こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

ブルマは世界を救う「それゆけ!ぶるにゃんマンPortable」

「それゆけ!ぶるにゃんマンPortable」は、2012年に発売されたPSPソフト。

 

 それとなくに留まらず、モロにアンパンマンちっくなタイトル。そしてぶるにゃんマンという一体何者なのか謎に興味を唆る人物名。これは気になる。気になったままに手に取って遊んでみた。

 

 PSPの中ではかなり後期に発売されたソフトで、マジで最近まで存在も知らないゲームだった。

 このゲームを知っている者が一体地球に何人いるのだろう。そして知らないまま死んでいく命がいくつあるのだろう。ゲーム一本を手に取っても、そんな壮大なのかそうでもないのか謎な疑問が浮かぶ私はきっと感じやすいあんちくしょうなのだろう。

 

 このゲーム、今ではとってもお高いプレミア価格ソフトになっているとのこと。そういうことであれば、こんなふざけたタイトルでもちょっとのありがたみを感じてプレイ出来るというもの。

 

 謎に満ちた本作だが、その正体はブルマを穿いたゲキ萌えネコ娘が主役のシューティングゲームということだった。まさかすぎる仕掛けだな。ジャケが萌え萌えすぎて普通にギャルゲーに見えた。

 

 で、このゲームなのだが、見た目と中身のギャップでネタ要素を多めにした単なる色物作品ではなく、とっても良いゲームに仕上がっていた。

 

 まさかこんな感じの見てくれで、こんなにも楽しめて好きになるゲームになるとは、ちょっと感動。

 

 てなわけで、遊んだ感想とかその他たぎる熱き想いを殴り書いていこう!

 

それゆけ! ぶるにゃんマン Portable ~とりもどせ!あいとせいぎときぼうのつにゃ缶~

 

 まず最初に井上トロみたいな可愛いネコが登場。こいつがツナ缶を食おうと思って家を探したところ発見出来ない。

 ネズミ軍団のせいでツナ缶がなくなった。よし、だったら戦争じゃ!と勝手に思い込んでネコはネズミに殴り込みをかけることになる。

 そこでおもむろにブルマを穿くと、ただのネコは超絶可愛い萌え萌えネコ耳娘に変身する。変身したら、そこらに寝っ転がっているタダの黒猫を強制的にお供に加えてネズミ軍団に突撃する。

 

 プロローグと主な内容がコレ。

 頑張れば一回風呂に入って出るまでにだって考えつくようなアホ面白い世界観。

 こんな内容なのに、弁えた絵本調でナレーションを読み進めて行くテンションもまた良い。

 

 メインはぶるにゃんマンだが、彼女の妹分のスク水を着て変身するすくにゃんマン、金持ちのネコがメイド服で変身するめいにゃんマンの二人もプレイヤーキャラとして選択出来る。いずれもフェチと萌えとエロとおふざけが合わさって生まれた産物だと思う。グッジョブ。

 

 斯くしてブルマと猫耳萌えヒロインをかけ合わせたまさかのシューティングゲームがここに誕生した訳である。

 設定、世界観を見るに、原案者の脳内が相当マーベラスな環境にあった事が分かる。

 

 ブルマといえば、遥か古から本日になっても尚一定数の信者がいる強いフェチコンテンツの一つとして確立している、というのが国民の共通認識だろう。

 私はブルマ、スク水、メイド服に別段執着の無い人間なのだが、ブルマ好きってなんだかんだで不滅なんだな。まぁ悪くはないものだとは思う。ここへ来て今一度、女子の衣装と萌えの強き結びつきに一つの文化を見た。

 

 本作は独立した一本のシューティングゲームだが、その歴史を調べると、元々は美少女ゲーム「むすめーかー」のおまけゲームに端を発してここまで上がってきたという。

 すごいな。端っこからメジャーに上がってきたのか。「とらいあんぐるハート」の端っこから「なのは」がメジャーに上がって来たみたいな派生作品の成功例が見て取れる。

 にしても、むすめーかーってなんぞ?美少女ゲームはそれなりにやって来たが知らん。プリンセスメーカーの親戚みたいなものかな。

 

 ネタ要素たっぷりだが、ゲーム内容はとても良い。まず思った以上に映像が綺麗。PSPってここまで綺麗に映るんだって思った。BGMもノリの良い曲が豊富で満足。操作性としても快適だった。

 

 プレイヤーキャラの三人のネコ娘にはそれぞれ特性があるが、めいにゃんマンが一番使いやすくて強いと思う。ぶるにゃんマン、すくにゃんマンがロリのチビなのに対し、めいにゃんマンは諸々ボリューミーでお兄さん向けキャラだった。声があの神北小毬ちゃんと一緒ということで、めいにゃんマン推しになった。

 

 難易度は結構高めっぽい。イージー、ノーマル、ハードの三段階にゲームレベルが別れているが、イージーでボロボロになりながらやっとクリア出来たくらい。だったらノーマルとハードは無理っぽいな。

 敵がものすごい弾数を打ってくる弾幕ゲームとなっているので、これは集中力も必要。目が悪いとダメ。

 いわゆる初見殺し箇所も結構有り。勉強しながら再度挑戦の精神が必要だ。

 ラスボスの姫様はイージーモードでもきつい一番苦戦した相手。

 

 プレイ中に最も注目出来る度肝を抜く要素が、各ステージのボスの存在。

 こちらが可愛いネコ娘なら、向こうもめっちゃ可愛いネズミ娘でお迎えしてくれる。ネズミヒロインにも巫女、チアガール、SM女王様、アイドル、女騎士、お姫様など多くの紳士諸君に刺さる各種萌え属性が揃っている。個人的にはステージ2の金髪ポニテのチアガール コルビーが推し。めっちゃ可愛い。

 ボス連中には一人だけ男の軍人のボスが混ざっているのでその点は注意。こいつにはちょっと萎えたぜ。

 

 このボス達がまずはびっくりするくらい可愛いのだが、次にビックリなのがものすごいビッグサイズで登場すること。ブルマンにゃん達との比率がおかしい。画面の半分くらいを埋めるビックボスとして登場する。これはなかなかのビックリ要素。

 セクシーパロディウスとかでも十分度肝を抜かれたが、こんなぶっ飛んだ演出もあるのかと感心。ゼビウスダライアスで慣れた人間なら同じシューティングでもこんなのがあるんだとビックリするだろう。私も驚いた。

 

 各ステージでボスとの会話を行う際には、ギャルゲーのようなウインドウが開く。「ぷよぷよ」のボスとの漫才調会話みたいで楽しい。

 

 やっとクリアした後に流れるスターフロールもシューティングゲーム仕様になっていて、キャスト陣の名前とかが出ても弾を打ち込んで文字を破壊できる。せっかく良い仕事をしてここに名前が上がっているのに、シューティングが楽しくて仕方ない人ならスターフロールも無視で全部ぶっ壊すだろうからやや気の毒。

 

 本当に楽しいゲームだった。発売からだいたい10年にもなるソフトを最近になってやっと知って遊んだわけだが、これは素晴らしいのでもっと早くに出会いたかったぜ。

 

 トムとジェリー越えの世界一可愛いネコとネズミの抗争が見れて萌えだった。そしてブルマは世界を救うということが分かった。

 

 こいつは遺産として次代にも残し、末には100年後の世界にも伝わるお宝になれば良いと思う。

 

 

 

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