こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

シリーズ展開を盤石なものにした名作「ルーンファクトリー3」

ルーンファクトリー3」は、2009年に発売したニンテンドーDSソフト。

 現在「5」が調子よく捌けているルーンファクトリーDSシリーズの第三作目。

 

 最近、偶然にもYouTubeで「5」のPVを見たところ「すごく楽しそう!これはやりたいぞ!」と思った。しかし、ニンテンドースイッチは持っていないし、新作ソフトを買うのも懐事情的にキツイ。そこで我が倉庫をあさったところ、旧作のこちらが発掘された。よし、古いけど、10年以上前だけどこいつで遊ぼう。

 

 発売から10年そこそこのものなので、レトロゲームと呼ぶにはまだまだ若いのだが、それでも今から新品在庫を求めるとすれば、十分に古くて求めにくいものだろう。結構人気がある割にあまりたくさん作られなかったのか、発売から10年以上経過した現在では、中古値の相場が新品定価を上回るいわゆるプレミアム価格がついている模様。ブックオフ駿河屋で調べたところ、在庫はあるけど高くて今から買うなら新品の「5」を買うのと同じようなもの。何がどうなってこんなことになるか分からないのがゲーム事情。

 てなわけでレアゲーの仲間入りを果たしているらしい。ありがたみを感じながら壊さないようやや神経質に扱って楽しんだ。

 

 元々このシリーズは、牧場物語のスピンオフとして始動した。本家から派生したシリーズだが、もう10年以上の歴史がある。すごいな。

 牧場物語が好きで、とりあえず店で見かけたら捕獲するというスタイルで長いこと生きている。そんなわけで、しっかり遊んだのもあるけど、買ったまま手をつけていないのもある。その手をつけていなかった物の中に、DSのルーンファクトリー1~3までがあった。

 

 1から始めても良いところだが、私に代わって妹が1と2はガッツリしゃぶり尽くしたと言う。それなら私は、血族の誰もが未プレイの3に挑戦しようということになった。

 それに妹から聞く所によると、「これも愛嬌」と言って流せるギリギリのレベルではあるものの、1と2には、気づかないワケがない割と派手なバグがあるとかないとか。令和に入って前時代の古いゲームのバグに苦しめられるのは良くないだろうとも言われた。気遣いさんだな。人間でもゲームでもバグは無いに越したことはない。わざわざバグがあると知って遊ぶこともなかろう。尚更3から始める気になった。

 

 ネットで調べたところ、「後に出た4よりも3の方が良い」「3が一番神っている」などなど、この世のどこにいるとも知れない先人達の口コミがちらほら見られた。3には目立ったバグがなく、シリーズを盤石なものへと導く一つの完成形が見えたとも聞く。

 大変評判が良い作品らしいが、基本的に有象無象の意見を丸っと信用するのは危ないというちょっと悪いものの見方をするのが私なのだ。なので真の評価とは、自分の体験の中にしかない。そんなことを想いながらいざスタート。

 

 最初こそ庭に種をまいて水をやっての農業めんどいとか思ったが、そこを越えたら早期段階でもう気づく。これは恐ろしく面白い!

 めちゃめちゃハマってしまい、この6月中ずっと遊んでいた。50時間以上余裕で遊んだな。コイツのハメに来る魔力のせいで、睡眠習慣が乱れてしまった。夜にやると面白くて寝れないのだ。困る。

 DSを前時代の遺産と懐かしむにはまだまだ早い。現役でイケる超発明だった。

 

 

ルーンファクトリー3(特典無し)

 

ゲームの感想とか

 本作の主人公は白石涼子の少年声が映える可愛い男子。モンスターとのハーフであり、モコ毛の羊のモンスターにも変身出来る。ポケモンでいうところのモココ的な感じで大変可愛い。

 公式にはマイスくんという名前だが、キャラの名前をいじれるのなら、先に上げたポケモンで捕まえたモンスターの名前しかり100%名前をいじるのが私のやり方。なので、マイスの名前は忘れてもらて、愉快なオリジナルネームを名乗ってもらうことにした。

 

 記憶喪失の主人公は、物語の舞台となるシアレンスの町に辿り着く。5のPVを見たけど、こちらでも主人公が記憶喪失だった。この設定って便利だから他作品にも流用されてがちな模様。

 

 シアレンスの町で主人公は農業を行う。これは牧場物語が母体だから当然。全然知らなかったけど、ルンファクだと料理はもちろん、アトリエシリーズみたく武器、アクセサリーなども自分で作れる。

