こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

美少女と飛行機と……「ストラトス・フォー」

ストラトス・フォー」は2003年1月~3月まで放送された全13話のテレビアニメ。

 

 テレビシリーズで人気を博した後にはOVAシリーズも展開された。

 

 OVAシリーズは

 「ストラトス・フォーX」が2話、

 「ストラトス・フォー アドヴァンス」が8話、

 「ストラトス・フォー アドヴァンス 完結編」が2話、

 と合計して10話もある。

 

 テレビと合わせると2クール分もある。人気があったんだな~と分かる。

 

 2003年からスタートしてOVA最終巻発売が2006年、長いシリーズとなった。

 

 そんな本作を平成中に是非見ておきたいと想い、去年くらいから見るタイミングを見計らっていたが、色々忙しくて遅れてしまい今年10月中盤になってやっと見ることが出来た。BD-BOXの綺麗な映像でイッキ見したぜ!

 

 見応えある物語だった。

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・ストーリー

 物語の舞台は下地島沖縄県に実際にある場所とのことで、航空機パイロット訓練施設もマジであるとのことである。地理のことはまるで知らないのでコレにはびっくりした。

 映像特典では実際に下地島に行ってきたスタッフのロケ映像が楽しめる。信号や道路標識がまともに設置されていないとかでマジで迷っちゃう所らしい。ちなみに、裏方のおじさん達がはしゃいでいる本作の映像特典はかなり面白かった。

 

 物語中の地球は隕石や彗星が襲来しやすい困った状況に見舞われている。それらを戦闘機で撃ち落とすため「天体危機管理機構」が発足される。その関係者である登場人物達は地球防衛に奔走する。

 

 メインキャラクターの本庄美風菊原香鈴、中村彩雲、土井静羽ら4人の美少女は、下地島基地でパイロット訓練を受け、地球配属の隕石迎撃部隊「メテオスイーパー」として活躍する。対して宇宙配属の隕石迎撃部隊「コメットブラスター」という。

 宇宙組パイロットの方がエリートとされている。

 美風たちは宇宙で活躍する「コメットブラスター」を目指して日々訓練に励む。

 

 隕石を宇宙で迎撃する組がいて、大気圏内まで落ちて来たものは下地島基地のパイロットが迎撃する。この二段構えで仕事をしている。よく出来た仕組みだと想う。

 

 後半では隕石群の襲来に次ぐ人類の驚異となる宇宙生物「スペース・シード」の存在が明らかになる。スペース・シードは人類に寄生し、その体と人格までをも乗っ取る。スペース・シードの繁殖方法は人と人とのマウストゥマウスによる交わり。女子同士でキッスするシーンもあるので、ユリ好きな人にもちょっと受ける要素かもしれない。唇から唇へと伝わり、人々の意識乗っ取ったスペース・シードは、挙句の果てに宇宙ステーションまで乗っ取ってしまう。

 

 騒ぎに混じって美風達は、宇宙ステーション奪還のため宇宙戦デビューすることになる。

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・飛行機とパンチラがすばらしい

 本作はパンチラと飛行機を描くのに命をかけた会社「スタジオ・ファンタジア」がアニメ制作を手がけた作品である。

 気づいたら無くなっていた会社だが、こうして良い仕事をしたという記録を世に残している。

 

 メインの美少女4人と共に主役の位置にあるのが登場する飛行機である。飛行機の作画は良い。魂がこもっておる。

 映像特典では制作サイドのおじさん達が一般人ではついて行けないレベルの飛行機愛を披露しているので、作り手がマジだと分かる。

 

 それにしても気になるのが飛行機の乗り方。落ちついて椅子に腰掛けるタイプの操縦席ではなく、四つん這いみたいな前のめりに姿勢で乗り込む。二人一組縦に並んで乗り込むので、ここで前の奴が屁でもコイたら後ろの奴がマジで酷い目に会うと想像して見ていた。しかし、美風達メインの女子キャラの尻が強調されるので良い設定。

 

