こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

もっとアイズが見たい「ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」

ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」は、2017年4月から7月まで放送された全12話のテレビアニメ。

 

 現在、調子良く本編の第3シリーズが放送中であり、もちろんたのしく視聴している。

 本作も第3シリーズまで続く長期シリーズとなってしまった。早いもので、一作目スタートからあしかけ5年目になる。マジで時間が経つのがあっという間だな。

 これだけシリーズを重ねれば、さすがに初期のことは結構忘れていたりする。良いタイミングなので過去作をもう一度楽しもうと思った。ダンまち一期と二期の間に放送したのがソード・オラトリアである。ダンまち一期は、BD-BOXが出たタイミングで再視聴したので飛ばすことにし、今回は外伝の方から復習することにしよう。

 

 ベルくんがメインのダンまちを見ていて思うのが、アイズの出番ってあんまりなくない?ということだった。ヘスティアと並んでメインを張るツインヒロインの片割れなのに、登場も少なく、出たところで喋らない。これに関しては、アイズを演じた大西沙織も「セリフが少ない」とツッコミを入れていた。アイズにもっと会いたいということからも外伝の方をもう一度見ようと思った。

 

 本放送は、見ざるを得ない運命の下でもちろん見たのだが、まあまあ時間を置いてからの再視聴なのでかなり新鮮な気持ちで楽しめた。そしてこちらも面白いと素直に思えるものだった。見た感想を色々書いていこう。

 

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 まずご機嫌なのは、ゆかちこと井口裕香の担当するOP曲「RE-ILLUSION」。なかなかポップで改めて良い。楽しくて可愛い曲だな。ダンまち各シリーズ各話の開戦の狼煙といえば井口裕香の歌声である。これの前に歌った「Hey World」よりもこっちのOP曲の方が実は好きだったりする。OPアニメでベートの猫耳がぴょこぴょこ動いている点はちょっと萌える。

 

 本編ではベルをメインにヘスティア・ファミリアを映していたが、外伝の方ではアイズをメインにロキ・ファリミアの物語を描く。本編と時制が重なる部分があり、ベルがこういうことをやっていた裏で、アイズ達はこのような行動を取っていたという本編の裏ストーリーが見えるのが面白みの一つとなっている。「とあるシリーズ」でいうところの「禁書目録」と「超電磁砲」の関係性みたいなものである。作品世界観をより深く突っ込んで楽しめる決して蛇足にはならない意欲作だった。加えて、外伝でしか楽しめない全く新たな新展開も待っているお得仕様だった。

 

 ダンまちでは出番が少なく、ミステリアス感が膨らむばかりで真意のよく見えないヒロインだったアイズだが、今回はそんな彼女の内面や生い立ちなども掘っていくのでアイズ好きには嬉しい展開が続いていた。

 

 改めてアイズの強さ、美しさが分かるものだった。テンペスト発動後に風をまとって所狭しと戦場を駆け巡る姿はまさに剣姫そのもの。アイズの戦闘も優雅で美しい。なんだかんだと色々な表現や説明も出来るのだが、近道して心を叫ぶとアイズがめっちゃ可愛くて見惚れる。

 アイズの可愛さが一番出ていたのは、極序盤のシーンのことだった。ミノタウロスからベルを助けたのに礼も言われず逃げられ、それをベートに笑われ、その末アイスがちょっと怒ってぷくっと頬をふくらませるところがマジで可愛かった。このシーンを演じる時には「もっと可愛く!」というディレションを受けたとアイズ役の大西沙織がBDオーディオコメンタリーで言ってた。

 

 今回はアイズの女子の部分がもっと見え、色んな表情も見れてお得だった。最初の内は断トツヘスティア推しだったのに、徐々にアイズにもハマるようになった。ここ二人に限らずダンまちには推せるヒロインが多いから侮れない。

 

