画である。 内容 婚約者と別れたヴィットリアは、友人達とはしゃいだりして気分転換を計るがそれでもどうゆうわけか気分が晴れない。投資家の母は投資活動に夢中で話相手にもならない。そんな…

夢破れた者たちがお宝を目指す「冒険者たち」

「冒険者たち」は1967年公開のフランス映画。 ここのところ名優アラン・ドロン主演映画をBSプレミアムで放送しているので楽しんで見ている。それにしても顔面が整っておる。 エンジン技師のローラン、飛行機乗りのマヌー、美術家のレティシアの三人の男女は…

アラン・ドロンの美しき犯行手口「太陽がいっぱい」

「太陽がいっぱい」といえば光GENJIのヒット曲を思い出すが、今回取り上げる「太陽がいっぱい」はアラン・ドロン主演の映画の方。1960年公開、イタリアとフランスの合作映画である。 う~ん、古い。古いけどなかなか魅力たっぷりな作品なので次の世紀にも残…

映画好きに捧げる名作「ニュー・シネマ・パラダイス」

「ニュー・シネマ・パラダイス」は1988年公開のイタリア映画。 この映画は全部で3タイプあって今回見たのは一番時間の短いインターナショナル版。このくらいの長さがスッキリして良い。 内容 中年になった主人公トトは、故郷を離れ今では映画監督となってい…

少年少女の悲しくも美しい恋物語「野菊の墓」

「野菊の墓」は1981年に公開された日本映画。 アイドル松田聖子の初主演映画である。 私はこの作品の原作小説のファン。 ハッピーエンドではない悲しい恋物語だが、その中にも若い男女の淡く美しい恋心が描かれているのが良い。 小説を読んでは涙で目を曇ら…

ハムレットを時代劇でやってみた「炎の城」

「炎の城」は1960年に公開された日本映画。 私が映画を視聴する時は8:2の割合で洋画をしっかり見て、邦画はそんなに見ない。 「炎の城」は時代劇なのでこってこての邦画。 何でコレに興味が湧いたかと言うと、私が趣味で良く読むシェイクスピア作品の名作で…

君の瞳に乾杯「カサブランカ」

「カサブランカ」は1942年公開のアメリカ映画。とんでもなく古い白黒映画だが、魅力がタップリ詰まっているので見て損は無しだ。 時は1941年、第2次大戦世界大戦下でドイツに自国を占領された多くの人々はアメリカへの亡命を計ったという。しかし戦時中には…

週末は踊るに限る「サタデー・ナイト・フィーバー」

「サタデー・ナイト・フィーバー」は1977年公開のアメリカ映画。 週末のディスコで弾ける若者を描いた青春物語で、公開した年から考えて確実に古臭いのだが、そんな中でもパワフルなダンスと軽快なディスコミュージック、そしてメインとして登場する若者達の…

光と影を行ったり来たりの危ない青春「エデンの東」

「エデンの東」は夭折のスーパースタージェームズ・ディーンが主演した1955年公開のアメリカ映画。 この時代の映画は色々と味わいがあって良い。 第一次世界大戦下である1917年のアメリカが舞台の映画。T型フォード車の流行、レタスの冷凍保存への挑戦がなさ…

怒れる魔神「大魔神」シリーズ三部作を振り返る

1966年、今は無き映画会社「大映」により放たれた名作、それが「大魔神」である。 1966年の4月に「大魔神」、8月に「大魔神怒る」12月に「大魔神逆襲」の計三作が公開された。一年の間に三作を公開したとは、すごい集中力。頑張って作ったんだなと分かる。こ…

目指すは宇宙!「王立宇宙軍 オネアミスの翼」

「王立宇宙軍 オネアミスの翼」は1987月3月14日に公開された長編アニメ映画。 チョコをたくさんもらって食った一月後に、その楽しんだツケが回ってくる嫌な日が公開日となった。この日は一部の男性諸君が懐を痛める日であったが、二月を楽しまなかった者には…