 

 話には聞いていたが、農具を持ってモンスターを狩りにいけるダンジョンバトルパートもある。この点がルンファクオリジナルにして看板となるかなり楽しい要素。これは意外な組み合わせ。

 初期だと武器は農具ばかりだが、あとからめっちゃデカイ剣やハンマーを作って思う存分ザコ共をボコれて楽しくなる。狩るだけでなく、モンスターを仲間にしてバトルのお供にも出来る。まさか奴らが仲間になる点は面白い。

 残念ながら敵にはブスなのが多いが、「りんごまる」というリンゴの擬人化みたいなヤツは可愛い。コイツはゲットしてずっと可愛いがる。

 

 仲間にしたモンスターは体力があって賢い。というわけで、面倒な農場の仕事をまかせることが出来る。仕事ヤツらに任せて、自分はよそに遊びにいけるという点は便利。

 

 楽しいけど、繰り返し毎日大地を耕す、種をまく、水をやるは面倒でストレスにもなる。だが本作では、なるたけストレスを潰しにかかる秀逸なアイデアが盛り込まれている。そこが良い。

 スキルアップすると、想像以上の範囲を一度に耕し、水もまけるようになる。主人公を鍛えれば、農場の世話がかなり短時間で済む。

 収穫した作物を一度に1個でなく、最大9個まで持てるというガテン系仕様主人公に設定しているも助かる。走りながらスローイングで出荷箱にぶちこむのが何気に爽快感強めで楽しい。

 

 

 牧場物語よろしく、ヒロインの高感度を上げて結婚まで持っていく楽しいギャルゲー要素も味わえる。攻略ヒロイン以外にも、男女問わず町の人の高感度を上げることで各種イベントを楽しむことが出来る。モンスターだけでなく、町の人を仲間にしてバトルのパートナーにも出来る。攻略ヒロインが多くてかなり楽しい。

 

 このように、とにかく出来ることがたくさんある。だから時間をかけてもまだやっていないことがある。そしてもっともっとやる。やりこみ要素の奥深さから、長く遊べること必至な仕様になっている。

 牧場物語だと初代、2、GBシリーズ全部、そしてやった中では一番新しいのがアドバンスの「ミネラルタウンのなかまたち」。ミネラルタウンだって2003年に出た古いものなので、考えると間が飛びすぎている。そこへ来て派生作品の3を遊ぶと、マジで進化しすぎでビックリ。

 

 まあこの手のゲームは自由度が高いので、どこで何をしても自由なのだが、本作には一応のストーリーがある。各ダンジョンにボスがいるので、それを倒しに行く。その中で主人公の記憶が少しずつ戻っていく。彼の記憶を取り戻す旅が主軸となるのだが、私は初期段階から数十時間経っても町の人の高感度上げと釣りばかり楽しんでダンジョンクリアをかなり後回しにしていた。

 ぶっちゃけ町の中だけにいても、ゲームを買った金額の元が取れるくらい楽しめる。地味に釣りがかなり楽しく、どのスキルよりも圧倒的に釣りスキルが育っている。楽しすぎる。釣りゲーだったわ。

 

 ソフトに盛り込まれたテキストデータは意外にも多く、街人は日々違うことを喋ってくれる。昔のゲームように、町内の皆さんはいつも同じ場所に固定ではなく、一日の中であちこちに移動する。そににリアリティある生活感が伺える。この点も素晴らしい。しっかり作られている。等身大の人間の生活感が見えるからこそ、客員に愛着が持て、ゲーム世界への没入感も増して行く。

 

 

 本作でとにかく推したい要素は、釣りとギャルゲー要素。釣りはめっちゃ楽しい。

 そしてヒロインズだが、まず数が多い。結婚出来るヒロインがなんと11人もいる。昔読んだ「11人いる!」という漫画を思い出す。あれは面白かったよな。

 牧場物語のシリーズでこんなにギャルゲー要素に気合を入れるのかと思った。そういえばヒロインのシアは、普段着からお嫁さんみたいな格好だなと思えた。

 数が多いだけでなく、多数にして精鋭という嬉しい出来になっている。ヒロインが皆可愛く、キャラ性もポップで心身共に好きになってしまう。

 PSPと違ってボイスはわずかしな入っていないものの、ヒロインには一流声優がついている。有名声優ばかりで固めているので、声優好きの私からするとコレは上がる。堀江由衣演じるダリアの元気な「レインボー」のセリフが大好き。声優がマジ強いな。