 飛行機は熱を込めて手描きで仕上げる精神が素晴らしい。

 地球でのシーンは手描き、対して宇宙でのシーンはCG、00年代にも入ればテレビアニメでもバンバンCGを入れてくるようになり、時代の流れがよく分かる。

 近しい時期に放送した「クロノクルセイド」なんかもCGにかなり力を入れていたなと思い出す。 

 

 スタジオ・ファンタジアの過去作である「AIKa」「ナジカ電撃作戦」の魂をしっかり受け継いで今作でも美しきパンチラが楽しめる。

 ストーリーがしっかり真面目なためにカット数は少なめだが、それでも各キャラそれぞれがちょいちょいクオリティの高いパンチラシーンを披露している。ファンタジア作品のパンチラはもはや形式美の域に入っている。たまにあるこのようなシーンからも目が離せない作りとなっていた。

 

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・「萌え」な要素もたっぷり

 登場人物達がやってることは地球防衛のお仕事だからストーリーはいたって真面目な物。そんな訳でパンチラはやや控え目になっているが、本作の売りは萌えと飛行機の二段看板、パンチラが無くともしっかり萌えるアニメだ。

 

 ヒロイン達のお風呂シーンが多く、沖縄県を舞台にしていることから海での水着シーンだってしっかりある。とにかく目の保養になる。

 

 古い作品だが作画は良い。登場する女子キャラは可愛いしスタイルも良い、メインの4人が住み込みでバイトをしている中華料理店「広陳」のばあさん料理長まで良い体をしていた。

 4人が広陳で働いている時は、店の制服のチャイナドレスを着ている。個人的にチャイナドレスが好きなのでお店のシーンも好き。

 

 作品の魅力は下地島基地の皆さんのファミリー感にもある。

 下地島基地での仕事を終えたパイロット、管制スタッフ、整備スタッフらは、職種の壁を越えて広陳に集まっては皆で宴をあげる。テレビでもOVAでも広陳での宴シーンは結構描かれている。このファミリー感は良い。

  

 おすすめヒロインは主人公の本庄美風とその教官である如月沙也華。              ↓           

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 美風役のかかずゆみの高い声が可愛い。

 

 如月沙也華は奇しくも同じ名前の大原さやかが演じている。この人の声もエロくて好き。 

 沙也華は「エヴァ」でいうと葛城ミサトさんのポジションキャラ、見た目もなんとなく似ている。

 

 OVAアドヴァンスシリーズからは女性の新パイロットキャラが三人追加される。TVシリーズでモブをやっていた水橋かおり渡辺明乃寺田はるひがそれぞれの声を担当した。

 

 あとはおっさんだけど、整備士の佐古さんが好きだった。嫁をこよなく愛す、愛に生きるおっさんとして描かれていた。演じた岩田光央のシャウト混じりの芝居は面白かった。

 

 先月お亡くなりになられた辻谷耕史演じるイケメンパイロットの岩崎和馬も好きだった。ここ一番で良いことを言って美風達を元気づける優しくて格好良い先輩キャラだった。

 

ストラトス・フォー OPテーマ - 1st Priority

 

・OP曲は神

 シリーズ通してOP曲はずっと同じ。

 伝説の音楽ユニット「メロキュア」の生みし名曲「1st Priority」である。

 

1st Priority

1st Priority

  • provided courtesy of iTunes

 

 アニメにリンクしたような作りで、イントロなんかは雲を突き抜けて青空を滑空している感じがする。と言ってもあくまで個人的フィーリングだが。とにかく大空をイメージさせる素敵ソング。

 

 曲名の意味は「最優先するもの」ということである。人生において、そこのところを発見するのが醍醐味となるのではないだろうか。深いこと言ってる曲である。

 

 日向めぐみ岡崎律子ツインボーカルはどちらも優しいお声をしていて、耳から人を癒やしてくれる。

 岡崎律子が亡くなってしまったことで、ライブではもう聴けない曲になってしまったが、いつまでも心に残る名曲だと想う。

 

 曲に関しては前からずっと聞いている。この曲は私のiPod再生数上位に位置している。マジで好きな曲。 

  

 OVAでしか流れない二番の方が好き。 

 

 

 人生結果オーライ。

 

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