こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

先生をしながら悪者もやっつけるサイバーなヒーロー「超音戦士ボーグマン」

超音戦士ボーグマン」は、1988年4月から12月にかけて放送された全35話のテレビアニメ。

 OVAも2話あり、1989年、1990年に1話ずつ製作された。 

 

 1993年には、続編となる「超音戦士ボーグマン2 -新世紀2058-」が全3話のOVAとして製作された。

  

 ボーグマンのテレビシリーズはLDで出ているが、DVD化していない。

 2011年に、DVDをすっ飛ばしてBD-BOXが発売された。

 

 そんなボーグマンを縁あって見ることとなった。

 見た感想とかを思いのままにつらつら書いていこうと想う。

 

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 正義の戦士ボーグマンと人間界の支配を企む妖魔との戦いが描かれる。

 

 まず、199X年に「魔界」とやらがユルリと復活し、東京に4つの巨大な隕石「妖魔石」を落とす。その衝撃により東京の街はボッコボコの壊滅状態に陥る。

 魔界の妖魔達の最終的な目的は、5つ目の妖魔石を落とすこと。それによって魔法陣が完成し、妖魔王が復活する。この段階をもって魔界完全復活とするらしい。

 

 4つの妖魔石によって東京がボッコボコになってから30年の時が流れた2030年が作品舞台となる。この時、東京湾には「メガロシティ」という近未来的な都市が作られている。

 

 リョウ、チャック、アニスの三人の若者はサイボーグ化され、強化スーツ「バルテクター」を装着してボーグマンに変身する。 

 ボーグマン達三人は、通常時は小学校の先生として働き、スクランブルがかかれば妖魔を討伐するため現場に急行する。

 先生という高尚な社会地位を有し、同時に化物退治を行うヒーローの役目も背負う忙しい青春がボーグマンには待っている。

 

 学校ではチャックが体育、アニスは音楽と算数を教えている。で、リョウが国語の先生をしているってのが意外だった。彼、ちょっとバカっぽく見えるからさ。

 

 戦闘中には基地から役立つ火器、メカなどが転送される。「宇宙刑事ギャバン」でも見られる転送の技術が登場することから、なかなかサイバーなバトル展開がなされていると想う。

 声が山ちゃん(山寺宏一)の喋る高性能バイクまで登場する。

 

 ボーグマンの基地は、彼らが教鞭を執る学校「サイソニック学園」の地下にある。

 ボーグマン開発者の一人である女性科学者メモリーが作戦指揮を取る立場にある。そして、彼女は学校の校長先生もしている。

 悪者退治の組織と言えばそうなのだが、合わせて4人だから相当規模が小さい。この手のヒーローものにしては、悪に対抗する組織が少数精鋭過ぎると想う。ヒーローオンリーではなく、普段はちゃんと公の仕事をしている設定も何だか珍しい。

 

 お話は別段難しいことはなく、人間界に攻めてくる化物共をボーグマンが退治する分かりやすいものである。そこに、敵側のボーグマン ダスト・ジード(声は山ちゃん)が実はメモリーの弟だったとかいうちょっとしたドラマ要素を持ち込んだりしている。敵の組織内では、手柄をあげるためのちょっとした小競り合いがあったりして見苦しい。

 敵の妖魔獣は、まあまあグロテスクなデザインとなっている。

 

 第1話の段階で妖魔の支配が結構進んでいる。近未来都市のメガロシティが出来てから人が生活出来るようにはなっているけど、街外れにはとても人が住めたもではない廃ブロックがある。そこには多分孤児の不良が溜まっていたりする。所々「北斗の拳」的な荒廃感が見られた。

 

 後半からは敵の強さが際立ち、ボーグマン達はかなり追い詰められる。サイソニック学園、その地下にあるボーグマン基地も壊され、街も結構な範囲でボッコボコにされる。後半は、割りとスピードをつけて戦況が激化し、物語展開もシリアスなものとなった。そのため、最終回ではボーグマン達の頭であるメモリーが死んでしまう。

 

 35話という、ちょっと半端な気もする放送回数のアニメだったが、終わりは普通に完結している。ギュッと詰めた感じで個人的には見やすかった。

 