 改めて想うのが、アイズのファッションはかなり責めた面白いものだということ。テンペストで空を舞うこともあるから軽量化を計らないといけないのだと想うけど、それにしても鎧が前半分しかない上、片方のおっぱいの下乳部分もモロ出ていて守れていないのは危ない。後半では化け物にふっ飛ばされて背中から岩壁に激突するのだが、あんなシーンを見るとちゃんとした鎧を着ていれば良かったのにと思わずにはいられない。ちょっとだけ貧ぼっちゃまの服装も思い出す。

 

 実はダンまちの方にも見切れるくらいに出演していたロキ・ファリミアの下っ端レフィーヤが、こちらではアイズと共にメインを張ることになる。ほぼ新キャラ扱いであり、意外なキャラが上に上がって来たと思った。

 ベルと同じく、遥か高みにいるアイズのことを追いかける下っ端戦士であり、アイズのことが大好きという点でもベルと同じである。このレフィーヤをメインに置く展開が個人的に好きだった。やっぱり耳の尖ったエルフ娘の需要は永劫朽ちることのないものだ。

 アイズを想うあまり、待ったをかけられないまま膨らんでいくレフィーヤの妄想が面白いし可愛い。基本は真面目で良い子だけど、頭の中はなかなかキャッホーなノリになっている面白い子でもあった。数回入るレフィーヤの妄想には笑えるものも多い。

 序盤では敵にビビって何も出来ないポンコツ魔道士だったレフィーヤが、着実に成長していく過程を追うのも外伝のお楽しみ要素の一つになっていた。とにかく可愛いので、そこにいれば目の保養になる良いキャラだった。

 

 本編で描かれたベルとアイズが一対一で修行するシーンが、今度はアイズ目線で描かれる。どんどん強くなって行くベルに対してアイズが「どうして君はそんなに早く強くなるの?」とポツリと言うシーンは、個人的にシリーズにおける名場面だと想う。印象的なシーンとワードだった。そんな二人の修行を実は覗き見していたレフィーヤが、アイズを独占されたことでベルに激しく嫉妬するのがまた可愛いので萌える。

 

 アイズ、レフィーヤをメインにしているが、他のロキ・ファリミアメンバーの物語もたくさん描かれるのが良かった。

 ロキ・ファリミアの仲良しファミリー感は見ていて癒やされるものがある。各メンバーは、個性良し、華やかな衣装も良しということで、箱推し出来る軍団だった。

 弱小チームのヘスティア・ファミリアとはそもそもの頭数が違い、単一のパワーでもやはりロキ・ファリミアが勝る。改めて圧巻の軍団だと思える。それにしても女子メンバーにセクハラし放題なロキの立場は楽しそう。

 

 ティオネ、ティオナの褐色のアマゾネス姉妹の出番が多い点に注目できる。姉は巨乳、妹は貧乳ということで、男性諸君が持つ胸に関する需要をどちらも叶えるもので良いバランスとなっている。どちらも可愛い。

 団長ラブ過ぎてキャラ崩壊を起こす姉が面白い。同じく貧乳のロキと一緒に妹のティオナがおっぱい体操をする回が大変良かった。

 

 ファミリアの若い綺麗どころということで、アイズ、レフィーヤ、ティオネ、ティオナの女子4人の絡みが結構見られ、そのシーンが尊い。オタク的に言うとてぇてぇだな。

 

 序盤こそ最低キャラ路線を行っていたベートだが、後に不器用が過ぎるだけで優しいツンデレ要素も持っているギャップ萌えの猫耳お兄だと分かる。普段の態度を見るに、絶対にアイズのことが好きなんだと想う。やばいくらいに口と態度が悪い点は、印象に残りすぎて忘れられない。ガレスのことはジジイ、リヴェリアのことはババア、アマゾネス姉妹のことはバカゾネスと呼ぶ。他はともかく美しいリヴェリアのことをババア呼びするのは頂けない。ここまで清々しく悪ぶっていると、逆に癖になってくるものもあり、結局ベートのことが好きになる。