ハサミ男の恋「シザーハンズ」

「シザーハンズ」は1990年公開のアメリカ映画。 ビデオ屋や何かの雑誌の映画特集記事などで目にしてタイトルは知っていたが、長い間視聴していなかった映画であった。 ジャケットとタイトルの響きからホラー映画かと思っていた。日本でハサミ男と言えば、「…

あなたはどっち派?「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」

「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は2017年8月に公開された劇場アニメである。 タイトルなげぇ…… 聞いたことのないだらだらとした長いタイトルを見て「コイツも流行のラノベ原作かよ」と思ったら違った。 1993年に実写ドラマが放映していたと…

「夜明け告げるルーのうた」歌って踊る人魚の物語

「夜明け告げるルーのうた」は2017年5月公開の劇場アニメ。 それにしても2017年がもう過ぎ去ってしまった時代というのが未だに信じられない。ついこの前も日付を書くときに間違えて2017年と書いてしまった。 そんな約一年前の作品である。 海辺の町を舞台と…

久しぶりに少女時代の彼女達に会えた「魔法少女リリカルなのは Reflection」

「魔法少女リリカルなのは Reflection」は2017年7月公開の劇場アニメ。 私としては待ちに待ったなのは新作である。先日遂にBDが出た時は「マジでやったぁ~!」と歓喜の一声を上げた。 さっそく視聴してみた。 やはり「なのは」はすばらしい。というかゆかり…

銀座に響く愛のメロディー「銀座の恋の物語」

「銀座の恋の物語」は1962年公開の日本映画。 古き良き時代の銀座を舞台に、売れない画家男とお針子娘のラブを描いた物語である。 石原裕次郎と牧村旬子による同名のデュエット曲を発売した翌年に公開した映画である。通称「銀恋」という。 私はその昔、高齢…

あいつは井戸からきっと来る「リング」

「リング」は1998年に公開された日本のホラー映画。 世紀末の頃、日本映画史にその名を刻んだヒット作で、作品を象徴する人物貞子は国境を越えて有名キャラになった。恐ろしい女である。 映画なら長い物と短い物、良質な物とクソな物、アニメと実写問わず800…

世界一マヌケで最高な奴「フォレスト・ガンプ/一期一会」

「フォレスト・ガンプ/一期一会」は1994年公開のアメリカ映画。 バブルと呼ばれたうたかたの時代が過ぎ、日本の人々がそろそろ浮かれるのも終わりにして腰に力を入れ直そうとしていた頃の映画である。 本作のキャッチコピーはフォレストのママが言った「人生…

シェーン、カムバック「シェーン」

「シェーン」は1953年にアメリカで公開された映画。西部劇の中では有名すぎるので見たことない奴でも名前くらいは知ってそうなもの。 著作権が50年持つというが、この作品なんてとっくに50年以上前のものとなっている。キャストの方々も大方亡くなっているだ…

「アイ,ロボット」ロボだらけの未来

2004年公開の映画「アイ,ロボット」を見た。 有名な作品だし存在は知っていたが、忙しくて長らくチェック出来なかった作品である。14年も経ってやっと見れた。 この作品は日本人が好きそうだな~って思えた。面白い。中だるみせずに最後まで一気に見れた。 …

悲劇の後に素敵な奇跡を見た「ゴースト ニューヨークの幻」

「ゴースト ニューヨークの幻」は1990年公開のアメリカ映画。 大ヒットを飛ばした有名な映画とは知りつつも、多忙な身の上の多忙な時期が明けた頃にまた新しい多忙が乗りかかるというよろしくない奇跡が何年も続いたために2018年になってやっと視聴すること…

悩める男優の女装コメディー「トッツィー」

1982年公開、ダスティン・ホフマン主演映画「トッツィー」を見た。 ダスティンの出ている映画はだいたい面白い。 現場で揉め事ばかり起こすために仕事が激減した俳優マイケルは遂には女装して女性役のオーディションを受ける。一時しのぎでやった仕事であっ…