こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

女子だって大冒険がしたい「スーパープリンセスピーチ」

スーパープリンセスピーチ」は、2005年に発売したニンテンドーDSソフトである。

 

 なんとこのゲーム、いつもは亀共にさらわれた先でヒゲオヤジによる救出を待つばかりのあのピーチ姫が主役のゲームなのである。これはレアパターンである。

 ヒゲの方ではなく、お姫様を主役にして展開するアクションゲームということから、逆転の発想で生まれた名作となった。

  

 本作をプレイにするにあたって思い出したことがある。その昔、親から与えられた本山一城先生が描いたマリオ漫画の中で、「ミスピーチワールド」なるピーチが主人公の本当か嘘か謎の都市伝説的ゲームの存在を知った。後にこれは本当にある作品だと知ったのだが、多分任天堂の許可なく勝手に出したのか?と思えるものだった。何だか色々怪しいのである。それにしても本山一城先生の描くマリオ漫画は至高だった。未だに大事に持っているぜ。

 ミスピーチワールドの詳しい権利の話については、最近の人間である私が知るには限界があるので、確かなことははっきりと言えない。だが、今回私が遊んだこちらの「スーパープリンセスピーチ」は、任天堂さんが公式に出した作品であり、パチもん要素は皆無の安心して遊べるゲームだった。

 

 去年の夏休み前くらいに、偶然ショップでこのゲームと出会った。

 

「なにこれ?地球にこんなゲームがあったんだ!」

 

 という強い衝撃と興味を得たことから即買ってしまった。2005年という古い世界で発売したのに、去年の夏まで存在も知らなかった。これまでゲームショップでも見かけたことがなかった。

 

 とりあえず買ったは良いが、その後はまったりとギャルゲーとかを進めていたので、しばらく放置。やりたいゲームがたくさんあり、彼奴らは押し合いへし合いして私の貴重な自由時間を圧迫してきやがる。そんな訳で、買ったけどそのまま山積みになっているゲームも多い。それを上から順に片して行くのが我が人生の楽しみである。

 

 買って半年くらいしてやっとプレイした。任天堂さんには親の世代からお世話になる。このゲームも普通に面白い。そして女の子が主役ということで、普段のマリオシリーズよりもなんというか、雰囲気が可愛い。可愛いゲームだとも素直に思った。改めてピーチって可愛いスーパーヒロインだよなと想う。時代を越えて推せるヒロイン、それがピーチ姫だった。

 それにしても、女子が主役のアクションゲームで遊ぶなんて、ファミコンの「アテナ」以来ではないだろうか。他にも何かあったかもしれないが、パッと思い浮かぶところではココかなって感じ。アテナってめちゃくちゃ難しかったよな。

 そんなアテナに苦しめられたことも思い出しつつ、「スーパープリンセスピーチ」を遊んだ感想を殴り書いていこう。

 

スーパープリンセスピーチ

 

 今回もクッパが悪さをしたがる。伝説の杖「キドアイラックの杖」をゲットしたクッパは、次なる悪さを考える。そこでクッパは、普段と方針を変えた計画を実行する。それというのが、後で妨害されないためマリオを先に捕まえようという意外性抜群なものだった。油断しまくりだったからマリオはあっさり捕まってしまう。ついでにルイージキノピオも捕まってしまう。この時にちょっとおもしろかったのが、クッパに経過報告をしに行った子分の言葉に「緑のおっさん」「キノコ頭のうるさいガキ」も一緒に捕まえたとあること。マリオはちゃんと名前で覚えられているのに、ルイージキノピオの扱いが雑。オチまで見ると、そこでもピーチ姫のルイージの扱いが雑とも分かった。ルイージもつらいところだな。

 散歩に出ていて無事だったピーチ姫は、マリオ、並びに緑のおっさん、キノコ頭のうるさいガキを救出に行くのである。このいった内容の物語になっている。

 

 本作のもう一人の主役兼キーアイテムになったのが、喋る傘のカッサーである。実は魔法でこんな姿に変えられただけの少年ということが後で分かる。カッサーとタッグを組んでピーチ姫が各ステージで暴れまわるというものになっている。

 各ワールドをクリアするごとに、カッサーの夢が見れる演出が入り、少しずつカッサーのことが分かるようになっている。子供達が興味を持ちそうな設定だし、カッサーも可愛いので好きだった。

 

