こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2020年のアニメ感想(4月~6月)その1

 2020年なんて昨日始まったばかりと思っていたのに、気づけばすっかり半年が終わってしまっているではないか。速ッ!

 

 2020年2クール目のアニメシーンはえらいことになっていたが、そんな中でも私はアニメを楽しんで呼吸して日々を過ごしていかないといけない。

 

 コロナが憎い。まずはコレが言える。今期アニメには、コロナのせいで放送延期になったものや、そもそも一話目も見送られたものが多く見られた。別にコロナがなくともザラに放送を落として総集編とかやっちゃう世の中なのに、それすらも無くなるとか寂しすぎるじゃないか。

 

 こんな不景気にして危ない中でもお休みせず完走したアニメの存在が貴重だった。というか、完パケ状態でテレビ放送まで上げてくる作品がこれだけ少なかったのかとちょっと驚いたぜ。

 

 アニメ放送枠が減ったため、ここ3ヶ月間の私のアニメタイムも減った。これまで一週間に流す数が多すぎたので、これはこれで一話一話をしっかり大事に追えてまぁ悪くないって感じだったとも言える。結局前向きに趣味を楽しみたいだけの人間な私は、なんだかんだでコロナの中でも楽しく生きていた。

 

 コロナの中でも楽しんで視聴した今期アニメの振り返ろう。

 

 

 

 

アイドリッシュセブン Second BEAT!

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 アイナナは女子ウケ狙いの方が強いのだろうが、男子にも刺さる熱さを持った作品である。放送が途中延期になってしまったが、途中まで見ても面白かった。

 

 佐藤聡美演じるマネージャーの子が結構可愛いし、自分達でプロデュースしたアイドルを輝かせることに重きを置く仕事魂も持っていて良い。頑張る女性を私は応援します。

 

 不調でステージを降板した陸の苦悩を辿る物語には胸が熱くなり、そして泣けた。グループの今後のことを思ってセンターを変更するというドラマ展開も熱くて好きだった。 

 

天晴爛漫!

晴れ、ときどき小雨

 勝負のオリジナルアニメで、令和版チキチキマシン猛レース的な感じで色んなマシンがレースすることを期待していたが、主人公たちがアメリカに渡ってちょっと経った3話で放送延期。

 天晴と小雨の凸凹コンビ感が見ていて落ち着くのが良い。

 面白そうな雰囲気はあるので続きに期待だ。

 

アルゴナビス from BanG Dream!

星がはじまる 【Blu-ray付生産限定盤】

 バンド女子達が輝くBanG Dream!三期が終わった直後に今度は男子版が始まった。いきなりの方向転換でやや戸惑ったが見てみると結構面白かった。アルゴナビスの歌うOP曲はノリが良く、演奏も好みだった。

 

 主人公の蓮が特撮ソングをボッチカラオケでずっと歌っている点には、特撮好きシンガーとして共感出来た。

 アルゴナビスのまとめ役の五稜結人のファッションが良かった。おしゃれにハットをかぶって決めてくるのが格好良い。

 演奏中にシンバルを割ってしまうパワードラマーの万里の特性が印象的だった。そんなことがありえるんだって思った。

 バンド内の実力差から生じる人間関係問題など、リアルにありそうなことを取り扱い、結構シリアス展開もあって退屈しない内容だった。

 

アルテ

アルテ VOL.1 [Blu-ray]

 世界名作劇場感があって良かった。小松未可子が元気に演じるヒロインのアルテは声も含めて可愛い。

 当時は完全に男性社会だった芸術家の世界に、貴族のお嬢様が殴り込むというサクセスストーリーが展開し、身分社会の理不尽さも描いている。

 貴族であり、女性であることが画家の世界でやっていくのに邪魔になるなら髪も胸も切り落とすと言うアルテのガッツがすごい。

 

 前半はフィレンツェ、中盤からはヴェネツィアへと物語の舞台が移る。ゴンドラに乗って移動するヴェネツィアの街を見ると、どうしてもARIAの世界を思い出す。

 

 諸々ある不利を押しのけて社会で自立する女性の姿を描いた明るい作風が良かった。思わずアルテを応援したくなるものだった。

 OP曲の「クローバー」も大変良かったので4月から今日になっても聴いているぜ。

 

イエスタデイをうたって

イエスタデイをうたって 10 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 異世界とかファンタジーとかで溢れている昨今のアニメジャンルの中では地味過ぎて逆に目を引くリアル路線な青春ラブストーリーものだった。大変楽しかった。

