こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

飲んで脱いで潜っての愉快な青春「ぐらんぶる」

ぐらんぶる」は、2018年7月から9月まで放送した全12話のテレビアニメ。

 

 ダイビングをテーマにした作品だが、それがおまけに感じるくらい主人公達が酒を飲んで騒ぐおバカでテンションの高いアニメである。

 

 不景気で元気のない今の世の中を見れば自然と暗い気持ちになる。そんな暗い気持ちもを吹っ飛ばすためには明るい作品を見るに限る。コロナで新作アニメがなくなって暇になったのを機に、この作品を一期におさらいすることにした。

 

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 大学入学を機に海沿いの街に引っ越してきた主人公北原伊織が、ダイビングサークルに入ることで愉快な物語が始まる。

 愉快な先輩たちはダイビングの他にも酒の飲み方を教えてくれる。ダイビングよりむしろそっちがメインだったりもする酒飲みアニメの一面も持っている。

 

 美しい海の青色とすぐ脱ぐ連中の肌色が目立つ作品だった。主人公の北原伊織はじめ、多くの人物が大体毎週半裸ないし全裸になるのが定番となっている。

 

 海沿いと言えばコイツらでお馴染みの湘南乃風が歌うOP曲「Grand Blue」から景気良く始まり、最終回までワイワイガヤガヤの面白おかしい青春コメディだった。

 リアルタイム放送も楽しく見ていて、湘南乃風のOP曲もすごく聴いていた。「Grand Blue」を聴けば体全部が夏になる、そんな感じの名曲だ。

 

 出てくるキャラはおバカで明るい酒飲み露出癖ばかり、それでいて出てくるヒロインはことごとく可愛くてストライクだった。裸の男ばかりを見せる下卑た作風を一変させる要素がヒロインの美しさにあった。品のない男共がいてもヒロインで目の保養が出来るので結果バランスの良い名作となった。

 

 伊織が世話になるダイビングショップ「グランブルー」は彼のおじが経営している。伊織の従姉妹にあたるそこの美人姉妹が大変美しい。

 特にツンツンしている妹の古手川千紗はめっちゃ可愛い。私の視聴意欲はここにあった。

 大学のミスコンに出場した千紗のパンチラを狙うため、伊織がスーパーボールを投げ込むシーンは全話通しての名場面だった。跳ね返るスーパーボールを利用してのスカートめくりとかアホすぎると同時にアイデアマン過ぎる。学校で流行ったら作品が社会悪に持ち上げられるかもしれない。

 

 当時オタクの間で話題となったのが、内田雄馬演じる主人公伊織の従姉妹のお姉さんである古手川奈々華を内田真礼が演じたこと。内田姉弟の共演はファンには嬉しいものだった。

 BDオーディオコメンタリーでは内田姉弟の仲良しエピソードが聴けて嬉しい。ちなみに古手川千紗役の安済知佳と伊織のアホな友人の一人を演じた榎木淳弥は従姉妹関係にあるということもオーディオコメンタリーで明かされていた。キャストに親戚関係が集まっている。

 

 そういえばこれの2クール前に放送していた「たくのみ。」というアニメも酒飲みアニメで、安済知佳内田真礼はこちらでも姉妹役で共演している。

 こちらは女子ばかりでお届けするあくまで大人しく飲む常識的なアニメだった。

  

 ケバケバしいメイクで来るケバ子こと吉原愛菜も可愛い。最初は皆から汚いメイクをツッコまれていたが、メイクを落とすと後は常識人で、男共にツッコむ役に回っていた。阿澄佳奈の声もやはり可愛い。

 ケバ子の仲間を集めて合コンに行くエピソードがあるのだが、そこで集まった友人達を演じたのが井口裕香茅野愛衣儀武ゆう子と豪華な顔ぶれだった。阿澄佳奈と共に「たまゆら」に参加したメンバーが集まっていることに興奮した。

 

 大学入学後まもなく伊織の運命の相棒として出会った今村耕平も大変面白くて好きなキャラだった。互いに「絶対にコイツは関わることはない」と敬遠し合いながらも、すぐに運命を共にすることになるのが面白い。伊織と耕平がことあるごとに小競り合いをする関係性が見ていて楽しい。喧嘩ばかりだけど結局いつも仲良く遊んでいる二人のバディ感が良い。

 

 イケメンだが中味はアニメオタクな耕平のキャラ性がかなり濃い。声優も好きだからか、ミックスボイスという必殺技を使うことが出来る。これによって中味は木村良平だが、蒼井翔太水瀬いのりの声も出せるようになる。ネタキャラ過ぎて楽しい。

 

 皆でダイビングショップに買い物に行く回があり、そこでは綾波レイとアスカ・ラングレーがエヴァに乗り込む時のスーツを模したダイビングスーツが売られていた。アニオタの耕平がそれを欲しがっているのが面白かった。

 

 伊織の大学の学科は男まみれで女子は3人しかいない。皆彼女がいなくて、ゆえにマジで欲しがっている。伊織はじめ多くの友人達が清々しい程スケベである。自分を出し抜いて彼女を作ろうとする者がいればマジで邪魔するという暇で最低過ぎる行為にも及ぶ。男子のバカな部分に全振りした作風は、一周回って青春の全てを感じて好きになる。

 大学生という設定があるが、そういえばコイツら何を学んでいるのだろうと想うくらい学校要素がおまけになっていた。

 

 酒に失敗した伊織がパンイチで入学式に参加することになったり、普通にすぐ脱ぐし、学校のテストではカンニングにまで行う。普通に捕まっておかしくないことばかりする真似してはいけないことが多いアニメだった。

 

 ことあるごとに酒を飲むアニメで、色々な酒が出てくる。中でも印象的だったのが、「スピリタス」というアルコール度数96の酒。すぐに蒸発するやばいものらしい。

 

 基本的には酒を飲んでフザケてばかりのアニメだが、ダイビングのシーンは真面目に描いている。専門的な知識も挟み、後半では伊織達がライセンス取得に向かう展開にもなる。

 伊織に酒を飲ませる先輩二人もダイビングとなると真面目になる。

 

 泳げないけどダイビングには興味がある伊織に対して、伊織の先輩の寿竜次郎が、出来るか出来ないでなくやりたいかどうかで選べという考えを投げかけるのが良いやり取りだった。たまにはまともなメッセージ性も投げかけるのが「ぐらんぶる」の良いところである。

 

 多分水樹奈々をイメージしたのか、声優アイドルをやっている水樹カヤというキャラが出てくる。

 ED曲は、ダイビングサークルの男子4人で水樹カヤの楽曲をカラオケで歌うものとなっている。一度だけ水樹奈々本人バージョンも流れたのが良かった。

 

 近々これの実写映画を公開するとのことだが、男性キャラは脱ぐことが前提のお芝居だから結構な覚悟がいるのではないか、と思ってしまう。

 

 仲間達と楽しく過ごす青春もので大好きだった。千紗ちゃんにまた会いたいので二期があれば是非見たい。

 

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