こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

もっと影に隠れた伝説「影之伝説 -THE LEGEND OF KAGE2-」

影之伝説 -THE LEGEND OF KAGE2-」は、2008年に発売されたニンテンドーDSソフト。

 

 ファミコンで結構有名なソフトとなったあの「影の伝説」をリメイクしつつ新たな展開も見せる続編的なやつである。

 今回の続編ではタイトルが「影の」ではなく「影之」になっている。地味な変更点にも注目である。副題の英語表記を見るとなんか格好良いなとも思える。ジャケットも雰囲気が出ていて掴みは良しな作品だった。

 

 このゲームだが、今年の夏の終わりくらいまで存在を全く知らないゲームだった。続編なんて出てたんだって話である。

 このシリーズがそもそも歴史の影に隠れた忍者をテーマにしたものであり、それで「影の伝説」なんて名前で売っていたのに、こちらの続編は影の世界の中でももっと影に染まった知る人ぞ知る伝説を描いた一作になっている。

 

 店頭では全く見たことがないゲームなので、先程ちょっくらネットショップで調べたところ、なかなかフザケた値段で出品されている。中古なのに定価の1.5~2倍の値がついている。値段たけぇ!

 中古が定価越えとなっているので本作も立派なプレミアソフトだ。大事にしよう。 

 

 影の物語を明るみに、という個人的テーマを掲げてちょっと珍しいゲームを遊んでみたのでその感想を書き殴って行きたい。

 

影之伝説 -THE LEGEND OF KAGE 2-

 

 内容は、悪者の妖四郎一行にさらわれた霧姫様救出をすることを目的としたアクションゲームである。まぁテイストが異なるだけでピーチを救うために亀共をやっつけるマリオの物語と流れは一緒。

 

 主人公は男の忍者の「影」、くノ一の「千尋」の二人から選べる。

 影は刀と手裏剣、千尋は鎖鎌と分銅を使ってのアクションとなる。特性の違う男女主人公でそれぞれの物語が楽しめる。忍者なんて男の子は皆好きだし、中でもくノ一は好物、というわけで千尋から先にプレイした。

 

 キャラ絵は男らしい感じが出ていて、ヒロインもちょっと男っぽい顔で萌えな感じはない。しかし説明書のキャラ絵で千尋の全体を見ると、足の筋肉が美しいことに気づく。というわけで全体的なことを言うとなかなかイケるキャラデザだった。

 

 二人の主人公、二つの物語が楽しめるが、だいたいは一緒。

 主人公と囚われのお姫様は何かときめく関係にないとプレイヤーは燃えないし萌えない。というわけでどちらの主人公を選んでもお姫様とは運命を感じる関係に設定されていた。影でプレイするとお姫様とは幼馴染、千尋でプレイすると実はお姫様様は生き別れた姉ということになっている。なるほど、どちらもマニア受けする要素、属性になっている。ちゃんと考えた作りになっているな。私は幼馴染ヒロインも、生き別れた姉ヒロインも好物です。

 

 千尋でプレイした方が楽だったと思う。長距離攻撃の分銅は役立つ。ビギナーは千尋から入るに限る。対して影は接近戦の刀攻撃しか使えない感じだな。ザコならまだしも、遠距離攻撃の手裏剣の威力はザコすぎてボス戦には向かない。

 

 DSの強みである2画面ぶち抜きプレイが楽しめたのは良き点だった。地上だけに目を向けていてはいけない。上画面を見れば凧で飛んで地上に向かって手裏剣を投げてくるヤツがいたり、天井に張り付いて攻撃してくるヤツもいる。敵連中がバリエーション豊かな嫌な攻撃を仕掛けてくるので難しかったが、その分退屈はしなかった。

 玉のアイテムを集めて組み合わせることによって忍術を発動できる機能もおまけ程度に楽しめた。

 

 忍者アクションの大ジャンプは楽しい。天井張り付きも使える。ちょっと嫌な点は、用のない時でも壁に、天井にあたれば自動的に張り付くこと。これによってプレイがスムーズに行かなくなる地点もいくつかあった。

 

 はっきり感じることがムズいことである。最初の1、2ステージは楽々だが、後は早々に初見殺しの連続だった。ファミコンみたく死んだらマジでスイッチを入れた瞬間まで巻き戻しだったら絶対に心が折れていただろう。だがこのゲームは死んだらかなり近いところから再挑戦できるので助かる。

 難易度は結構高めだと思う。各ステージのボスはだいぶ強い。向こうの体力が高く、一発の攻撃力がデカイ。対してこちらはライフが少ないし、攻撃してもチマチマとしかライフを削ることが出来ない。アクションは割と不得手なのか、私としては手こずったゲームでもある。

 妖四郎の人間態と、その後の大きな化け物に変身したあともかなり強くて手こずった。

 妖四郎がちょっとだけ喋るようになっていて「分身の術」と連呼するのがうざかった。

 

 とにかく敵が強いなと思える。プレイヤーとしての私の腕の強弱は抜きに、ゲームの中の話をしても、忍者達より敵の軍団がかなり強いんだよな。最初の段階で主人公は雪之介に倒され、霧姫の能力でなんとか復活するという流れになっている。お姫様を取り戻してもまたすぐに敵に奪われたり、他にもいちいち危なっかしさが見えて余裕のない戦いとなっている。まぁそれだけに過酷な戦いであったということが伝わるけど。

 

 主人公達の師匠の半蔵という忍者はなんだかよく分からない人だったな。良い師匠に見えて、悪い顔も見えて、それでも最後にはやはり良い人の顔を見せた。なかなか真意が見えない師匠キャラだった。芝居だったのだろうけど、半蔵といえば雪之介に倒され、主人公にも倒されるところがあり、倒されてばかりで強者の感じが薄かったな。

 

 

 そんな訳でとりあえず二人の主人公それぞれでプレイし二周したゲームだが、まぁ普通という感じだった。ものすごく凝ったとか面白いまではいかないが普通に楽しめる感じだった。

 

 こんな影の伝説を描いた作品よりも餓狼伝説とか英雄伝説みたいなもっと明るみに出た伝説で遊べば?とお兄ちゃんに指摘されたくらいのマイナーゲームだったみたいだが、大事に遊んでやらねばと思って最後までプレイした。

 クリアした後は影も出来ぬ程暗闇の我が家の倉庫に眠ってもらうことにしてこのゲームの思い出語りを終えよう。

 

影之伝説 -THE LEGEND OF KAGE 2-

影之伝説 -THE LEGEND OF KAGE 2-

  • 発売日: 2008/03/13
  • メディア: Video Game
 

 

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