 カッサーは機能性抜群の万能な傘であり、作品を象徴する必須アイテムでもある。

 我々も小学生時代に体験済みのことだが、カッサーは傘だから、振り回せば攻撃武器にもなる。逆さにして水面に浮かべれば水面を進めることが出来、深く水に潜ればありえない変形をして潜水艦になる。カッサーが潜水艦に変形して進む水中ステージでは、DSマイクに息を吹きかけることで潜水艦から弾丸が発射される。これによってプクプクやゲッソーを倒すことが出来る。タッチパネルだけでなく、息を吹きかけても反応する機能があるなんてDSはスゴイ。だが、どうやら私の肺活量はザコらしく、たくさん息を吐いて攻撃すると体がヘタってしまった。

 柄の部分を引っ掛けて行う、ロープ渡りステージも楽しめるものだった。これにはスーファミの「ドンキーコング」のマインカートコースターステージを思い出す爽快感があった。

 

 今作は「喜怒哀楽」をテーマにしている。DS下画面を見れば、ピーチ姫の喜怒哀楽それぞれが分かる設定になっている。

 ピーチ姫が喜怒哀楽それぞれの感情になった時に発する能力が違っていて、これを上手いこと切り替えてステージの仕掛けを崩していくというのが醍醐味になっている。ちょっとだけ頭も使う感じになっている。

 

 喜では、ご機嫌になって宙を舞う。

 努では、怒って攻撃力がアップ、そして体から怒りの炎が上がる。

 哀では、号泣してなぜかめっちゃ走るのが速くなる。

 楽では、へらへら笑って体力が回復する。

 

 ピーチ姫の能力が変わる喜怒哀楽4つのモードを搭載した点は新しいもので面白い。おっさんのマリオと違い、移ろいやすい乙女心を持つピーチ姫を主役に据えたからこそ産まれた発想なのか?とも思える。とにかく乙女の心、または気分はコロコロ変わりがちなものである。

 

 各ステージには、箱に捕まったキノピオが三匹いるので、コイツを救出していくこともお楽しみ要素になっている。他にはジグソーパズルのピースが落ちているので、これも集めていけば最後には素晴らしい絵が完成されて楽しめる。やりこみ要素も多々ある。

 集めたコインで買い物して能力アップが出来るという点もマリオシリーズでは珍しい。昔遊んだ「ファンタジーゾーン」的な強化が出来る。

 

 遊んでいてもやはりピーチは可愛い。アクションを行うヒロインに転身したわけだが、その中にも女子らしさを忘れていない控えめな所が多々見られるのに萌えた。

 まずスカートの女子が飛んで跳ねてを行うので、そうなれば誰もがパンチラを気にするだろう。もちろん健全な任天堂さん作品なのでパンツは見えない。高いところから飛び降りてスカートがめくれるのを防ぐため、ピーチは空中にいる間はスカートを手で抑えている。マリオなら坂道を下る時には体を前向きにして尻で滑るところを、女子のピーチだと逆に体を後ろ向きにして滑る。こんな具合で、マリオのアクションをそのままにするのではなく、女子ならではの気遣いが見られるグラフィックに変えている点に好感が持てる。

 その一方で、マリオがやらないスライディングタックルをピーチが迷いなく使ってくる点は上記アクションと違い豪快なもので矛盾しているとも思える。ヒロインには豪快さもあって良いではないかと想うので、ピーチがスライディングしても良いと想う。

 

  難易度は、後半だとちょっと難しいところもあったかもしれない。がしかし、死んで覚えて行けばなんてことはない。

 ピーチの体力ゲージが結構多いので、数発くらっても大丈夫。他のマリオシリーズよりも死ににくい仕掛けではあると想う。まぁまぁ体力もあるので、回避を無視したゴリ押し攻撃先方で行ける所もあったりする。お子様でも頑張ればなんとかなるってレベルだった。

 ラストのクッパにはちょっと苦戦したな。それにしても、スマブラ意外でピーチがクッパをぶっ飛ばすところが見れるのは珍しい。

 

 キノピオの店で買えば遊べるようになるミニゲームも何気に楽しい。

 

 あとちょっと気になったのは、友情出演ということだろうか、とあるステージに黄色で星っぽいアイツがいたような気がする。そう、スタフィーである。「スタフィーおるやん」と思って追いかけてしまった。スタフィー好きにも嬉しい一作だった。

 

 そんなこんなで楽しめるし、可愛いので萌えるゲームだった。今後もたまにはピーチが主役のゲームがあっても良いのではと思える。

 あと、本山一城先生のマリオ漫画を読んで育った身としては、漫画内でお色気ヒロインとしてのターンが多かったデイジー姫の方も推したくなる。本山一城先生の漫画って、マジでちょっとだけエッチところもあったんだよな。困る。

 次はデイジーが主役のゲームも出せば良いと想う。

 

 

 

スーパープリンセスピーチ

スーパープリンセスピーチ

  • 発売日: 2005/10/20
  • メディア: Video Game
 

 

 スポンサードリンク