こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

こしのり漫遊記 その31「小さな幸せに浸るこしのり」

    f:id:koshinori:20170607173257p:plain


 私は趣味で食べ歩きをする。その際には、前にもどこかで言ったかもしれないがイケてる個人的にしか入らない。良くないとは思うんだけど、それでもやっぱり心のどこかでチェーン店を下に見るアレ(これに関してはアレとしか表現しようがない。そんな複雑怪奇な想いがここにある。)があり、そこには金を落とさない。

 

 そんな私は最近、老舗お好み焼き店巡りを行っている。我が家周辺にあるお好み焼きはだいたい成人を越えている古参のものばかり。

 

 日々、額にはじまり脇や背中にまで汗して働いて稼いだ金でたまの外食という贅沢に預かる。

 

 前回寄ったお好み焼き店は、外観、内装共に大衆性あふれるお店で、このチープな感じが逆に落ち着く。

 昼に入れば中年のスーツ勢とドカチンで溢れかえっている。そこに着席する。

 

 横に10メートルくらいある大きな鉄板一枚で、客から入った注文を仕上げる。

 

 私の人生はガッツリ食いたい生命の盛りを迎えた時期にあるが、それでも節約ということで、モダン焼きを食べたいところを一番安い豚玉を頼んだ。モダン焼きの麺ってスーパーの30円くらいの麺を使っているんだから(多分)、それで100円とか150円プラスって考えると何かえらく割高に思えるよね。こういうケチケチ概念をグルメに持ち込むのはナンセンスだけど、己一人に生計が掛かっていると思えば、ただでさえ高くつく外食はなるたけ安く上げたい。

 

 そんなケチをした果てに食う豚玉に何と、ちょっぴりだけ麺が入っている。同じ鉄板で異なる注文を焼くのだから、豚玉の傍でそばモダンを焼けば、いくらかは具材が混ざっちゃうこともある。傍でやかれるそば、だけにね。そうしてラッキーなことに短くなったそばが豚玉に飛んで来て混ざったのだ。

 

 これを見て、食べた私は、何か幸せってなった。ちょっとだけお得な気分だよね。

 

 こうした小さな幸せを見落とさず拾い集めて生きていれば、ありふれた人生の中にも充実感が育つはず。そして、人は優しくなれるはず。

 

 豚玉に混ざったそばの切れ端を見て、味わった私が思ったこと。それが上記の内容である。

 

 人生、日々楽しいっす。幸せっす。

 

              主に老舗店に襲いかかるグルメ魔人 激動たるこしのり

 

 スポンサードリンク