今年もたくさんアニメを見た。
一年で放送される作品が多すぎるので見るだけでも疲れるぜ。しかし、アニメを見るというのは長らく続く我が習慣なので惰性というか使命感的な物も働いてやっぱり見てしまうのだ。
そんな2017年に放送したアニメの中で想い出に残っているものを挙げていこう。
月がきれい
漱石が言った例のフレーズがタイトルに反映されている。
空を見上げることを忘れた現代の若者諸君に月ってきれいなんだぜってことを今一度明らかにしておきたい。
普段、ファンタジー全開なものや緩い日常系を楽しむ中で、この作品のようなリアル路線のラブストーリーは新鮮であった。
楽しみ悩む10代の青春、それは歳を取れば取る程に切なく感じてしまう。
恋にウブな中学生である小太郎と茜の二人の心の距離の詰め方にキュンキュン来た。
スマホのLINEなる機能が二人の恋仲を進展させる鍵となっていたのが特徴的な作品であった。
ネットで「中学生 付き合う」とか調べているのが印象的だった。
人間は新しくとも中身は昔気質な私は、電脳空間に依存しない体当たりで行う恋こそ真なる物と思うので、時には「スマホばっかいじってないで足を使え、足を!」と口喧しく言いたくもなった。そう、いつの世も恋愛は実地が100パーセントである。とか何と言っても本当に良い作品で毎週楽しみに見ていたけどね。
スマホという最新機器の存在をプッシュしながらも小太郎が文豪の夏目漱石や太宰治が好きな点、カリスマ音楽ユニット「はっぴいえんど」のレコードが登場するなど懐古主義者が喜ぶ要素が点在したことも印象的であった。
OP曲もED曲も東山奈央ちゃん縛りというのも良かったぜ。
冴えない彼女の育てかた♭
だいぶ待たせての二期だった。
サークルでギャルゲーを作るのに本腰を入れた二期では、登場人物の内面をより細かく描き、サークル内メンバーの関係が色々楽しいことになっていた。交錯する人間ドラマも見ごたえがあった。
ヒロインの詩羽先輩と英梨々がぐんぐん前に出てくるの対して控えめな加藤恵は一歩引いた所で構えるも決して空気にはならないというおいしいポジションのヒロインであった。
一味違ったハーレムものだと思えた
最終回の駅のシーンで詩羽先輩がまさかあんな行動に出るとは思わなかった。最終回で一気に詩羽先輩が好きになりました。そして加藤のポニテは反則的に似合ってたぜ。
OP曲とED曲も好きでよく聴いた。
進撃の巨人 Season2
2013年に放送してからかなり待っての二期であった。そういえば一期と二期の間に本作のチビキャラが登場する変なスピンオフアニメもあったような・・・
主人公エレン不在のエピソード部分で盛り上がった記憶がある。
実は巨人であったユミルと可憐な少女クリスタの女の友情にぐっと来た。このアニメは女が強くて凛々しいというイメージがある。
ミカサがあの顔で「私にマフラーを巻いてくれてありがとう」と言うシーンが神だった。ちょっと泣いちゃった。ミカサは美人。
まだまだ物語を覆う謎の全貌が見えないので続く三期が楽しみ。
エロマンガ先生
大好きな作品である「俺妹」の作者が手掛けた作品であったので楽しみに拝見した。
お家に引きこもって舐めたくなるほどエロいパンツ姿の美少女を描くことに邁進する妹とラノベ作家の兄の絆が描かれるハートフルに萌えるストーリーであった。
私という人間はやはり妹萌えなのだと再認識させられた作品である。
あとはとにかく出てくる女子が可愛いのでそれだけでも目の保養。
ヒッキーの妹 紗霧がEDアニメではノリノリで飛んで跳ねているのは可愛いくて印象的であった。
ちょっとだけ「俺妹」のキャラが出てくるお楽しみ要素もあった。動く沙織・バジーナにまた会えるなんて夢のようだったぜ。
NEW GAME!!
ただの萌えアニメでは無かった。
美女だらけのゲーム会社を舞台とした作品で、一期と比べてよりお仕事アニメ感が出ていた。新キャラも登場した。
新人の頃よりもずっと成長した青っちの活躍が楽しめた。先輩の八神さんとプレゼンでアイデアをぶつけ合ったりした結果、師弟の絆が深まったのも注目ポイントであった。
一期ではそのヘッポコぶりが際立っていた主人公の親友ネネっちも新入社員として入社し、成長していく姿が描かれたのが印象的であった。
意外と熱いヒューマンストーリーに仕上がっていた。
キャラは皆可愛い。OP曲も可愛くて良かった。
私は社会で頑張る女性を応援しています。
クズの本懐
これは色々すごいアニメだった。
片想いの恋に悩むという共通の悩みを持った高校生の男女が妙な仲に落ちていくドロドロしたストーリーだった。
百合萌え要素も加わった作品であった。奇しくもそちらに造詣が深い私にはお楽しみ要素の一つとなった。
豊崎愛生が演じた女教師の正体がクソ女だったのだが、納得のいくビッチの行動心理を明らかにした描写は一興であった。性格が悪いのだけどこういう女は嫌いでは無いと評価できる味のあるキャラであった。
とにかく恋というものは一筋縄で行かず、本懐を遂げることは容易では無いと思えた。
ネト充のススメ
三十路のニート女がまずはネト充、次にリア充へとステップアップして人生を楽しむというネットを舞台に展開するラブコメディ。女が主人公だが、「電車男」を思い出させる内容であった。
悩める現代人がはびこる今の世の中ならではの発想の作品であった。
主人公はネナベ、相手の男はネカマをしているというリアルとネットで性別が逆転している設定も面白かった。
主人公 盛岡森子を演じた能登麻美子の演技は最高。
三十路ニートで人生積んだなんて考えはまだまだ時期尚早だ。漫遊の民なる私は悩めるニートを応援しています。
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