年が明けてもう2ヶ月が過ぎた。
未だに日本をうろつくコロナ問題がある中、我々を元気づける音楽は耐えない。
2021年も始まって早々に良曲がポンポンと出てくるから楽しい。
いつもなら3ヶ月ごとにプレイヤーの再生履歴を見て上位曲をココに書き込むのだが、新年開幕2ヶ月だけでも十分な収穫となったので、時期を早めて愛しい楽曲達を振り返ろう。
基本はジャニソンとアニソンで攻めるのだが、今年は開幕序盤からジャニーズ勢が元気だなと思える。
ビューティフル / NEWS
チンチャうまっか / NEWS
カナリヤ / NEWS
まず最初は去年の居残り戦だ。去年の末に迫った段階でNEWSが放った恐怖のトリプルA面シングル、それが「ビューティフル/チンチャうまっか/カナリヤ」。
忙しくて発売に合わせて聞けなかったため、正月くらいにゆっくり聴いた一枚である。私にとっては2020年最後の一枚であり、同時に2021年最初に楽しんだ一枚でもある想い出深いシングル盤となった。
手越君が去った後、3人体勢となった新生NEWS一発目のCDだった。そんな訳でいつもとはまた別方向の気合が感じられる一枚になっていた。
それにしてもNEWSはしぶとく生き残っている。このしぶとさはある意味称賛出来る。粒揃いの9人軍団で出てきたのに、今ではたったの3人しか残っていない。6人も欠けているのだから、V6やキンプリで考えると、全滅して終わった軍団になっているところだ。数が減るのは寂しく、マイナスイメージにもなるが、逆に6人も欠けてなおなんだかんだで成立する軍団である点はすごい。それだけにNEWSメンバーは、元々単一のパワーが備わっていたという証明にもなるだろう。
私は一生マッスー推しなので頑張って欲しい。グループ旗揚げ時期には端に寄りがちだったマッスーがバシッとセンターに収まる日が来るとは……。
まずは「ビューティフル」だが、安定のヒロイズム提供楽曲ということで、普通に良い曲になっている。NEWS×ヒロイズムの方程式に失敗はなく、彼がNEWSのバックについていればとりあえず安心出来る。
口笛をピューピュー鳴らせて始まるイントロから最後までゆったりとした曲調で、聴いていてとても落ち着く。とにかく綺麗な曲だ。
そのままの君で良い、それこそが美であるというミニマムにしてマキシマムな願いのメッセージが読み取れる。そうだよな、飾る良さもあるが、プレーンの美も確かにあるよな。納得。
サビ部分で出てくる「蛇の目でパレード」の歌詞が引っかかる。どういうことだろう。この部分を歌うときには、マッスーを囲んでコヤシゲがパレードな振り付けしているし。そんなわけで蛇の目でパレード出来て楽しい曲でもあった。
「カナリヤ」には情熱的テンションが見える。優しくしっとり歌うビューティフルと比べてこちらは力強く歌う曲になっている。ボーカルの魅せ方が異なる良い曲の組み合わせだった。それにしてもカナリヤって全然見ないよね。
「チンチャうまっか」は、一回聴いた段階ではとりあえず変な歌だと思った。過去作品なら「ポコポンペコーリャ」「チュムチュム」などにも見られるアイドルソングの王道から逸れた色物曲として、コレもカウントされるものかもしれない。このように、本気テイストにもやや遊びを入れてくるNEWSのやり口が個人的に好みである。
「チンチャって何だ?食い物かな?あっ、それはチャンジャか。よし、じゃあ調べよう」という、目の前の謎に対して起きる当たり前のプロセスを踏んで私はこの曲について調べた。
チンチャってのは韓国語で「本当に」「とても」という意味であるという。そんなこんなで曲名の意味は、とってもうまいみたいな感じになるのだと思う。
怪しげな雰囲気から始まるイントロ、そして次にはラップに入る。歌詞を読むと、ちょっと分からない世界観。でも、なんかハマるし、結構楽しい。そんな曲だった。
たまに変な曲も交じるNEWSの作風は、まんねりを無くす良いやり口だと思う。
カップリング曲には、6人時代も後半に迫った段階で放たれた名曲「Endless Summer」の3人バージョンが収録されている。 Endless Summerが収録された6人時代最後のアルバム「LIVE」は名盤だったなと思い出す。もう10年前も曲か、懐かしい。
これを聴いて気づいたが、そういえば去年夏に出したキスマイのシングルも「Endless Summer」だったな。
NEWSの「Endless Summer」はやはり名曲。3人バージョンも大変心を震わすものがあって良かった。
Awakening Promise / 上原歩夢(CV.大西亜玖璃)
夢がここからはじまるよ / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
こちらはテレビアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の挿入歌2曲となり、年明けに2曲が同時収録されたCDが発売された。
今年売り出したCDの中では、初めて聴いたのが本作。というわけで、私にとって2021年最初の曲達である。どちらの曲も神がかって良く、あとはお声も可愛くて癒やされる。
「Awakening Promise」は、ヒロインの歩夢ちゃんお当番回で披露された彼女のソロ曲である。
親友の侑ちゃんとの間に、人間関係上での複雑な問題が生じ、あわや闇のユリ路線への助走が見られるようになったアニメ後半展開にはヒヤッとしたものである。なんだかんだの末で希望の光を掴んだ歩夢ちゃんが披露した渾身の一曲がコレだった。
