こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

赤き瞳の一族の勇姿を見よ「この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」

この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」は、2019年8月30日に公開された劇場版アニメ。

 

 これを見るためにここ半月程でアニメ一期、二期をおさらいした。おさらいをしてからの最新作チェックとなったが、この出来がかなり素晴らしいものだった。このタイトルでクソみたいな世界観だったらタイトル詐欺になるが、その点では嘘がないものであった。

 

 私の推しのめぐみんのターンが多めで、めぐみんの可愛さがたっぷり詰まった一作になっていた。めぐみんが可愛すぎて胸が苦しい。

 

映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説 通常版 [Blu-ray]

 

 本作ではアニメ二期の続きの物語が描かれる。

 おかしな手紙を持ったゆんゆんがカズマ達の元を訪れ、その流れで一行はめぐみんとゆんゆんの故郷である紅魔族の里に向かうことになる。今回はアクセルの街にいる時間がわずかで、物語の主な舞台はめぐみんの地元となる。

 

 テレビシリーズでは名前のみ登場した紅魔族達が次々と出てくる。ちゃんと後で出す予定でキャラを作っていたんだ。

 めぐみんの両親のひょいざぶろー、ゆいゆい、アニメ二期予告のゆんゆんの手紙の中で名前が出てくるふにふら、どとんこ達が登場する点に注目出来る。

 

 アニメ二期のめぐみんの回想シーンのみに登場する妹のこめっこも出てくる。気になっていた可愛い妹ヒロインのこめっこの活躍が見れたのが良かった。こめっこが今回のボスキャラにとどめを刺すラストも印象的だった。ロリチビをやらしたらかなり優秀な長縄まりあの妹声が聴けて良かった。

 

 全員共通して名前がふざけている、そして中2臭い振り付けで名乗りを上げる点で紅魔族一行が愉快だった。今回もおまけキャラ共の声優が豪華だった。

 

 めぐみんの実家がかなり貧乏だった。これだけファンタジーをやる世界観なのに、めぐみんの実家がボロい畳の家なのには、古風な日本感があった。

 

 めぐみんの両親もやっぱり変で面白い。

 ひょいざぶろーの格好が葛葉ライドウと一緒なのが印象的。諸々のやり口が強引なゆいゆいも良い。 

 父ひょいざぶろーを高橋広樹、母ゆいゆいを能登麻美子が演じた点は豪華。アニメ「スクールランブル」でちょっと良い仲になりかける播磨くんと八雲を演じた二人が夫婦役で共演する点にはなんだかグッと来るものがある。

 

 めぐみんの魔法学校を訪れるシーンがあり、めぐみんとゆんゆんが制服姿で登場するのが可愛い。

 めぐみんの同級生のゆんゆん、あるえ、ふにふら、どどんこは皆巨乳。めぐみんとその母は小さいので例外とし、他は基本的に巨乳の種族なのかもしれない。

 

 めぐみんとゆんゆんの炎の友情を描く展開が熱い。二人の友情の絆が生まれた回想エピソードが良かった。後半のバトルパートで友情のダブル魔法を放つところが格好良かった。いつも間抜けなゆんゆんにも、族長の娘として勇敢に戦う見せ場が用意されていて良かった。

 

 本作の一番の見どころは、カズマとめぐみんのドキドキする展開。テレビアニメ二期ではダクネスの実家に行き、ダクネスルートにかなり突っ込んだと思ったが、今回のめぐみん個別ルートの方が突っ込み度が深い。

 

 親から許可をとって二人が同衾するシーンにはドキドキする。めぐみんがとにかく可愛い顔を見せるのが良い。高橋李依の演技も素晴らしい。筆舌に尽くしがたいが、とにかくめぐみんの可愛さをたっぷり見れるのが良かった。

 

 二人の取り組みを邪魔しに来る魔王軍幹部のシルビアが今回のボスで、こいつがかなり良い味を出していた。シルビアは本作に登場した5人目の幹部で、他の4人も登場する。

  シルビアを演じた渡辺明乃魂の演技も見どころ。お色気とコメディで魅せる演技が良かった。

 

 今作のキーワードの一つがカズマの「モテ期」で、愛に飢えたシルビアの乙女心を利用してモテ期が到来したカズマが優位に立ち回る展開も印象的だった。アニメ二期の温泉街の戦い同様、今回の戦いもカズマ最大の仕事は敵の囮になることだった。

 色っぽい敵幹部に自分から捕まりに行き、おまけに仲間ヒロインに面倒くさいダメ出しをするカズマのアクションは結構クソだった。

 

 シリーズの要所要所で登場するカズマの先輩転生者の博士がここでも登場する。博士役のチョーの芝居が面白すぎる。

 紅魔族誕生の秘密や今回のキーアイテム「レールガン」の発明にもこいつが関わっていると分かる。既に故人で回想でしか登場しない割には記憶に残る面白博士だった。

 後半で重要なアイテムとなるレールガンが、仕立て屋の家の物干し竿として序盤に既に登場していた愉快な伏線はナイスアイデア。アクアのステッキよろしく攻撃アイテムを物干し竿に使いがちなアニメだなと思う。

 

 劇場版らしくバトルシーンの作画は迫力満点で素晴らしい。紅魔一族総出で暴走したシルビアを迎え撃つ展開は熱い。こういう暑苦しい展開が好き、とはっきり趣味を口にする紅魔一族の皆がとにかくノリが良くて助かる。

 

 めぐみんとカズマの信頼関係がはっきり分かるラストシーンに感動した。

 爆裂魔法オンリーの道を捨ててまともな魔法使いになろうとするめぐみんに対し、言葉はなくとも「めぐみんはそのままでいい」という思いを伝えるカズマが今までで一番男前に見えた。

 生涯最後のつもりでエクスプロージョンを放つめぐみんの姿にちょっと泣けた。あのシーンでの高橋李依の力強い声がすごく良かった。

 

 ネタ満載、笑いも感動もラブもありで最後は爽やかに終わる。見終わって「めっちゃ良かった」と漏らしてしまうものだった。

 

 Machicoの歌う主題歌「1ミリ Symphony」も良い曲で好きだった。めっちゃ爽やかで格好良い曲だ。約1年前にリリースされていたらしいが未視聴だったのでDLしてフルを視聴したぜ。

 Machicoは可愛い声で楽しい曲を歌うイメージだったが、今回の曲はちょっと雰囲気が違って今までにない印象を受けた。そういえばMachicoも間違いなくこのシリーズがきっかけで売れたシンガーだよな。

 

 最初はふざけたラノベアニメとしか思わなかったがめっちゃ楽しんでしまった。劇場アニメにまでなるのはすごい。目の保養だった。お兄ちゃんとかに布教したい。

 

 

スポンサードリンク