「メモリーズオフ 〜それから again〜」は、2006年に発売されたPS2ソフト。
2009年にはPSPで移植版が発売されている。
PSPヘビーユーザーの間では故障あるあるだが、そろそろ長年かけて押しまくったボタンが戻ってこない。中でも一番お世話になった○ボタンの劣化が激しく、押しても返ってこない。
よって反応が悪く、時にはボタンが入りっぱなしになる。薄い紙をボタンの隙間にかますことで、なんとか正常な反応を示すようになった。これはそろそろパッド交換をしなければならない。
ボタンが死んでしまうほど長きに渡ってPSPを重宝している。何千時間と遊んでた人生のお供だ。確か15年くらい前の発明なのに、未だ完全に壊れずに遊べているのがすごい。
そんなことも想いつつ、メモオフにしっかり萌える暑き夏がある。
本作は「メモリーズオフ 〜それから~」のファンディスク兼続編である。
内容としては本編で攻略したいのり、雅、果凛の三人のヒロインのオチの更にその先を描いたものとなっている。
本編攻略ヒロインの縁、のんちゃんのアフターストーリーは無い。でもちょっとだけ出てくる。
縁の声優は前作から今作の間に色々あって交代になっているし、のんちゃんはファンタジックが過ぎるのでスムーズにアフターを作りづらいキャラ性だったとは思う。それから普通に予算の都合で5人分は無理だったとも聞く。
というわけで、今回は少数精鋭を極めた三人体制で攻める。
本編クリアには30うん時間とかかったが、こちらは割とコンパクトにまとまった3つのシナリオのみなので、11、12時間でクリア出来た。
いつも出てくる稲穂信が今回に限っては出てこない。時期的にネパールを旅しているためらしい。でも担当声優の間島淳司はその他ゲストキャラの声で参戦している。
本編では多分に修羅場を挟み、すったもんだの末各ヒロインと無事にくっつくことが出来た。今回はそこの苦労を越えた先で、三人のヒロインそれぞれとの修羅場無きイチャイチャ青春ライフが楽しめる。修羅場がなきゃ物足り無いってくらいの過激派ギャルゲーマーはやるべきではない。
前作との結びつきもありきのものなので、前作未プレイだと話が掴めなくてあまり楽しめないかもしれない。
三人の中だと、特にいのり、雅とくっつくまでは揉めてストレスも嵩んだので、イチャつくばかりの平和展開がたくさん見れるのに一入の感動もあるというもの。
各ヒロインとのデートシーンが楽しい。
いのり、雅には水着シーンがあり、果凛も水着にはならないけど、ラフな格好で海で遊ぶシーンがある。やや色っぽい青春の一コマが見える点も良い。
夏ということでいのりが長い髪をポニテにしている点に注目出来る。いのりが愛用する謎の髪飾りのカラー変更イベントも楽しい。
今作でもいのりちゃんのなぞなぞタ~イムは健在。いつも最後まで言えないなぞなぞタ~イムのコールを、施設の子供達の前でならちゃんと言い切れた点も記憶に残る。
本編でも彼女のネックとして強めに描かれた「待ち合わせ時間に普通に遅刻してくる」要素が、今回も短いシナリオにしては強めに描かれている。可愛いし、料理も出来る嫁キャラ要素強めな良ヒロインなのだが、時間にルーズな点はちょっとなんとかしろってツッコミたくなる。
雅ルートでは高校の卒業式で駆け落ちしたその後が描かれる。それから本編ではもっともその後が気になるオチだったので、このルートに一番集中出来た。
他ヒロインには悪いが、それからのヒロインだと雅が一位かもしれない。美形だしツンデレな点はたまらない。今回でも愛のこもった「愚か者!」を言ってくれるのが嬉しい。
一蹴も自分に何が出来るのかと進路に悩むが、こちらでは雅が着物デザイナーとして立身出世していく過程も描かれるのが良い。
雅編では雅のおば様が登場する。なかなか美しく、ややエロい感じもあるおば様で良かった。
いのりも雅もスペックの高い相手だが、果凛は芸能人ということで、もっとハードルの高い恋になっている。
果凛編では、一蹴が果凛のために車免許取得に挑戦し、バイトの掛け持ちするなどしてたくさん頑張っている。本編では学校をサボる怠惰なところも見せたが、こちらでは男らしい点を見せて良い。
前作よりも果凛がモデルとして大成し、演技も評価されて女優としても活動するようになっている。益々売れっ子になって顔が広く知れた果凛とのお付き合いはやはり大変。
お忍びデートに行くも、ファンにバレて追いかけ回されることもあった。芸能人との恋はやっぱりハードル高いよなと思える。
お忍び時だと帽子をかぶって登場する果凛が可愛い。
果凛と一個1000円もする中華まんを食いに行くイベントがある。高すぎてびっくりした。
果凛のパパとママもここで初参戦となる。美しく可愛いママとファンタジックなパパのインパクトはなかなかのものだった。
果凛ルートでは、果凛の実家でメイドさんをしているのんちゃんが登場する。今回はメガネを置いての登場。可愛い。
一蹴が高校を卒業した後の世界が描かれるので、こちらでは彼の精神的成長もしっかり見られる。この点は特徴的。
高校卒業後の進路をしっかり決めて行き、ヒロインとの未来、そして養子として世話になった自分の家族とも更に真剣に向き合っていく展開が見られた。
いのり編では、施設の子供達との交流を通して保育士志望となり、雅編では旅館で働き、果凛でもちゃんと会社員になっている。
それぞれのルートのエンドでは、ヒロインとの結婚まで行っている。いのり編、雅編では子供も作っている。学生時代には鉄のカーテンのような女だった雅が、慈愛に満ちた母の顔を見せるシーンが僅かだけ見れる点にはぐっと来るものがある。やっぱり雅、ええな!
どのヒロインとのそれから先のルートを辿ってもキュンキュンする良さがあった。これだからメモオフは楽しいぜ!
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