「ながされて藍蘭島」は2007年に放送された全26話のアニメ。
当時私の中では、同時期に放送されていたアニメ「瀬戸の花嫁」と双璧を成す毎週の放送が楽しみだったアニメである。
本作主人公の行人と「瀬戸の花嫁」主人公永澄が髪型と服装が似てた気がするし、両作品共にストーリー初っ端で主人公が海で溺れるという共通点がある。
先日放送10周年を記念してBD-BOXが出たので、それきっかけで視聴した。懐かしい。
知って驚いたのだが、ガンガンでの原作漫画連載がまだ終わっていないとのことである。まだやってたのか、すごいな。
なんとこの作品は、月刊少年ガンガン史上最長寿連載作品である。
であれば、アニメ二期をやって欲しいね。
主人公東方院行人は父親と喧嘩して海に出たはいいが、早々に海に落っこちて遭難してしまい、気がつくと知らない島に打ち上げられていた。そこは藍蘭島と言う島で、なんと女しかいない変わった島であった。脱出しようにも島の外の海は大きな渦が巻かれていて船では出られないし、空も乱気流のために鳥だって突破するのは無理な状態である。そんな中で仕方なく女だらけの島で個性豊かな可愛い女子達と、あとはなんか見た目がおかしなアニマル達に囲まれて行人の新生活が始まる。なお、人は女だけだが、動物はオスもメスもいる。島の動物は人と同じ言葉を話す。
本作はこういった女だらけの孤島ラブコメであり、ホモでもない限りはまさにパラダイスな内容となっている。出てくる女子も動物も可愛い。行人が女性に耐性がないために女に迫られたり、裸を見る度に鼻血を吹くというのが毎週の定番であった。しかし、女子の裸体ごときでたじたじなんて行人も情けない。
島の女の子達は当然男を見たことが無いので、流れ着いた行人はモテモテ状態である。羨ましい。
主題歌とメインヒロインのすずの声を堀江由衣ちゃんが担当しているのでそこも最高である。
たくさんヒロインがいたらいつも一人に選べない私だが、本作では断然すずが可愛い。リアルタイムで視聴した時からすごい可愛いって思っていた。しかし、伊藤静の演じた眼鏡萌えのマッドサイエンティストちかげちゃんとか生天目仁美の演じたチャイナ娘の梅梅(メイメイ)も良かったな。中盤で登場する剣術と忍術を巧みに使うしのぶちゃんも可愛いかった。思い出せば、こうして他のヒロインに未練も出てくる。
結構腹黒い巫女姉妹も可愛いし、良きギャグ要員にもなって良い味を出していた。姉まちを演じた高橋美佳子、妹あやねを演じた千葉紗子の両名は私の青春において大変お世話になった名優である。声優が良かったアニメであった。
ばばあと言えばこの人の声優くじらが島の長老ばばあを演じたのも印象的であった。
あとは、魔人のまーくんというかなりのお惚けキャラが出てくるのだが、これが結構受けるキャラであった。兼ね役で生天目仁美が舌たらずな感じで演じていた。
たくさん動物キャラが出てくるが、ネーミングセンスがちょっと黒い。ブタにとんかつって名前がついてるし、他にも鶏にからあげ、牛にビフテキ、シャチにはさしみといった感じで名前が材料と料理名の関係になっているのが印象的であった。
シナリオに重きを置くわけではないラブコメだが、2クールも放送しているのは珍しい。本作は面白いし、萌えるので一気見しても疲れなかった。
10年も前の作品だが、当時から絵がとても綺麗だったので今見ても古い感じがしない。
堀江由衣ちゃんのOP曲「Days」は未だに聞いている。
とまらない~この気持ち~ ♪
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