こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

こしのり漫遊記 その50「wiiで遊んで揉めるゲーム兄弟」

  任天堂より発売したテレビゲーム機wii」を知っているだろうか。私はつい最近その実態を知った。発売当時から巷で有名なハードだったので、存在は昔から知っていたが、ちゃんと遊ぶようになったのはつい最近のことだ。

 現在現役で活躍している任天堂の看板ハードは、wiiより2つ後に世に登場した「Nintendo Switch」だと聞く。間に「Wii U」というのもあったが、これはまだ未知なる領域のことで何のことやら分からん。wii以降に出たこちら2つのハードについては、やったこともなければ、その姿だってまともに拝見したことがない。

 皆が最新機器で遊ぶ中、私は2つ前の旧作で遊ぶ。それにしてもあのwiiもすっかり年を取ったものだ。当時は、「ウィー」の読みを間違えて「ウィル」と読んでいた奴が結構いたなぁ~と思い出す。多分あるあるネタなんだと思う。

 その昔、ゲーム屋の試遊機で遊んだ時には脳天直撃な新世界だと思ったのに、それも廃れた過去か。本体から線が伸びるコントローラーがない!これには驚いたものだ。リモコンがコントローラーとなり、基本操作を行う装置が有線ではないというのは革命的だった。これのずっと先輩のスーパースコープとかの時にも驚いたが、それよりもっとすごかった。

 

 調べてみると、wiiの発売は2006年のことで、もう15年も前になる。15年も前のゲームなら、wiiもすっかりレトロゲームの仲間入りを果たしたことになるだろう。というわけで、今になってやっとレトロゲームハンターの私の射程圏内に入ったのがwiiだった。

 私はレトロゲーマーだが、時代が進めばレトロゲームだってレトロの中でも新しい時代のものを手に取ることになる。そんなわけで最近私が遊ぶゲームも、DSやwiiとレトロ新時代のものに格上げされているのだ。

 古いといってもここらの時代になると映像美がなかなかのものだし、今遊んでも十分面白い。そもそも「面白い」の概念はちょっと時代が流れたくらいでは変わらない。私の父が若き日にスペースインベーダーにはまり、それを次には息子の私にやらせても同じくようにはまり、朝から晩まで遊び尽くすようになる。そんな感じで、あの日の新作機が今日のレトロゲームに変わり果てても、全ての人に愛してもらえると良い。そんなピースフルな世界の到来を私は待っている。ゲーマーだって電脳空間の世界に入り浸るだけのバカばかりではなく、私のようにちょっと良いことを考えている者だってマジで少ない数いるのだ。

 

 そんなこんなで、最近はwiiのソフトを安くゲットしては楽しんでいる。内の一つにマリオカートがある。

 

                              コレな!

                 ↓   

マリオカートWii (「Wiiハンドル」×1同梱)

 

 スーファミや64で遊び倒したシリーズがwiiでもちゃんとあった。これのハンドルコントローラーがセットのものを、良心的な価格で品をさばく良き商売人より購入した。

 ハンドルコントローラーを握って「ブンブン」言いながらwiiマリカーを遊んでいると、私の困ったお兄ちゃんがそれを見て「俺もやりたい!」と言い出した。まぁ見たからにはそう来るわなと予想は出来ていた。コントローラーを貸してと言ってくるので、ハンドルは私専用だからダメと返した。すると「じゃあ他のコントローラーを出せ」と言ってくる。私は無いと答えた。

 それを受けて目ざとい彼は、とあるwiiソフトを手に取る。「コントローラーあるじゃん。これを出そうぜ!」と言って彼はソフトの箱を開こうとする。それは「ゼルダの伝説スカイウォードソード」の限定パッケージだった。

 

            コレな!

              ↓

 ゼルダの伝説 スカイウォードソード ゼルダ25周年パック - Wii

 

 確かにコントローラーがセットになったパックだが、これにはありがたい金色のコントローラーが同梱されているのだ。これをこんな困ったお兄ちゃんに握らせたくはない。それが人情として正解といったところだろう。

 この金色のコントローラーは保存用にしたい。実際に遊ぶ用に使う気はない。中古でゲットしたものだが、それでも十分に美品なのだ。この限定パックだが、さっきブックオフの通販で値段を調べたところ、なかなか頑張った値段で売っている。割と高額なものなので、やはり使いたくない。これもまた先に紹介した例の良き商売人より、ブックオフ通販の半額くらいの値で購入した。それにしても、これだけ悪徳業者が蔓延する業界において、このような良質な商売を行う澄んだ商人魂を持つ者がまだ生き残っていたのだと思うと、感心し、感動もする。いつの時代も、良き商売人は貴重な存在である。

 

「金のコントローラーはダメだから、保存用だから」と説明したところ、お兄ちゃんは大いなる不満を顔と口に出し、ほぼキレ出した。仕方ないので、最寄りのハードオフでコントローラーをゲットしてくるからということで彼を納得させ、私は数時間後コントローラーを手にして家に帰った。すると彼は、PS4の良く分からんけどとんでもなく楽しそうなゲームをプレイしていた。そしてヘラヘラしながら「あっ、もうええわ」と言った。ゲームに対する彼の熱はこんなものである。私はなんとも言い難い想いになって兄の背中を見るばかりだった。

 

 これからwiiを遊び始めるという者がいれば、普通のコントローラーを兄弟分用意しておくことを勧める。でないと、ゼルダの伝説の金色のコントローラーを使う、使わないで揉めることになるだろう。今回のことは貴重な体験だった……のか?

 

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