こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

2021年のアニメ感想(7月~9月)その1

 やっと秋めいて来た。

 9月に入ってからは、夜中に扇風機のタイマーが切れてから暑くてまた起きるというムカつく二度寝をせずに朝を迎えられるようになった。これは嬉しい。

 

 ムカつく程暑かった夏を盛り上げた質の上下、または優劣あれこれなアニメ達を振り返る時がやって来た。つまりはクールの変わり目である。

 

 ここで3ヶ月間を振り返り、各作品を今後の人生のお供と呼べる楽しい記憶にするのか、時間を無駄にしたアレな作品でムカついたと記憶するのか、箸にも棒にもかからない空気な作品だったと忘却の彼方へと送るのか、それぞれ決定づけて行くのだ。こうしてメモリーの整理をし、オタクは次のシーズンを迎えるのだ。

 

 というわけで7~9月放送作品をサクッと振り返る。

 

 全体的の感想として、やはり異世界ファンタジーとかなろう系とか言われるものが多い。マジであの手この手で行きたがるし、そんで帰ってこない。

 異世界好きは国民性だと思うし、私も好きで見るのだが、これだけあるとしつこい。いつまでコレで食っていけると思ってんだ、とも思う。

 昨今のこの手の作品群には、本放送が終わった翌年なるともう誰の記憶にも残らないのでは?とまで思えるようなアレなのもちらほら見られる。

 

 異世界ファンタジー系は、一度はブームに乗ったが、もうここらで天井が見えて頭をぶつけてそのまま上を目指せないのでは?とも思う。この天井を割ってジャンルをもっと高尚なものにしてくれる稀有な作品が上がってくるのを待つ。

 ぶっちゃけ、今の時期は「ダイの大冒険」という正統派な勇者のアニメがあるので、ファンタジーとか勇者とか魔法とかはアレ一本で十分かな。ダイの後に見たらよそが似非ファンタジー、似非勇者物語って感じ。

 

 昨今では1クールあれば2、3作品くらいはCGアニメが上がってくるようになった。そんなCGアニメの進化の可能性を危険たらしめた作品「エクスアーム」なんてのがちょっと前に放送していたが、現状を見れば大丈夫だ。今期やっていたよそのCGアニメは、アレと比べれば非常に良く出来ていた。CGアニメ発展にも注目出来るものがある。

 

 なんだか気持ち的に前クールよりも見るものが減った気がする。

 新作がやや少ないと思う一方で多く目立つのが再放送作品の多さ。下手な新作よりも上手な再放送が喜ばれる。そんな押しの弱い想いでクリエイター達に仕事をされるのは困るが、まぁ良いものがたくさん生まれない時代ではあるので、楽しい再放送もまた一興。

 

 あとは五輪のせいでアニメが休止になったことも印象に残る。特にNHKの作品がそう。ラブライブはどんだけ休むねん。アニメ好き的には、大運動会の弊害がココに見られた。

 

 では、見たやつを個々に振り返ろう。

 

 

不滅のあなたへ

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 後半クールから舞台が大きく変わり、治安の悪い離れ島がメインになる。

 新しく合流したヒロインのトナリが可愛い。浅黒い健康体で好き。

 

 作中随一の巨乳お色気枠のハヤセがフシを追って再登場する。昔と違って出で立ちに変化があり、フシ大好きなヤンデレヒロイン化していた。フシと子孫反映が目的みたいな感じの愉快な変化を迎えたな。やや変態チックな魅力が見えてこの感じは悪くない。斎賀みつきの演技も好き。

 

 化け物が人間に寄生してゾンビ化するというファンタジーホラー展開を迎えたのも意外な流れの変化。トナリの友人達が次々と化け物に殺られる展開は鬱。

 

 最後の最後でピオランの謎に迫る展開となった。OPで歩いている謎の少女は若き日のピオランだったのか。

 流転する命を描く作品だからこそ印象的な点は、加齢によるピオランの身体の老化のみでなく、認知症の現れも描いた事。徐々に命の終わりに迫るピオランの変化を描く展開を見ると可愛そうで寂しくもなる。だがこれが人間の真実だからとフシは学ぶのである。奥が深い。