 携帯電話も普及していないややレトロな世界観で、カセットウォークマンや黒電話も出てくる。新時代に入った2020年に放送するには世界観が古く、だからこそ逆に今放送すると存在感が出てよかったのだろう。

 

 メインで登場する男子が二人、女子が二人でややこしくもじれったい恋愛関係が展開する。この中に自分が入ったら歯がゆく、疲れる思いをしそうと想うが、他人事だと思って見るとなかなか楽しい人間関係だった。こういうややこしい色恋のもつれを扱った作風は好みである。

 

 主人公の陸生くんの素直で優しい等身大の青年感が良い。

 やっと榀子の家に上がったのに、緊張してコーヒーをこぼし、ビビって帰ってしまう陸生が描かれたエピソードを見た時には「もっと責めろや陸生!」とテレビに突っ込んでしまった。だいぶのめり込んで楽しんでしまった。

 

 ヒロインの榀子は攻略が難しく、第三者目線から見れば陸生や浪をキープしているズルい女に見えなくもない。しかしそこを補う深いキャラ設定と、声が花澤香菜という点から結果「好きだ」と言える今期の推しヒロインになった。若いのに色々辛い過去も経験したため、どこか疲れた感じが見え、そこが結果的に色っぽく見える榀子のヒロイン性がよかった。でもリアルにいたら女子に嫌われそう。

 

  最終回で見せた陸生の35点の愛の告白に顔を真赤にしている晴が可愛かった。

 

ULTRAMAN

 令和になってハヤタ隊員、イデ隊員のその後が見れるとは思わなかった。とりあえずファンには嬉しい。元科特隊メンバーは二人しか出てこないが、アキコ隊員、アラシ隊員、そしてムラマツキャップのその後も気になる。それににしても、エリート軍団の中であってもコミカル要員だったイデ隊員がよくここまで出世したよなと想う。

 

 今回のメカメカしいウルトラマンも格好良い。ちょっとアイアンマンを思い出した。セブンとエースも登場したのは嬉しい。

 ウルトラマンが怪獣、異星人と戦うバトルパートの描写がとにかく大迫力ですごかった。昨今のCGもここまで来たかって感じ。最終回のエースキラー戦は特に派手で良かった。

 

 アイドルヒロインのレナの存在は、過酷な戦いに華を添える目の保養となるものだった。歌唱パートも含めてレナを演じた諸星すみれは、今期では「本好きの下剋上」「B.N.A」でも歌っていてるので大活躍だった。

 

A3!

 1月から放送スタートしたが、コロナで4話目以降ストップしていた。4月から再始動した。

 

 至さんが劇団を抜けるという困った展開の続きがやっと見れた。

 ネトゲー以外に熱くなれるものがなかった至さんが芝居に熱中するようになり、春組公演が終えた時には感動して涙しているところが良かった。

 

 名塚佳織の声が大変癒やしになる監督さんも可愛いし、皆を世話するお母さんポジションなのも良い。カレーのことになるとうるさくベラベラ語るキャラ性も好きだった。

 

 続く夏組も曲者揃いで面白かった。

 三角形が大好きな変人の斑鳩三角のキャラが立っていた。

 

 映画は良いシーンが撮れるまでやり直しが出来るが、舞台演劇はお客さんの前での一発勝負だからより緊張する、という皇天馬の意見には頷けるものがあった。

 

俺の指で乱れろ。~閉店後二人きりのサロンで…~

俺の指で乱れろ。~閉店後二人きりのサロンで...~【おれゆび】 OA版 [DVD]

 通称「おれゆび」。

 指は諸々のプレイで使える人間の優れた器官の一つである。

 

 美容院が閉店した後でスタッフ同士がイチャつくという安定の今期ショートエロ枠。

 盛ってばかりではなく、ドジで仕事に失敗してばかりのヒロインが成長していくサクセス要素もあった。社会派エロラブショートで結構楽しかった。

 

かくしごと

かくしごと コミック 1-11巻セット

 決して「絶望したぁ!」にはならない久米田康治原作の最新アニメ作品。

 後藤可久士とその娘の姫のハートフルファミリーコメディ。クスリと笑えて癒やされる好きな作品だった。

 

 漫画家が漫画家の話を描いてるということで、一般人には知り得ないマンガ業界のちょっとしたお仕事事情をコミカルに扱っている点が面白い。古今東西の名作をもじったサブタイトルもオタクウケするもので良かった。

 

 高橋李依のとにかく透き通った声が姫の純粋さを際立てている。彼女の声が良い。

 犬のロクのやる気のない声が面白い。役場の「ご登録」から「後藤ロク」というネーミングに繋がる姫の可愛い思考が好きになる。

 

