こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

ほうれん草で強くなる水兵さん「ポパイ」

 アメリカの漫画「ポパイ」は後に人気アニメになった。ポパイのアニメは死ぬ程おもしろかった。ギャグに次ぐギャグのオンパレードのハイテンションアニメでその演出は日本には無い独自の発想のものと思える。アニメだからと割り切ってどこまでも非現実的な物語の展開をするアニメの可能性を広げに広げた世界的ヒットアニメである。大昔のアニメだが今見ても確実に面白い。

 

 そんな世界の人気者のポパイがゲーム界にも進出する。

 アクションゲームとして1981年のゲーム&ウォッチ版、翌1982年のアーケード版を経て1983年にはファミコン本体と同時発売を果たした名機ファミリーコンピュータの最初期ソフトである。ちなみに「ドンキーコング」「ドンキーコングJR.」もファミコン本体と同時発売。この2本と「ポパイ」がファミコン歴史の夜明けを飾ったわけだ。

 なんとあの「マリオブラザーズ」よりも先にファミコンで出たソフトである。といってもマリオはドンキーコングにもJRにも登場している。

 ファミコン一発目がアメリカのヒーローだったとは意外だよね。  

 

ポパイ

ポパイ

 

 ↑ パッケージ左側人物ブルート、右側人物ポパイ

 

 

 アニメのポパイといえば、ポパイとブルートがヒロインのオリーブを取り合う中年のラブコメディを毎話展開するのが定番スタイルである。少し大きくなってから「コイツら、いい歳こいて何をやってるんだ」と思う。ちなみにポパイは34歳、オリーブが29歳、ブルートは36歳という設定らしい。オリーブは確かに世界的ヒロインだから私も好きだけれど、それとは別に顔はそんなに可愛いことはないだろ。ワンピースのルフィみたいに手足が伸びる特殊体質持ちだし「中年の男達が命をかけて取り合うようなヒロインかね?」といつも思いながら見ていた。

 

 このゲームでもアニメ同様に中心人物三人の関係性は変わらない。ポパイはオリーブを求め、ブルートはポパイの邪魔をする。どこまで行っても三人集まるとトラブルを生む関係である。

 

 ゲーム内容はポパイを操り、各ステージでオリーブがばら撒くハートやら音符やらをこちらを攻撃して来るブルートを避けながら全て集めるという単純明快なものである。

 ステージは4段構成になっており、敵を避けつつ上り下りを繰り返し忙しくハートや音符を集めなければならない。

 ブルートは大柄の割りに意外にも機敏で読めない動きをしてポパイを攻撃してくるので奴の動きに注意してオリーブの撒いた物を集めなければならない。

 ポパイといえばの必須アイテムほうれん草も登場しこれを獲れば無敵状態になってブルートをぶっ飛ばせる。

 単純なルールだが、上から降ってくるオリーブの撒いたアイテム、動き回るブルート、その他追加される障害物など一画面の中で様々な物が一遍に動くため同時多角的に画面上に注意を払わなければならない。視野を狭めすぎると死角を突かれるという奥が深い作りになっている。とてもおもしろい。

 第一ステージでハートを全て集めると小さなハートが集まって大きなハートの形にオリーブを囲む演出が可愛い。

 


ポパイ (FC) 1周クリア

 

 

おまけ

 名作ソフト「ポパイ」と同じ年に「ポパイの英語遊び」というソフトも発売された。

 彼はそもそもアメリカから海を渡って日本に進出した水兵さんなので英語を話すなどお茶の子さいさいなのである。

 遊びと学問とを融合した任天堂のすばらしき発想であった。これと同じような感じで「ドンキーコングJR.の算数遊び」という遊んで学べるゲームも発売した。

 しかし出来ない奴は何をやっても出来ないというのが遊びに対しても学問に対してもいえる残酷な真実である。ちなみに私の高校の通信簿の英語評価は三年間とも5段階評定の上で5であった。

ポパイの英語遊び

ポパイの英語遊び

 

 

もひとつ おまけ

 ポパイ関連でこんな名曲がある。

 

 POPEYE THE SAILORMAN / スピニッヂ・パワー  


Popeye The Sailorman - SPINACH POWER / ポパイザセーラーマン

  

 1978年発売。日本のバンド「スピニッヂ・パワー」の楽曲である。

 スピニッヂはポパイのパワーアップアイテムのほうれん草を意味する。

 そういえばアニメのポパイはセーラーマンと言いながら消防士やタクシー運転手、登山家に料理人など毎週くらい違う仕事をしていたな。これは同じく世界的人気物の「ミッキーマウス」にもあてはまる。

 

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