 

 登場人物の多くが死者となるシリアスさもある作品だが、深いテーマ性と質の高いドラマ性があって面白かった。

 

 ラストではおっさんになったフシが登場。どういうこと?気になる。

 ここからは続編となるらしい。続編放送はきっちり一年後の予定になっている。少なくともそれまでは私も不滅でいなければならない。

 入間くん、進撃の巨人、キングダムなど、NHKは良いカードを持っているが、それを連続で切ることなく間をたっぷり開けるから厄介。しかし未来が楽しみだ。 

 

魔入りました!入間くん(第2シリーズ)

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 第2シリーズもとうとう終わってしまった。21話でおしまい。ちょっと短いなぁ。

 同じくNHKが手掛けた「不滅のあなたへ」も2クールにしてはやや短めだったし、もうちょっと頑張れたろうとも思う。

 

 二期では入間くんのお友達の活躍がよく目立つ。

 大怪獣が登場して大事件にもなる遊園地編はひとつの見所。入間くん以外の連中はそれぞれこんな能力を持っていたのかと分かるものになっていた。そしてやはりカルエゴ先生は強いということもしっかり分かるものだった。

 

 遊園地のドタバタの中、捕まったキリヲ先輩が影でメキメキと動き始めるもうひとつの物語も気になる。ヤンデレの悪者なのかな。彼の真意がいまいち読めないのが不気味。

 

 アメリが推しなのである。

 そんなアメリ会長が、オフの日に入間くんと水族館デートする回は萌えた。めっちゃ乙女を出してくるのが良かった。主人公よりもデカくて逞しいヒロインってのも悪くない。

 

 あとロノウェが面白い。メインどころのキャラではないものの、モブにしては主張が強くい。そんな面白い立ち位置のネタキャラで好き。

 

 危険度なく安心して見れるから何気に気に入り作品だった。

 どうやら3期もくるっぽいので次に期待。

 

ヴァニタスの手記

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 ながら見程度で視聴のため、最終回までタイトルは手記と書いてカルテと読むことに気づかなった。

 

 吸血鬼達の物語でバトル多め。

 作中では吸血鬼のことはヴァンピールと呼んでいる。ちょっとおしゃれな言い方。

 

 超然としたヴァニタス、堅物のノエのコンビがメインを張る。どこかホームズとワトソン感があるという感想が出る私はやはりシャーロキアン

 

 ストブラとかでもそうだが、吸血衝動には割と多めに性の本能が絡むらしい。よってそのシーンはエロい、言い方をマイルドにすれば色っぽい。

 ノエがドミニクの血を吸うシーンが忘れられない。大きく喘くとかでなく、細かい息遣いの芝居で、吸血される苦痛と快楽を演じたドミニク役の茅野愛衣の芝居力はグッド。

 

 恐らくチョロインに分類されるジャンヌは可愛いヒロインだった。

 

 主役のヴァニタスは花江夏樹が演じている。今期だと異世界道中、死神坊ちゃんでも主役で出てたくさん芝居をしている。役者としてヒットしたのは良いが、仕事やりすぎて死にそうにならないのかとちょっと心配。

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X

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 順調に破滅ルートを回避しての第二期。まさか二期が来るとは……。とにかく内田真礼推しなら見るしかない。

 

 今回もカタリナがモッテモテ。序盤では誘拐されるが、誘拐に加担したソラのことも落としている。それから弟のキースも後半では誘拐される。今期は姉弟揃っての誘拐ルートが見れた。

 

 周りから寄せられる行為に面白い程気づかない彼女の鈍感さは、リアル女なら無理だけど、悪役令嬢でコレならアリ。

 