 EDに大滝詠一の伝説の曲を使っているのがすごい。よく許可が出たな。

 

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~1(完全生産限定版) [Blu-ray]

 多くの放送作品に対していつ放送が中断するのかと心配する中、無事最終回まで放送した人気ラブコメ第二弾。中の人総出で盛り上げた放送開始前特番の後半では役者陣がカニを食っていた。カニを食うなんて余裕ぶっかますくらいだからちゃんと収録は間に合ってるわなと納得がいく。

 

 今回も白銀会長とかぐやさんの面倒くさいラブが止まらない。愛の告白だってサクッとLINEで終わらせる世の中でなにをグダグダやってんだ、早く結婚しろ!てな具合で多くの視聴者が突っ込んだことであろう。そう言えば最終回では、この私と同じくガラケー派だったかぐやさんも遂にスマホ&LINEデビューを果たしていた。置いていかれた気分。

 

 メインヒロインはかぐやさんだが、今期もメインヒロインを食ってしまう勢いで藤原が可愛くて面白かった。そして困ったことに新ヒロインの伊井野ミコも大変可愛く、白銀を落とすために乙女の本気を出すことで新たな一面を見せた早坂の活躍も素晴らしかった。それにしても、生徒会選挙で伊井野ミコが、男子は坊主、女子は三編みでヘアスタイルを統一させるというマニフェストを掲げたのは衝撃的だった。

 おまけに白銀の妹も可愛い。二期では脇のヒロインが更に輝きを増し、よって推しが決まらない。ヒロインが強い良い番組だった。

 

 それまでは根暗でオタッキーという負のイメージがあった石上を良いやつに持ち上げた意外性抜群の物語運びが見られた。二期を見て石上のことがとても好きになった。

 

 かぐやさんが心臓の病気だと思って病院に検査に行ったら、会長にドキドキしていただけと分かる回がバカっぽくて好きだった。

 

 アニソン界の大型新人が放つ二枚目のアニソンシングル曲と共に流れるOPムービーの出来も良かった。かぐやさんが卵焼きを切ってハートを作るシーンに萌える。

 

神之塔 -Tower of God-

 外国産の作品だとか。あまり期待せずに見たけど結構楽しかった。

 様々趣向を凝らした塔の試練やバトルシーンは楽しめた。

 

 ラヘルがメインヒロインだけど、最終回ではかなり闇を持つヒロインであることが明らかになった。私が推している早見沙織が演じているから注目していたが、あまり喋らず、何か暗いのでそこまで好きになれないヒロインだった。ヒロインなら国宝級の顔面とか美脚を持つと言われているエンドロシが可愛くて好きだった。

 

 たくさんいるザ・ハードの姫、そして彼女らが持つ「十三月シリーズ」というタイプは様々な剣は中二な感じがして悪くない要素だった。

 

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 2nd Season

 これまで戦ってきた世界はゲーム世界ではなくマジの世界だったという意外な真実にたどり着き、ビルドダイバーズの戦いにややシリアス性が出てきた。

 カザミとマイヤはデキてる感が漂っている。

 楽しく見ていたのだが、コロナ被害でいつの間にか放送がストップしてしまった。

 

啄木鳥探偵處

 夭折の歌人石川啄木をメインに据えた推理モノ。

 和風な世界観、線の太い感じの画も結構好きになるもので楽しく最終回まで視聴した。

 啄木と金田一京助の友情で繋がる凸凹コンビ感が見ていて落ち着くものだった。

 

 金銭感覚、貞操観念が緩く、軽薄で飄々とした啄木を演じた浅沼晋太郎の芝居も良かった。

 

ギャルと恐竜

ギャルと恐竜(1) (ヤングマガジンコミックス)

 酔った勢いで恐竜を家に連れ込んだギャルの楓が、酔が覚めてからも「まぁいいか」というギャル特有の緩いノリで恐竜とルームシェアする話。

 

 なんで現代の日本に恐竜が?どうして後半パートは実写で、見栄晴高橋洋子蒼井翔太、一発芸人軍団ら予想外の面々が出てくるのか?と色々謎を呼ぶ話題作だった。

 

 ポプテピピック的なカオスな仕掛が目立つ怪奇コンテンツの一つだったが、これが結構ウケた。まずは恐竜くんがとにかく可愛い。まったく喋らない分、数多の表情、アクションで感情を表現するのが可愛い。恐竜のくせしてカップ麺が好きなのも可愛い。セサミストリートクッキーモンスターとスポンジ・ボブのパトリックを合わせたみたいな間抜け可愛い恐竜のデザインが可愛い。これはキーホルダーとか欲しくなる。

