人生の中でレトロゲームは腐るほどやってきた。
その中でも遊んだゲームは圧倒的にファミコンソフトが多かった。一番市場に出回っていたから手に入りやすかったということもあるが、それにしてもファミコンばかりでは他のハードが嫉妬するのでは?と思った私は、これまた圧倒的に遊んでいなかったPCエンジンの楽しいゲームをしようと思ったのである。この夏はPCエンジンで乗り越えようと思う。
そこで白羽の矢が立ったラッキーさんなソフトがコレ
そう!ご存知「極楽!中華大仙」である。
懐かしのHuCARD(ヒューカード)ソフトである。
悪い妖怪に捕まった天の使いの少女テス・ミンを救出するため、主人公リッキー・チェンの冒険が始まる!
という、ちょっと本を読ませたら猿でもわかるような単純明快なストーリーのゲームである。
リッキーは西遊記の孫悟空みたいな見た目で金斗雲に乗っている。
中華大仙ということで、敵キャラには見るからにチャイニーズな奴がいたり、あとはラーメンとかシューマイとか餃子が飛んで攻撃してきたりもする。
ゲームジャンルは横スクロールのシューティングゲーム。
全5ステージをクリアしてテス・ミンを助ければ無事エンディングである。
システムで特徴的な点はキャラクターが前後で向きを変えられること、これによって後ろから迫ってくる敵にも対応できる。敵が後ろや下から来る場合もあるので常に気を集中させておかないといけない。
このゲーム、とっても面白いのだが、楽しい世界観とは裏腹に難易度がかなり高い。これを小学生の時にやっていたら早々に投げ出していたことであろう。これを全クリする小学生がいたら驚く、というか引くな。
当然コンティニューに制限がある中で、ゲームオーバーで最初に戻ったら大人でもハートがぽっきりだ。
多くのシューティングゲームで搭載されているパワーアップのシステムが今作でも当然ある。これは一回攻撃をくらって死ぬとそれまでのパワーアップは初期化される。2ステージ目までなら、初期ステータスに戻ってもなんとか挽回できるかもしれないが、それ以降は実質一発勝負だと思う。後半ステージで初期状態に戻ると、スピード不足で敵の攻撃が避けられない。最強状態でもまだ硬い敵がいるのに初期状態の豆鉄砲ではいまさら太刀打ちできないということになる。
初期状態でものを言うと、敵の動きが早いし、ボディが硬いと思える。
それから攻撃の当たり判定が厳しい。言い訳がましいかもしれないが、敵の攻撃は見切っていて、避けたつもりでいるのだが、回避が甘くて攻撃をくらっていることが多々ある。回避にはとにかく慎重にならないといけない。
3ステージ目以降はずっと難しいけど、ラスボスの龍はマジできつかった。こいつの攻撃が避けれないし、こっちが攻撃力マックス状態にしてもまだボディが硬い。このラスボスは途中で一回でも死んだらもう対抗できない。こっちのスピードが初期状態に戻ると攻撃が避けられない。
二日間かけてやっとクリアした。ラスボスだけで何回挑戦したかわからない。
こういう訳で、昔はたかが遊びと言えどもガチ中のガチで当たらないとクリアならずだった。そういう観点からおっさんが若者に「このゆとりめが!」と言いたい気持ちもわからないこともない。昨今のゲームは比較的子供に優しいと思う。
シューティングゲームって大体難しくて途中で投げるからエンディングを見た数少ないシューティングゲームかもしれない。
とにかくやり応え十分だった。
あと、このゲームをAmazonとかその他の販売サイトで検索したら、クソ高値で売られていた。まじか、これ売れるのかよと希望が持てた。
一昔前ならジャンク屋でほぼゴミ扱いだったPCエンジンソフトが効果買取される時代が来るとは……泥棒に入られないように注意せねば。
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