こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

亀と山Pのアルバムは黒くくすんだ暦となるのか

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 私はジャニーズウォッチャーなので、日々ジャニーズの動向に注目している。

 

 最近の嬉しいニュースは、今年デビュー15周年を迎えたKAT-TUNがなんと3年ぶりにシングルを出すということだ。10周年の時に真っ赤なジャケットのベスト盤を出したのが昨日のことのように思えるが、もうあれからしっかり5年が経ったのか。5年が秒に思えるぜ。

 

 身内に亀梨くん、通称亀ちゃんを激推ししている者がいるので、久しぶりのシングル発売に際し、この私が代わりにCDを予約しに行った。

 シングルは3年ぶり、アルバムだって2019年の夏くらいに出したぶりだから、そもそもCDリリース事態がマジでご無沙汰。というか、3人体制でのシングルって、充電期間からの復活一発目シングルとして景気よく放った「Ask Yourself」の一枚だけなんだよな。

 新曲の前に復習だ!と思い、DIGAのHDD奥底に眠っていた「Ask Yourself」リリース時のMステ映像を昨日見てみた。見てみると、KAT-TUNよりもバックについている宇宙sixが気になる。5人体制でまだ目黒君がいた時代のものだから貴重な映像だと思える。現在はSnow manに移籍した彼のことも応援している。しかし、この時には後に宇宙sixがあんなことになるとは予想出来なかったな。

 

 稼働中のグループが三年もシングルを出さないことは、なかなかないのではないか。SMAPやV6にも一年くらい出していない時期があった気がするが、この長期間はなかなかない。歌えるグループなのに勿体ない。

 去年も一昨年も、ずっとテレビでは歌っているし、実は新曲の「to the NEXT」だってCD発売していないだけで去年からテレビで数回披露している。適度なスパンで歌うのを見ていたから、長期間CDを出していないグループっていう感じがしなかった。

 

 随分とファンの懐を温めさせるグループになったものだと思った。そこでびっくりなのが、今回の久々のシングルは、そんなファンの懐を解放させる恐怖のファイブ形態売りであるということだ。

「なんか5枚もあるけど、どれにすんのさ?」と身内に聞いたところ、「景気よく全部行ってまえ!」と返ってきたので全形態予約してきた。金、使わせるよなKAT-TUN、と思わずにはいられない。まぁ私は一円も払ってないのだけど。しかし、待ちに待ったものだから、そこはファンも惜しみなくドカンと行ってしまうだろう。推しに投資することは喜びであって惜しむことは何もない。それが推しを押し上げたいファン心理だ。

 

 今回の新曲「Roar」は、亀ちゃん主演ドラマ「レッドアイズ 監視捜査班」主題歌である。

 もうカードも道具も倉庫に閉まってしまった身だが、ここで私の元身分を明かしておくと、この私、実はその昔デュエリストをやっていた。そんな訳で、マジで程度の低いツッコミや発想になるのだが、ドラマタイトルを見れば「ブラックドラゴンは?」「ブルーアイズの方は?」というコメントがどうしても口から漏れてしまう。ドラマに関するコメントはマジでこれだけだな。

 

 とにかく、マジで久しぶりのシングルリリースがめでたい!嬉しい!ということである。

 

 で、嬉しいだけで終わろうと思ってもそうはいかず、未だにKAT-TUN関係で引っかかることがある。

 それが、去年話題になったプロジェクト「亀と山P」のアルバムリリース&ライブのことである。これは結果として流れてしまった企画となった。だから、終わったことをごちゃごちゃ言うな、と自分に言い聞かせはするものの、それでも今回のことは色々思うところがやはりあり、結果オコ(怒っている)なので何か書きたい。

 

 これは亀梨くん、山下くんまたは山Pの伝説のコンビによる素晴らしき企画として2020年のアイドルシーン、またはミュージックシーンを盛り上げるものになったはずなのだ。しかしそれを邪魔したのが、混迷の時代を呼び込んだ害悪「コロナウイルス」である。このコロナのせいで4月にリリースだったのが一旦延期となった。発売まであとちょっとのところまで来ていたのに、そこへきてコロナも勢いづいて販売ストップになってしまった。もちろん私は親族を代表して本作の全形態をAmazonで予約していた。