 

 そして相方のギャルの楓も可愛くていいヤツだから好き。島袋美由利の粗野な女感を出した演技も好き。

 

「まじ卍」「やばたにえん」「あげみざわ」など、文学青年として生きてきた私からすると混乱を誘う謎ワードがばらまかれたアゲアゲなOPを曲も好きだった。まじで何言ってんだか謎な歌だけど、どういうわけか聴くと楽しくて心地よい。これが世に言うギャル語?なのか。

 

 週末の癒やしの一本となる作品で毎週楽しく視聴していたが、残念なことにコロナのせいで放送が途中でストップしてしまった。恐竜と楓にまた会いたい。

 

銀河英雄伝説 Die Neue These(NHK放送版)

 次々と放送中のアニメが終わっていったNHKの中でも、これは再放送なので生き残っている。本放送を既に見たけど、今一度ラインハルトとヤンの戦いの物語を見るのもよかろうと思ってとりあえず2周目を見ている。

 

 面白みを理解することは出来るが、ラノベや日常系で頭を空にしてアニメを見ることに慣れてしまうと、話の筋を追うのがやっかいになる本格的なストーリーだと改めて思った。銀河英雄伝説はゆっくり腰を据え、「ながら見」を封じて集中して見ないと楽しめない奥深き一作だ。

 

キングダム

 残念。4話まで放送して終わってしまった。頑張ってくれNHK

 

 少し大きくなり男前になった信、女らしくなった河了貂が見れて嬉しい。ちょっとだけ羌瘣も出てきたのが良かった。

 

 新作開始早々に主人公の属する国が滅亡の危機に瀕するとんでもない展開に目を奪われた。怒涛の展開で結構楽しい。

 

 ここで全てが終わるか始まるかの函谷関の戦いが開幕し、デカい砦にからくり仕掛けの橋をかけて攻略にかかるというかなりワクワクするところで作品ストックが尽き、NHKの大先輩アニメ「未来少年コナン」にバトンタッチした。続きが見たかったが、コナンも面白いのでいいよな。令和に入ってダイス船長やガキの癖にタバコを吹かしているジムシーにも会える。まぁ形としては怪我の功名となったな。キングダムの再開を望む。

 

グレイプニル

 異能力バトルものなのだが、なんだかダークでエロくて異色な一作だった。

 

 主人公の能力が犬のキグルミに変身して戦うっていうのが一瞬間抜けに思えるが、背中のチャックを開いて空っぽの中にヒロインが入ることで、文字通り二人で一つになるという設定は、神秘的にしてエロティックでもある印象深いものがった。

 エレナがキグルミに入る瞬間を修一のイメージで描くシーンがなんとも不気味で、そして重ねて言うがどこかエロい。変わった仕掛の面白い作品だった。

 廃墟ラブホの自動販売機を寝床にしている宇宙人がいる設定とかも奇抜。

 

 姉妹ヒロインのエレナとクレアの二人が良かった。

 闇の一面を持ち、修一を挑発するエロさも持つそばかす美少女というエレナの特性には、「赤毛のアン」世代が反応してしまうだろう。危険でエロい感じを出したエレナ役の東山奈央の芝居が大変良かった。またエロの芝居に磨きがかかっていると想う。ちょっとデンジャラスでエロな東山奈央が見れるのはグレイプニルだけ。

 

 落ち着いたお姉さんと思いきや、急に発狂して修一の犬のキグルミの頭を吹っ飛ばすクレアの危険性も魅力的だった。クレアのイカれっぷりを見事演じた花澤香菜の芝居が素晴らしい。

 

困ったじいさん

困った じいさん (ビームコミックス)

 ジジイとババアで出てきていちゃつくという一話一分で終わる簡単なお話。

 男女が出会って恋をしても、時間が経つと愛が冷めて行くのは自然なことである。しかし本作で描かれる夫婦は、年老いても独身時代のごとくキュンキュンする関係性にある。おいそれと熟年離婚をする年代に見せてやりたい。あの日のラブが今日にも新鮮に残る仲良し夫婦の日常ラブコメに癒やされる。

 

 ジジイを日野聡が、ババアを水瀬いのりが演じるという意外性のあるキャスティングも印象深い。いのりんがババアがやることでどうにも若くて色っぽいばあさんになっているのが何とも良い。

 最後に気の利いたコメントをぶっ込んで落とす森川智之のナレーションも好き。

 

 窓拭き洗剤の泡を上手に切って窓に「スキ」の文字を浮かばせるじいさんのおちゃめでトリッキーな告白が見れるシーンが一番私の好みだった。

 

 

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