 とあるシリーズのアクセラレータ、ヒロアカのかっちゃんなど、岡本信彦にはこの手の口が悪すぎる荒れたコミュ障の役がハマりすぎている。ベートもアクセラもかっちゃんも長期間続くシリーズのキャラなので、今後も岡本信彦と言えば荒れた役でヒットした役者というイメージが根付くだろう。荒れ狂った若者を演出する彼の芝居には一見の価値がある。

 

 ボスのロキに次いで軍団を支える三本柱のフィン、ガレス、リヴェリアの腐れ縁三人組の関係性も良い。ファミリアの大人組で、皆にとってはお父さん、お母さんの一面も見せる。

 レベル6の壁を前にして伸び悩むアイズのことを気にかけ、大人三人組が会議しているシーンには各員の優しさが見れて良い。というかアイズは本当に皆から好かれ、気にかけられてモテモテだなと気づいた。

 

 夜遅く外から帰ったアイズとレフィーヤを叱るリヴェリアにはママ味を感じてならない。女子メンバーの髪を梳く一面にも母性を感じる。

 年少メンバーに気を利かせるリヴェリアの立ち回りにも注目できるものがある。ベルに逃げられることについてアイズから相談を受ければ母のように耳を傾けてくれるし、未熟な後輩のレフィーヤの可能性を信じ、実地でしっかりサポートすることで成長を促す姿には良き上司の姿を見ることが出来る。格好良くて頼れるお姉さん、またはママでもあるリヴェリアが好きになる。  

 レフィーヤと同じくエルフ属なのでリヴェリアも尊い。アニメ一期ではリヴェリアを種田梨沙が演じていたが、この時は病気療養中だったので、ここからは川澄綾子にチェンジしている。こんなことも思い出して懐かしく見ていた。後には種田梨沙が業界復帰出来てよかったと思える。どちらの女優も推せるのでどっちの声でもありがたい。特に川澄綾子の声は好きすぎるからリヴェリアの出番が多いこのシリーズは楽しかった。

 

 後半によそからヘルプで派遣される鍛冶屋の椿も美しいヒロインで良かった。こんな奴いたっけとなり、再視聴まで忘れていた。巨乳キャラだが、鍛冶屋の業務上、おっぱいがあると仕事の邪魔だということを話していたのが印象に残る。

 

 外部ファミリアのフィルヴィスにも萌えるものがあった。最初はものすごく感じが悪い女で塩対応が胸に痛むものだったが、レフィーヤの愛がそんな固いガードを崩していく展開に萌える。最終的には二人が仲良しユリコンビにも見えてくる点でお得だった。

 

 ダンまちシリーズはバトルが熱い。久しぶりにソード・オラトリアを見たけど、こんなにバトル描写が迫力満点だったっけ?と思った。バトルシーンは格好良くてかなり楽しめる。

 モンスターが結構グロいデザインだったのも印象的。カラフルな芋虫のモンスターが大量に出るのがなかなか新鮮なグロい景色として記憶に残る。

 

 注目の新敵キャラのレヴィスの歪なキャラ性にも際立つものがある。美しき暗殺者でもあり、色気で男をベッドに誘い込んでサクッと始末してしまう仕事ぶりは恐ろしい。アイズとレヴィスがバトルを展開するシーンは迫力満点で格好良かった。アイズに執着して狙ってくるライバルポジのキャラになっていた。大原さやかの殺し屋テンションの芝居にはゾクリと来るものがあった。

 

 このレヴィスがボスキャラになるのだろうが、討伐せずに物語が終わっている。こうなるとレヴィスを倒すまでの流れが見たい。

 ダンまちが三期までやっているのにソード・オラトリアは一期のみ。ソード・オラトリアも二期を作って欲しいものだ。もっとアイズやレフィーヤに会いたい。レフィーヤなんてダンまちなら空気みたいなものだからな。

 

 そんな訳でロキ・ファリミアサイドの話もかなり楽しめた。

 

 

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