 

 発売を見送っている間に山Pがアレな事件をやらかしてしまって自粛。亀ちゃんへの風当たりももちろん皆無ではない。二人共いろいいろやりづらくなり、しばらくはプロジェクトのことはどうにもならんとこちらも思っていた。

 そこへ来てマジでビックリなのが、コンサートを行う前に山Pが事務所を退所してしまったことだ。去年だと手越くん同様、まさか事務所を出ていくとは予想出来なかったので、2発目の脳天直撃稲妻を落とされた。ハゲるわ。

 

 アルバムは出すことになっている、ジャケットもAmazonなどネットで公開されている、Youtubeでもこんな曲をやるよというプロモが上がっている。そんな状況で全部投げて事務所を出ていくのか!と驚いた者は星の数いたことだろう。

 山Pだって間違いなく我が青春を楽しませてくれたアイドルの一人なので、もちろん感謝している。彼の名曲「愛、テキサス」は今でも聴く。彼にも色々な考えがあったはず。そんなわけで、どこに旅立つにしても背中はプッシュしてあげたい。でも、これはさすがに酷くない?立つ鳥跡を濁さずの言葉通りの出発にしては、色々片付いてなくない?散らかってない?とどうしても思わずにいられない。

 今回のことは、奇しくも「青春アミーゴ」の歌詞「やれちまったあの日交わした例の約束守れないけど」とリンクする。しかも山Pのソロパートだった。

 

 

 そして年末である。正式にお蔵入りする、一生待ってもCDは自宅に届かない、だからごめん的な内容のメールが、Amazonさんから届いた。こんなことは初めてだ。待って待ってその結果が白紙。これは酷い。

 恋愛マンガでたまにある「好きでもないのに優しくしないでよ!」の定形を思い出す。いつか出すからとその気にさせて我々を待たせ、結果出さない。それは、好きでもないのに女子に希望を持たせる男子からの残酷な優しさとイコールするのではないか。

 

 基本的にジャニーズのあれこれに関して私は寛容である。大きく否定することはしたくない。だが、今回のことは、今回だけは笑って流せない。

 情けない。今回のことに関しては最終的には情けないと思える。

 もうCDは作ってしまったのだろうから、在庫を蔵に抱えたままどうするのだろうか。じゃあ私にくれよと思う。曲も作ってCDも作って、金が動ききった後でやっぱり出せない。表現者として、ここまで表現の封じ手を喰らうのは屈辱だろうと想う。関わったクリエイターらも悔しいだろう。

 

 素晴らしい二人による素晴らしい企画が見れると思った。これは約束通り展開すれば、きっと素晴らしき伝説になった企画だと信じている。

 まずはコロナ騒ぎ、次いで山Pの例の事件からの退所。これらは青天の霹靂であり、当人の責任とは別に、自然がもたらした不運でもあると言える。しかし、悔しい終わり方になったな。

 

 亀梨くんとしては、グループを離れた場所で仕事をするのなら、最終的にはそれが自分の本来のポジション、つまりはKAT-TUNに還元出来るものになってこそ価値が産まれるというものだ。山Pはソロだが、タッグを組んだからには自分に、または自分を推してくれる事務所への還元があってこそ、このプロジェクトが意味を持つようになっただろう。だが結果を見てみれば、今回のことは、二人の活動経歴の中で光るものになったとは言えない。

 

 2020年はスノストが勢い良くメジャーシーンへと飛び立ち、逆に先輩の嵐は一つの章に有終の美を飾った。そこと比べると、亀と山Pは残念だった。

 

 輝かしい伝説になる可能性が大いにあったのに、低い確率で発生する黒くくすんだ暦が完成してしまったようだ。人はこれを黒歴史とも呼ぶ。亀と山Pアルバムお蔵入りは、ジャニーズの伝説的黒歴史になってしまうのだろうか。未来とは全く読めないものだ。

 

 まぁ色々あったけど、亀のことも山Pのことも応援している。今後も二人共健康で頑張って欲しい。

 

 出来てしまった黒歴史の塗り替えはもう出来ない。だが、未来を明るくする努力はいくらでも出来る。ジャニーズの明るい未来を願って今日を生きる!

 

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