自分の道を見つけて強く歩むという覚悟が読み取れる一曲で心に滲みるものだった。MVがめっちゃ可愛い。
「夢がここからはじまるよ 」は、アニメ最終回で披露されたスクールアイドル同好会9人全員で披露した伝説の一曲である。
これまでソロで戦って来た面々が、最終回ではガッと集結してバッチリ決める。熱いよなぁ、こういう展開って。
ユニコーンガンダムが見守る中開催されたスクールアイドルイベントのオチを持っていく究極パフォーマンスが見れて良かった。
最終回らしくしっとりと聴かせる曲でこちらも心に滲みるものがあった。9人全員が異なる衣装で映るCDジャケ写も可愛くて良かった。
五等分のカタチ / 中野家の五つ子(花澤香菜・竹達彩奈・伊藤美来・佐倉綾音・水瀬いのり)
テレビアニメ「五等分の花嫁∬」のOP曲。遂に開幕したアニメ2期を彩る名曲となっている。
原作がフィナーレを迎えたことから、アニメのオチを知る人間はいまやたくさんいる。私が知らないオチを私に言いたがる勢力があちこちにあるので、最近は他人の会話には耳を塞ぐようにしている。上杉はどれとくっつのだろうか。
中の人も含めてメインヒロインは皆推せる。
メインヒロイン5人が、めっちゃ教えて欲しがるセリフから始まるイントロから既にお耳に心地よい。これは家庭教師をしたい意欲も高まるもの。全国の家庭教師諸君にも勧めたい素敵な一曲だ。
サビ前にも5人順番にセリフをぶっ込んでくるパートにもドキドキするものがある。
前回曲同様、1~5を入れた数え歌テイストはそのまま。
アニメ一期OP曲同様、中野家の5人姉妹で歌っているので、お声の可愛さはそのまま。だが歌詞内容を見ると、作風がやや変わっているように思える。
前回曲「五等分の気持ち」では、何でも五等分する仲良し姉妹ソウルが歌われていたが、今回曲では五等分ではもうダメだという素直な想いが描かれている。上杉に対するヒロイン達のラブの気持ちが強まったアニメの進行具合に合わせて、五等分ではなく独り占めにしたいという乙女の心情が見えるものになっている。この変化が面白い。
広瀬香美の歌にもあったが、幸せになりたいなら友情よりも愛情を選ぶべきなのである。友情を越えた姉妹の愛情で繋がったヒロイン達だが、男に対するラブの気持ちであれば、例え姉妹が相手でも遠慮するべきではない。でなければ真の幸せは勝ち取れないのだ。そんなラブの事情が見えてくる。
前回曲では「あんたなんか大嫌い」の歌詞を歌ったニノが、今回の曲では「誰よりも好きなの」と逆転のデレをかましている点に大変萌える。
ラストサビに向かうDメロ部分にもラブが詰まっていて良かった。
ドレミファSTARS!! / プラズマジカ & Mashumairesh!!
テレビアニメ「SHOW BY ROCK!!STARS!!」OP曲。
シリーズ一作目から見ているが、まさかこの連合軍で曲が聴けるとは思わなかった。
2バンド8人がリレーで歌い繋ぐ軽快テンポは聴きやすくてグッド。これはハマる。
心配せずとも未来は明るいという前向きメッセージが詰まった良い曲だ。曲も可愛くて何度も聴いてしまう。一寸先の未来も曇らす混迷のコロナ時代において、景気の良いこんな曲を聴くと俄然希望と元気が生まれる。ありがとう、2バンドの皆。
「五等分の花嫁」のOP曲には、1~5の数字が含まれた数え歌的遊び心が見られたが、こちらの歌詞には「ドレミファソラシド」を巧みに盛り込んでいる特徴が見られる。仕掛けが楽しい曲が複数産まれたクールだった。
Grandeur / Snow Man
Big Bang Sweet / Snow Man
ナミダの海を越えて行け / Snow Man
EVERYTHING IS EVERYTHING / Snow Man
少し前に「Grandeur」を激褒めしたことがあったが、やはり良いのでまた褒めたい。今の所2021年でぶっちぎりの再生数一位がGrandeurだ。格好良いし、歌詞も前向きで好き。
最近は佐久間君のパフォーマンスにかなり惹き込まれる。軍団で一番チビなのに、いやだからこそ、彼は領域展開が広いというかなんというか……とにかく小さい体でもパフォーマンスを大きく魅せるテクがあると思う。彼の脱げそうでそうはならないジャケットプレイが素晴らしい。GrandeurのPVを見ていたらそう思うのである。
そしてメインボーカルとしての精度を益々上げている渡辺翔太の活躍も楽しい。
カップリングの3曲も聴き込んだが、どれも素晴らしい。
巧みにジャンルをバラつかせ、それぞれの方向性でグループの魅力が見える良き4曲の組み合わせとなったシングルだった。とにかく曲が良い。カップリングだけど「Big Bang Sweet」「ナミダの海を越えて行け」はMVも作る気合の入れようだ。これは実質トリプルA面ではないか。Snow Manは3枚しかシングルを出してないのに、MVが多くてズルいなぁ。というわけで助かる。
「Big Bang Sweet」は格好良さの中に可愛いさが混在して美味しい。MVでは前髪を下ろしている照君がエロい。楽曲によって髪を上げ下げしていじってくる照君の出方に注目できる。
「ナミダの海を越えて行け」は情熱的で男臭さも感じられる一曲だった。関ジャニあたりが歌いそうなテイストの曲だったと思う。Snow Manはこの手の曲もイケるのか。
「EVERYTHING IS EVERYTHING」はここへ来ての渾身のバラードで、9人個々のボーカルをしっかり楽しめて良い。
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