 今回の注目ポイントは、カタリナの活躍よりもジオルド、キースの恋する男達それぞれの物語が進展したこと。

 ジオルドは一応正式な未来の旦那なんだからもっと頑張れやって前から思っていたが、意外なのはキースも王手を仕掛けるべく動き出したこと。頑張る弟くんの姿を応援したくなる。姉に対して持つ野獣の本能を全力で抑制しに掛かる弁えた弟な点が良い。

 

 最終回ではカタリナも学校を卒業して就職。そこでまた新しいゲーム攻略対象男子が登場。3期への橋渡し的な感じにはなっているけど、まぁ3期はもういいかなって感じ。とか思っていたら、劇場版が決定したらしい。破滅ルート作品のはずが、意外にも出世ルートを歩んでいる。分からないものだなぁ。


Obey Me!

 サクッと終わる美男子コメディー枠。

 男共が集まってダラダラして楽しくはしゃいで終わる。そんな一作。多くの感想が出てくるようなものでもない。

 

カノジョも彼女

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 一瞬「かのかり」続編が来たのかと思ったが、彼女要素があるだけで別物。

 

 彼女公認で二股をしよう。愛多き男ならそれが叶えばと一瞬くらいは想うはず。でも思うだけでそれ以上の行動に出ることはない。だって世間的にはそれはタブーになっているから。そんな事情を乗り越え、覚悟を決めて正式に二股に出る直也少年の青春が描かれるラブコメディー。

 

 正直な思考だとは思うけど、ゆえになかなか狂った発想の下展開されるアニメだと思った。このアイデアは面白い。出落ちネタに留まること無く、ラストまで公式二股の設定を面白おかしく活かせていたと思う。

 

 二股をしたがる突飛なヤツだが、直也は良いヤツ。

 

 二番手でも良いからと言い寄ってくる渚ちゃんがそもそもの原因だが、本命の咲ちゃんの方も真面目かと思ったら序盤早々に曲者変人女だと分かる。そして二人共そこそこにスケベ。

 そんな感じだからヒロイン二人と主人公で同棲しちゃっている。狂った世界感が楽しい。そしてヒロインが可愛い。

 あやねると和氣あず未でツインヒロインを張るという組み合わせも新鮮。そして良き組み合わせだった。

 

 3人目の彼女にしてくれと押しかけてくるミリカのキャラ性が強烈過ぎた。ガッツのある面白ユーチューバー女。

 最終回で実は4人目の紫乃も直也が好きだと発覚。紫乃は今度どのように話に絡んでくるのだろうと気になる所で終了。 

 

 なんか楽しかったし可愛かったので二期があったら見たい。

 

探偵はもう、死んでいる。

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 通称「たんもし」というらしい。このネーミングセンスを見るに、作家は北斗の拳好きなのかと予想出来るものだが、真実は闇の深奥。

 

 これと「僕リメ」は今期の中では気合の入った一作だったらしく、一話目が1時間スペシャルだった。

 最初から死んでいるからやる気のない作品なのかと想いきや気合は十分に込められている。

 

 名探偵のシエスタちゃんがいて、主人公の君塚くんは名探偵の名助手。ワトソンくん立場から展開する物語。昔ながらの主人公らしく過剰なまでの巻き込まれ体質の彼の青春に注目出来る。

 

 思えばタイトルにネタバレがあったわけだが、それにしても第一手目に切ったカードがメインヒロインのいきなりの死だった点にはビックリ。「あのはな」「クロスゲーム」の衝撃の再来だな。

 天使のように可愛く、そしてめっちゃ強いシエスタがいきなり逝ってしまったことにはショック。

 

 心臓を引き継いでヒロインが夏凪へバトンタッチという流れは意外。でもシエスタの退場を惜しむ意見でもたくさんあったのか、現在はひとまず置いてのシエスタ存命の過去編を長くお届けした。夏凪には悪いけど、シエスタメインの過去編が楽しかった。

 

 中盤回では、酒を飲むことで一気に普段のガードが下がったシエスタがヤバい程デレる神回が存在した。酒の流れでベッド・インした二人は最終的にやったのかどうか、そこはボカしていたので謎だった。しかし、最終回で答え合わせ完了。何もなかったということだった。それはそれでよろしい。

