人間になるため鬼を切る「鬼切丸」

　先日「嵐」の櫻井翔君出演の「味の素おにぎり丸」のCMを見て「そうだ、鬼切丸を見よう」ということになってアニメ「鬼切丸」を見ました。名前似てるもんね。

　「鬼切丸」は1994年～1995年にかけて発売された全4話のOVA。古い作品だがDVDになっているので今でもすぐに見ることが出来る。

　鬼から生まれたはずが、鬼の角を持たない人の姿をした少年が主人公。

　主人公の学ランの少年は特に名前がなく、ただ彼が所持している鬼を切る刀の名前が「鬼切丸」なのである。その名の通りこの刀で鬼を切りまくる。

　鬼を切りまくって根絶やしにすれば自分は人間になれると信じる少年と凶悪な鬼との戦いを描くホラーアクションもの。

　鬼はやっぱり悪さをして、人の心を悪に染めたり、テンポ良く殺して食料にしたりする。鬼が人を殺したり食ったりするシーンが少々グロい。80年代後半や90年代前半の特にOVA作品では、グロが流行ったような記憶がある。グロいのは結構平気です。

　奴らの趣味なのか、どの回の鬼も女性を狙っていた。鬼が女を襲うときに良い具合に服を裂いたりするのでおっぱいが見えるアニメであった。女の死体も服が肌蹴て前が丸見えであった。

　全4話のアニメはそれぞれ一話完結の物語となっていて、どの回も中々見ごたえがあった。これは面白いアニメだった。

　主人公は学校に通っているわけではないようだが、いつも学ランで登場する。そして歳をとらないみたい。

　学ランと刀は良い組み合わせである。現在放送中のアニメ「刀使ノ巫女」ではセーラー服女子×刀という正解な組み合わせを生んだので、学生と刀って相性が良いのかもと思った。

　主人公の容姿がどことなく「スクールランブル」の烏丸君に似ている。

　第一話では久川綾演じる女子高生のスカートがもぞもぞしてると思ったら、鬼が女子のお股から出てきて、学校のお友達をミンチにしてしまうというショッキングなシーンがあった。出てくるところがリアル。

　主人公の少年は草尾毅が演じ、久川綾とは「RPG伝説ヘポイ」で共演していたのを思い出した。

　第三話の鬼は唾をつけた母と娘を一旦は逃がすが、子供が丸々と成長して五才になったらおいしく頂くために再び参上するという、時間をかけて並んでまでしておいしい物を食うグルメ野郎みたいな一面を見せた。しっかり待てるグルメ思考の鬼だった。そこまでして食いたい？って思った。

鬼切丸〈前〉 [DVD]

鬼切丸〈後〉 [DVD]

　それにしても鬼って「桃太郎」をはじめ色んな作品に出てくるが、やはり伝説上の怪物というだけに実物を知らないので恐怖心を煽られる。

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