こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

こしのり漫遊記 その42「コロナ問題で10万円が返ってきたら何に使おう」

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 巷を異常なまでに賑わせている困った問題がコロナ騒ぎである。これのせいで遊びも仕事もろくにできない。そんなわけで国が我々国民に10万円を返してくれるらしい。皆で積み立てた国ごと丸めた保険金みたいなものなので、くれるのではなく、返してもらうが正解だろう。

 

 マスクなんて配るなら最初からこっちにすればよかったのにと思う。マスクよりも金、それか何でもいいから食い物の方が良い。そういえばもらっていないな、アベノマスク。

 

 今回の事件は予想以上の大事になっているから、その内学校の公民や歴史の教科書の片隅にでも載るのかな。その時にはアベノマスクなんて間抜けな用語も一緒に記載されるのだろうか。100%の揶揄から来たネーミングのこれが本に残るとか、安倍大臣も不名誉だろうに。

 

 得体の知れない病気が蔓延して世界が危ないことになるなんて状況から、以前読んだカミュの小説「ペスト」を思い出す。タイトル通り恐ろしい病気のペストで苦しむ人々を描いたものだ。あれを読んだ時はマジで怖かった。あそこまでは行かないけど、日本もそこに少し近づいていると思うとショックだ。

 

 小説「ペスト」では、生き残った人間のことより先に、積み上がり過ぎた死体を始末する政策を練るのに忙しかったということも描かれていた。効率よく死体を火葬場まで運ぶルートを確保する案が実行され、恐ろしい情勢が描かれていた。

 これの後に読んだ楳図かずおの「漂流教室」でもペストが流行ってやばいことになる描写があった。

 

 私が感染症を怖いと思ったのは本の中のことだけで、実在した病気だとしても、ファンタジー感覚で読んでいた。それがファンタジーを取っ払った現実として現代の日本社会を揺るがしているのだから怖い。

 

 そんな恐怖の中でも、10万円がゲット出来るなら嬉しい限りである。

 

 しかし安倍大臣と仲間達もよくこれに漕ぎ着けたなと思う。マスクを配るなんてケチも甚だしい作戦に妥協したことでネットで叩かれていたけど、そうして叩く連中が求めていたのは10万円を返すこっちだろうに。これには民の声が届いた、なんて思う連中も多いだろう。

 

 サンドウィッチマンの伊達ちゃんが安倍大臣のモノマネをするのが好きなのだが、あれでは人から何を聞かれても伊達ちゃんが「トランプ大統領と電話して意見が一致した」のみしか答えてくれず、こちらが欲しい答えを何も返してくれない。で、その内には叱られるみたいな愉快な流れで行く。あのコントにはかなり笑った。

 

 国民の求めるものとは見当違いのマスクを配るというアクションを取った本物の安倍大臣は、いつまで待っても欲しいアンサーをくれない伊達ちゃんのモノマネあべちゃんみたくなっているではないかと思っていた。でも、今回はちゃんとしてくれるみたいでちょっと安心。

 

 私は国にそこまでの大きな期待をしていないから、テレビやネットでやばいくらいに怒りの声を吠えている連中のように一生懸命意見することはしない。でもちょっとはツッコミ所もあると気づくので、気づいたからには言いたくもなる。

 

 政治のプロ連中でも出遅れてしまうという異常事態だったのがコロナなのだろう。政治家を責めることをしがちだが、それ以上にコロナがすごかったことにも目を向けるべきだな。

 

 

 アベノマスクと同じく、10万円もまだもらっていないので、手にするまでは安心して喜べない。これって本当に手にできるのかという心配もまだある。羽振りよく景気よくのパフォーマンスを国が行うことについては、これまで期待していなかっただけに、いまひとつ信用も出来ない。大丈夫なのか。

 

 色々思うことはあるが、目の前にそんな嬉しい情報をちらつかされたら取らぬ間にもたぬきの皮算用としゃれ込んでしまうもの。昨日など夜な夜な何に使おうかと楽しく考えたりもした。

 

 こんな時期に不謹慎だが、ゲームとか欲しいなと思う。

 せっかく自粛して家にいるのに、図書館に行けないから本が読めない、テレビをつけても新作番組が流れないという状況である。オタクの趣味を殺しにかかる病気だから困る。

 

 活字に触れたいのと、アニメ的な楽しみも欲しいという欲求が叶うというわけで、いわゆるギャルゲー的な、キャラ絵があってテキストをたくさん読ますゲームをやりたいと思う。この手のゲームは本当に心と時間に余裕がないと楽しめない。ノベルタイプのゲームなんて久しくプレイしていないので、せっかくの機会に楽しみたいと思う。

 

 あとの金は飯だな。これを食わないと全てが始まらない内に終わる。

 

 世界がおかしいことになる事件の中にあるが、こんな時期だからこそ考えることもあるし、経験出来ないこともあると思う。とりあえず前向きに考えて生き、最後には光を見よう。

 

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