 これを見てまず想うのが、メインが男女三人組、そしてその内キザなイケメンポジを演じるのが井上和彦だったことから「赤い光弾ジリオン」を思い出した。あの作品も現場に赴く戦士は男女三人、そしてジリオンのチャンプとボーグマンのチャックは役者もポジも一緒。

 

 チャックについて心から格好良いと想ったシーンがある。

 リョウが敵の襲撃を受けるが、連絡が取れないという回がある。そこでチャックは、とにかくリョウを助けに向かおうとするのだが、メモリーは事態がはっきり読めるまで待てと止める。それに対してチャックが「仲間のピンチならここで分かる」と言って自分の胸を指差す。井上和彦の声で送るこのシーンには痺れたぜ。この人って、本当にクールだったりキザなイケメンを演じるのが合ってる。

 

 私は男の子なので、どうしてもヒロインをチェックをしてしまう。

 作品に華を添えるのはボーグマンでは紅一点のアニスとボスのメモリーである。本作はこのツインヒロインで決まりだな。

 

 アニスは「トップをねらえ!」のタカヤノリコっぽいなと想った。

 アニスの変身シーンがすばらしい。バルテクターを胸部に装着する時、やや斜め上に押し上げるようにして「ガシャン」と装着するのだが、その時におっぱいが良い具合に揺れている。ナイス。

 


ボーグマン/装着シーン

 

 でも私はメモリーが一番好き。

 メモリーは、ボーグマン計画を進める上で起きた色々な問題を背負っているため、どこか憂いを帯びた美女として描かれている。アニメ序盤で同僚のフリッツを亡くしたのもそうさせる原因の一つ。

 とりあえずエロいんだよな、見た目が。眼鏡萌え要素もあるし。メモリーを演じる勝生真沙子の色っぽい声も良い。この人の声はエロいおばさんか、エロくても早熟なお姉さまって感じでツボ。

 メモリーの仕事が出来てイケてる司令官ポジが良いんだよな。「鳥人戦隊ジェットマン」の小田切長官ぽいところが良い。

 

 ボーグマン達、サイソニック学園の子供達も含め、演じた声優が強いし、懐かしいアニメだった。キャストを見れば、声優好きにはたまらん名前が並んでいると想う。

 ボーグマンの正体をいち早く知った学校の生徒シンジを演じた小粥よう子の声がマジで懐かしい。「キャプテン翼」をめっちゃ見ていたので、翼君を感じた彼女の声は忘れない。

 今でもまだ、アニメに出ればチビを演じている神代知衣ポニテの女子生徒モーリーを演じているのも印象的。

 

 テレビシリーズでは熱い戦いが展開し、OVA2作ではリョウとアニス、チャックとミキのカップルの色っぽい話も描かれる。ちゃっかり恋愛要素もある。

 OVA一作目のアニスは色気が増していて、ポニテにしているのも可愛かった。 

 

  

 

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 OVA超音戦士ボーグマン2 -新世紀2058-」では、タイトルにもあるように2058年のお話が描かれる。テレビシリーズの舞台2030年から28年も経っているが、まだ化物は滅んでいない。

 まぁ約30年も経っているから当然リョウ達は引退していて、新たな三人のボーグマンが出てくる。チャックはすっかりおじさんになり、ボーグマンのボス的ポジションで登場する。

 

 このOVAは演出が結構グロくて、1話でボーグマンになる前の主人公ケンが血まみれになって死にかける。敵のザコを倒したら臓物が飛び出すシーンも見られた。この時分のOVAって臓物を描きがちだったと想う。

 

 ケンの妹イライザが敵のボスに操られ、結構セクシーな衣装でボーグマンに立ちはだかる。イライザは良かった。

 

 ボーグマン2では、椎名へきる野上ゆかなとこの時期に売出し中だった声優が出ている。好きな声優達だ。

 

 テレビシリーズは作画が結構良かったのだが、ボーグマン2は作画が微妙な所がちょいちょいあった気がする。

 

 2の方は、世間的にあまりウケが良くなかったらしい。

 

 声優の山ちゃんは、テレビシリーズ、OVAを通した全作に何かの役で出ている。歌も担当しているので、ボーグマンシリーズでは山ちゃんの存在感が強かかった。

 

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 ボーグ・ゲット・オン!

 

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