先日、「シン・ゴジラ」が地上波初放送した裏で私は2014年のハリウッド版ゴジラを見ていたのだ。公開から3年も経ってやっと見た。
TOKIOの松岡君が出た2004年公開映画「ゴジラ FINAL WARS」でゴジラ映画は終わりだとなりそれ以来新しい物は見ていなかったところでこのハリウッド版の話を聞いた時は嬉し懐かしい気持ちになった。
ゴジラにガメラ時々ギララ、ガッパあたりの怪獣で育ってきたのでやはり怪獣が暴れまわる映画はいくつになっても手に汗握る。
こちらの2014年版には日本の名優である渡辺の謙ちゃんが参戦し、役名は1954年公開の初代ゴジラでオキシジェンデストロイヤーを用いてゴジラを骨に変えた芹沢博士と同じ芹沢である(しかし眼帯はしていない)。初代ゴジラをしっかりフィーチャーした役名である。後にも先にもゴジラを倒した人は芹沢博士だけ。ちなみに初代で芹沢博士を演じた俳優 平田昭彦は東宝の特撮ではしょっちゅう目にする人物なので気づいたら顔を覚えてしまう。
久しぶりのゴジラを海外でやるということに関して我々怪獣大好き家族の間では色々な意見が飛び交った。中でも印象的なのは渡辺の謙ちゃんと共に海を越えてしまったゴジラに対して「外国に魂を売った」と酷評していた私のお兄ちゃんの意見である。このお兄ちゃんはゴジラ怪獣の中ではチタノザウルスというそこそこのマニアックな怪獣がお気に入りである。98年にもハリウッド版をやったのだがお兄ちゃんから言わせるとアレは大きな黒トカゲであってノーカンウトとのことである。
思いで話はここら辺にして本編の感想に入ろう。
肝心なハリウッド版の中身を見てみるとやはり海外のすばらしく鮮明なCGを使っていることから迫力はものすごい。ゴジラが背びれのみを海上に覗かせて悠々と海底を移動するシーンが印象的。背びれのイガイガ具合はすごかったな。
ゴジラ映画といえばゴジラが出てくるまでが子供にはちょっぴり退屈というアルアルがあるのだが、今回もそれはちょっとばかし感じた。正直なことを言うと怪獣のバトルがみたいがゆえの視聴なのでシナリオはそこまで拘らないんだよね。
最初らへんで研究所に妻が閉じ込められて夫とお別れをするシーンが切なかった。
一応日本が舞台となるシーンがあり、英語ばかりの中でたまに日本の警察の日本語とが聞こえると安心する。
初代みたいにゴジラ一体のみが登場し人々を恐怖させる内容とばかり思っていたらゴジラ以外にムートーというバケモノが出てくる。
このムートーの姿を見て私の幼き記憶が蘇った。それは私が劇場に足を運んで見た最後の映画「ガメラ2 レギオン襲来」に登場したレギオンとこのムートーの姿がちょっと似ていたからである。あと「ゴジラ2000」に登場したオルガの要素もちょっと入っている。なかなか歪にしてグロテスクなデザインだ。悪くない。
レギオンとかデストロイアあたりが出た時は「日本終わったな」と恐怖したものだ。そんな恐ろしいレギオン似のムートーはなんと2匹も出てくる。
↑ 幼き私を戦慄させた怪物レギオン
話の流れはゴジラがムートーを倒し人類の救世主となるものであった。初代で悪役だったゴジラがシリーズを重ねていく内にヒーロー路線をとっていったという作品の流れを感じた。
こちらの2014年のゴジラも1998年版と同じくトカゲ感が強かった気がする。日本のデザインよりもハイウッドの方がトカゲ感を出してくるんだよね。爬虫類がダメな私が爬虫類を模した怪獣ならいけるという条件に対してあまりにも強くトカゲ感を出されると直視できないじゃないか。
ゴジラやムートーの登場シーンが暗い場所だったり暗い時間だったりで姿がはっきり見えないシーンが多かった印象がある。全体的に画像暗めな作品である。戦闘は迫力があって良かった。
約10年ぶりにゴジラの勇姿をスクリーンで拝めたわけだからファンは嬉しかったであろう。私も何であろうがゴジラの新作が出れば嬉しかった。そういう意味で楽しく視聴できたわけである。
「ガメラ2 レギオン襲来」と合わせて見よう!
スポンサードリンク