 

 キーパーソンの二人が探偵、助手の関係ということでもちろん推理ミステリ要素もあるが、意外にファンタジックで異能力、超兵器を用いた超人バトルの要素もあり、バラエティに富んでいた。

 

 とりあえずシエスタが可愛かったから、それだけで放送した価値があった作品。

 

死神坊ちゃんと黒メイド

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 手で触れた者を亡き者にと変えてしまう。そんな死の呪いをかけられた通称死神ぼっちゃんが、メイドのアリスに逆セクハラを受ける楽しい毎日をお届けする一風変わったラブコメディ。

 黒執事に飽きたならこちらの黒メイドをお勧めする。

 

 ヒロインのテンションは異なるけど、やり口としては前期放送の長瀞さんと同じではないか。よって好きだな。メイドのアリスには絶妙なSっ気があるので、耐性の無いMはご用心。

 

 呪いを説かない限り一生童貞どころか、好きな相手とキッスも手を繋ぐことも出来ない。これは切実な問題だ。坊っちゃんが可哀想すぎだろう。なんとしても坊っちゃんが笑顔で老後を過ごせる未来が来て欲しい。こんな感じで応援して見てしまう。

 とか言ってもこちらはヒロインのアリスメインで見ている。彼女の気ままな逆セクハラアクションには毎話ドキドキするものがある。めっちゃ可愛い。お声も大変マッチしている。

 

 回が進むごとに坊っちゃんもアリスもデレて、この手のラブコメにしては序盤から好き好き言うし、態度でも見せている。そんな点も愛しき作品。

 

 普段はいたずら心満載で童貞の柔なハートを翻弄するアリスだが、実は坊っちゃんに心を救われた事を感謝し、主従の関係を越えたたたっぷりの愛も持っている。それが分かる心理の掘り下げにキュンと来るものがある。坊っちゃんからもらったシオシオに枯れた花をいつまでも大事に持っているアリスの一途な点には萌える。

 

 目の悪い執事のロブ、しっかり者かと思いきやギャグ要員だった妹ヒロインのヴィオラらサブキャラも個性的で良い。ヴィオラのおっさん趣味も面白い点。

 お屋敷の外から来るカフ、ザインのコンビの間にも若干ラブコメ感が見えて良い。巨乳の雰囲気ではないけど巨乳なカフも可愛い。あけすけに誰彼構わずセクハラ発言をぶつけるザインも面白い。

 登場キャラはが少ないが、その分キャラは個性的で良い。 

 

 なんと続編が決定。今期の楽しい枠だったので続きも楽しみ。

 坊っちゃんの呪いが解除されないまま終わっているので、呪いを説いてアリスと添い遂げる平和なオチが見たい。

 

精霊幻想記

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 主人公が異世界転生する前の交通事故は凄惨なものだった。

 すっかり新しい命でもなく、今いる異世界の少年の記憶に、転生前の自分の記憶を重ねたややこしい状態で異世界編がスタート。

 

 主人公リオの顔とか服装とかがどうにもSAOのキリト君ぽい。そして声も同じく松岡くんだし。あれ、俺またキリトやってるの?他作品なのに?と松岡くんも思ったかもしれないが、一生口にすることはないだろう。

 

 何も悪いことをしていないのに、本編2度に渡り主人公が悪党に疑われて襲撃にあうのが気の毒。

 

 一つ所に留まるものではなく、リオがあちこちを冒険する展開にとなる。その先々で可愛い子ちゃんに会い、この手の作品定番のモッテモテ状態になる。

 

 ヒロインの中ではセリア先生が可愛かった。

 ヒロインが可愛良い点が良かったっていうのがざっくりな感想。その他に別段強く光る点もない。

 

 最後の最後で前世の知人だったヒロインが転生してきて、ここから第二章って感じで終わっている。でも、二期は別にいいかなって感じ。

 

 

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