 

 ヒロインは本当に考えて作られている想う。まぁ私の理解が広い、ストライクゾーンが自由過ぎるということもあるのだろうけど、にしてもヒロインが皆良すぎると思える。それぞれのキャラ性を掘っていくしかないイベントも多いので、それぞれに愛着が湧いて仕方ない。

 

 ギャルゲー魔神なので、これだけヒロインが多いとお楽しみ要素ありすぎて助かる。主人公の記憶を取り戻すことなど忘れて、それぞれのヒロインのイベント回収に精を出す日々が続く。  

 人間はもちろん、人魚、エルフ、有角人種など各種族揃い踏みであり、客員が持つ萌属性も様々用意されている。きっとプレイヤーのお気に入りが見つかる幅広いヒロイン性が楽しめる。素晴らしい。

 

 夏の月に湖に行けば、ヒロインズの水着姿も見れる。これは普通にギャルゲー好きなら買いなゲームだったと想う。

 

 結婚出来る攻略ヒロイン以外にも、ヒロインの姉、ママなどにも美しいヒロインがいる。お目々にありがたい。

 年上、熟した果実もイケる口なので、こちらのヒロイン達とも仲良くする。さくやの母のしののめお母さんとかもかなり良かったな。

 

 ヒロインに限らず、町の人々と関係を深めて行く中で、客員の成長が見れる点には、箱庭ライフとはいえリアルに近い時間の流れが見えて没入感が増す。

 例えば、最初は雑貨屋の仕事を面倒がり、都会に憧れて町を抜けることも考えていたカリンが、その内には仕事も町のことも愛すようになる。心の変化、成長が見える点が美しい。カリンのどうしようもなくダラけたところを見れば、可愛いのでお世話したくもなる。

 

 料理屋の息子のラスクには、昔からの野菜嫌いを少しずつ克服する変化が見られる。良いことだ。

 そして、私としては序盤から後半への成長が一番嬉しく、攻略ヒロイン外ではあるが一番愛せてしまったのがモニカだった。攻略ヒロインのシアの可愛い妹。お姉ちゃん大好きっ子の甘えん坊で、序盤ではお姉ちゃんと仲良くする主人公に対してかなり好戦的な態度を見せる。話かけると「ガウ~」と唸り、「噛むわよ!」と言って威嚇するなど、野生のやばい動物のごとく危ない。しかし、愛らしい。

 シアの依頼で妹の人見知りをなんとかすることになる。すったもんだの末、モニカにこちらの愛が伝わってからは、「お兄ちゃん」と呼んでくれるようになり、「大好き」も言ってくれる。萌える。ヤバい。

 てなわけで、別段強くないガキではあるが、ダンジョンに潜る時には、モニカを仲間に連れていくことが多い。

 

 他に萌えっときたのが、釣り堀屋さんの看板娘のイオンとのイベント。戸松遥の元気が声が映える健康体の褐色肌ヒロインでめっちゃ可愛い。

 兄のカルロスを慕うお兄ちゃん大好きっ子のイオンだが、ある時から自分の中で兄貴が2番になってしまっと塩らしく語るようになる。まぁ兄貴を蹴落として彼女の1位を取ったのはこの私(主人公)なのだが。イオンの好感度を上げることで見れるこのシーンとセリフにとんでもなく萌えた。誰かの心の1位をかっさらうこの喜びときたら、とてもいいよな。

 

 ヒロインとの結婚だが、これはマジで選べない。牧場物語のミネラルタウンを遊んだ時も皆良いからと一人に決められず、いつまでもソロプレイを貫いた。今回のヒロインも猛者揃いだから困る。まず消去法が使えない。関わる程に皆が私の心を掴んでくる。

 客員がランクを上げてくるばかりで、コイツは無いと言って候補から消すことが出来ない。そんなことが続けば一生選べない。もう仕方ないので、全部と結婚寸前までラブラブメーターを上げるまで楽むと、後はソロプレイで行く。結婚後のことは、誰かが遊んだ記録をYouTubeで見ることにした。

 皆を均等に愛することは、裏を返せば誰も愛していないといつぞやの時代の小説家が言ったらしいが、私ってそれなのかもしれない。人の悪さより良さを追求しちゃうのが本能であり趣味だから仕方ない。

 

 そんな訳でものすごく沼るゲームだった。

 ルーンファクトリーをやったのは今作が初めてのことだが、とりあえず5以外、世に出たものは全部収集している。また時間があればどれかを遊ぼうと想う。

 

 

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