こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

「V6解散」で思うこと

 恐怖の3.11から10年が経ったその翌日夕方に知った衝撃の情報が「V6解散」だった。これまでもデマで彼らの解散情報は幾度か目にして耳にしたことがあるが、今回ばかりはマジな公式発表。これは色々と思いも巡る。我が青春を共にしたスーパーグループなのだから。

 

 昨年は嵐が活動終了を迎え、次いで直の先輩の彼らも遂に静止の時が来た。V6末っ子の岡田くんだってもう40歳になったのだから、改めて歳を取ったグループだと実感する。

 ジャニーズアイドルは見た目が若くて元気。だからV6だってまだまだ若いと勘違いしがちだが、今年26年目のグループなのだからそんなハズはない。特に三宅くんは命の劣化が視覚的に捉えづらく、40も過ぎたおじさんがあの若々しい顔なのは色々おかしい。私の知る40代とは、可哀想なくらいに衰えが表に出た命であるのだが、そこと全く違って生命力を感じられるのがV6メンバーなのだ。若くあるって素晴らしい。

 なんとなくV6はまだイケるって勝手に思っている自分がいた。同じように勝手にこう思っていた者も多くいたことだろう。

 

 個々がこれからの人生をしっかり見据えて第二、第三なりの人生のスタートを目指して今の活動を終了させる想いは分かる。森田くんのみ事務所も退所となるという。寂しいけど、このタイミングが良き退き際なのかもしれない。後輩のタキツバ、嵐が活動終了した動きを見て、もっとお兄さんの彼らも色々思うことがあったのだろう。

 SMAPも25年で終止符を打ち、TOKIOバラドルとしての活動は継続しても山口くんを欠いた後に音楽活動を行っていない。そこへ来て次に出てきたグループのV6も無くなるのか。こうして考えると90年代アイドルもすっかり古い。これで90年代デビュー組で残ったのはキンキだけか。時代も留まることなく順調に流れているな。

 しかし、改めて寂しいなぁ。そういえばTOKIOの長瀬くんも今年春で退所か。ジャニーズも上がどんどん辞めていくな。

 

 V6は唯一性があるスーパーグループだと信じてやまない。同じくスーパーアイドル軍団だったSMAPTOKIOだって素晴らしいパフォーマンスを披露するが、そこと比べてV6にしか出せない美味しい味をステージパフォーマンスで感じ取ることが出来た。だからこそ、これだけの長期間グループが残ったのだろう。大人の男のセクシーさや、圧巻のパフォーマンスが目立つ良きグループだった。私は長野くん推しだった。

 

 約10年前の2012年にリリースしたシングル曲「kEEP oN.」に大変ハマり、未だに聴くのだが、やはりいつまでも継続とはいかないのだな。解散を受けてからこの曲を聴くと滲みるものがある。

 年が明けてからだって去年の夏出した最新曲「PINEAPPLE」を聴いていた。曲もそうだが、椅子を使ったセクシーなパフォーマンスがすごく格好良かった。このパフォーマンスを見れば、まだおっさんではない。V6はまだイケる。そう思ってしまった。

 

 デビュー日の11月1日を持って解散だという。ということは、もうカウコンでV6は見れないのか。去年はいなかったし、2019年がV6ラストのカウコンだったわけだな。

 活動期間は残すところ8ヶ月。この間で何をしてくれるのだろうか。シングルはマストで、ワンチャンあればアルバムが欲しい。オリジナルアルバムは2017年から出ていない。嵐みたいにケツもケツに迫ったところでありがたいアルバムをドカンと出して欲しいよな。

 

 V6が一線を退くのは寂しい。だが、そろそろ後進に道を譲るというのも、良き先輩としてあるべき姿だと考えられる。現在はセクゾ、キンプリ、スノストあたりの若手軍団が面白い。まだデビューしていない者の中にも、メキメキと頭角を現す面白い連中がいる。いつまでも上が居座っては下が出てこれないので、これも仕方のないプロセスだろう。V6の魂を引き継ぐ面白い新人の登場も今後は楽しみにしたい。

 

 今になってもまだ言うが、SMAPの幕切れは納得に全く足らないものだった。山口くんがあんなことになったTOKIOの音楽活動終了についてもそうだ。でもV6は、客員納得の上で前向きに未来を目指すその過程としてグループ活動に区切りをつける。であればそれは、有終の美になると思う。綺麗な形で終わらせる、それは支えてくれた人間達に出来る最後の礼儀だと思う。それを行うのであれば、しっかり受け入れて最後まで彼らの活動を見守ろう。

 

 ありがとうV6。

 

 

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