こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

こしのり漫遊記 その41「コロナ騒ぎと安倍政権の不得策で思い出したクレヨンしんちゃんの話」

 

 

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いよいよコロナ騒ぎが大事となり、明日にも我が生命がどうなるのかという危機を感じずにはいられない日々が続く。大変怖いが、私は何としても生き残らねばならない。まだやりたいことが山程あるのだ。

 

 先日のことだ。私が田舎に残したというか、逆に私を都会に弾き出したというか……という関係の親が、コロナから逃げて田舎に引っ込むなら今だ、と言って来た。これにはまず感謝だな。100%心配の気持ちからの言葉だった。

 

 元々は他人の男と女(つまりわたしの両親)が、一つ所にいつまでも暮らす関係を繋ぎ止めるのは、かすがいと例えられる子供、つまりは私の存在があってこそのもの。彼らはどうあっても私を死なすわけにいかないのである。こんな時になって身に染みて分かるのが親の愛。でも、私だってキャリアに成りかねないから、今は家に閉じこもっておく。それに今の暮らしが気に入っているので、普通に嫌なお誘いだった。

 

 ちょっと前にデング熱というものが流行ったが、今となっては「あれって何だったの?」てくらい早く事が片付いたと振り返れる。しかし今回のコロナはやばい。五輪なんてやるもやらないも好きにしてって感じだが、私の楽しみにしていたテレビ番組が放送を取りやめる騒ぎにまでなるといよいよ見の危険を感じる。コロナが確実に我々の日常に非日常を持ち込んで来た。怖い。

 

 こうまで世を騒がす事件となると、さすがの私も政策のことに目や耳が向くことがある。こんなにも手を打てないものなのかとちょっと気にしてニュースとかを見てしまう。テレビを見る片手間でヤフーニュースを見ると、軒並み政治家が叩かれている。恐ろしい菌の蔓延を防げなかった現状を見れば、十分な仕事の成果が出ていないことは政治の素人の私にもなんとなく分かる。

 

 一時は、この騒ぎのせいでお金儲けが出来ないサポートとして国が皆に何万円か給付するとか、消費税を下げるなどの意見も上がったようだが、結果はどれもやってないらしい。

 

 皆で金を出し合って国会を置き、政治家を置き、いざ国がやばくなったら助けてもらう。そうして未来に保険をかけたバックが、今こそ何らかの形で返ってくると多くの者が期待したはずだ。だが、ケチな国だからお金の面では羽振りよくパフォーマンスが出来ない。

 

 形式上リーダーの席に置かれた安倍大臣以下数名の政治のプロ達が、今回のことについて色々考えてはいるらしい。しかし、ここには元々大した期待を寄せていないという者が私に限らずたくさんいただろう。

 あくまで私は政治の素人だから、彼ら政治のプロが行った仕事の是非については何とも判定出来ない。私が情報を集めるのはヤフーニュースのみだが、ここには山どころか大陸が形成できる程たくさんの非難のコメントが書かれている。ここまで悪口言われる?とも思う。今のところ、安倍はじめ他の政治家を擁護する意見を一つも見たことがない。

 

 金を配ると期待させといて、金ではなくマスクを配るという、結果だけ見ると間抜けな策が取られた。こんな時期だからこそのことではあるが、それでもプロの政治家が雁首揃えて決まったのがコレとなると間抜けな感じは否めない。

 この作戦は民達によって早々に「アベノマスク」と命名された。これは愛称ではなく、ほぼ100%の揶揄だとのこと。いやしくも国のリーダーがここまで不名誉ないじられ方をするのか?と思った。

 私としてはマスクを配るのなら今晩のおかずにするから竹輪を2本くれた方が良い。今は金か飯の方が欲しい。

 

 電脳空間の下層コミュニティでの発言ではあるが、それでもここに書かれた文句は確かな国民の声なのである。ネットが普及した現在であれば、政治の参画、参加に関わらない者からでも意見が聞ける。こんな星の数程の悪口に耐えるのだから、政治家は大分図太くないと無理だなと思った。

 

 ヤフーニュースで名もなきユーザーが政治家の文句を言うのを知り、記事を見れば有名人が文句を言うのも聞く。尾木ママとかたけしも文句を言っている。あの天才たけしくんが文句を言うのだから、こうなると政治の素人の私としても、いよいよ政府の無能ぷりを認めても良いのではなかろうか。

 

 払った税金を返せ、無駄使いしやがって、ケチ、バカ、クソ、間抜け、などなど手を変え品を変えとにかく「悪口」というククリで終わる数々の罵声がネットに飛んでいる。

 

 税金の無駄使いというワードを受け、アニメオタクとして思い出したことがある。

 

 その昔、「クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦」という劇場版アニメがあった。この作品では、温泉が好きな正義の組織「温泉Gメン」と温泉が嫌いな悪い組織「YUZAME」の戦いが描かれる。

 

映画クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦 / 映画クレヨンしんちゃん クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉

 

 YUZAMEは巨大ロボットで春日部に攻め込んでくる。ロボットに対抗して自衛隊が戦車を出し、戦闘機を飛ばすが、まるでおもちゃを扱うようにぶっ壊され、全く歯が立たない。YUZAMEメンバーは、焼き肉を食いながらその様をモニター越しに見て「税金の無駄使い」「よかった、払ってなくて」と言い合って笑う。このシーンを今になって思い出した。

 

 これを見ていた当時の私は、労働をしたこともなければ税金を収めたこともなかった。だからこそ、払ったものが無駄になる感覚が分からず、どういうことなのだろうかと思っていつまでも記憶していた。

 

 今の日本の政策を見て、幸か不幸かそれに参画も参加もしていない者たち、つまりはいわゆるニートたちは、YUZAMEと同じことを思って笑っているのではなかろうか。払った者が損した。そんな結果になるなら、それこそYUZAMEのように「よかった、払ってなくて」を言える者が勝ち、いや負けてるんだけど、ちょっと得した気になるのかもしれない。そんなことを考えると、もちろんムカつくが、ちょっと面白いサイドストーリーだとも思える。

 

 なんにせよ、ガキだろうが年寄りの政治家だろうが、共通して守って欲しいのは「金の無駄使いはしない」ということだ。

 

 我々が住む国の行く末を担う者をこれまで「政治家」と表記してきたが、あまりに不得策が目立つと、一文字変えただけで一気に品を落とす「政治屋」の表記に変わる日も遠くはない。

 

 と言っても、我々が出しゃばったところで、安倍大臣以上の仕事が出来たとは思えない。腐ってもあれらはプロだ。そんな者達が思わず無能ぶりを露呈してしまう程、コロナとは新進気鋭が過ぎる大きな問題だったのだろう。政治家の悪手を責めるよりも注目すべきは、仮にも政治のプロにそれをせざる得ないよう誘導したコロナの恐ろしさの方なのかもしれない。と、政治家達への最低限のフォローも入れておこうと思う。

 

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