「海腹川背・旬 〜セカンドエディション〜完全版」は、2009年に発売したニンテンドーDSソフト。
1994年にスーパーファミコンで発売した第一作とPSで発売した続編の「旬」がセットになり、そこに更におまけしてDS版用コースも追加した詰め込みまくりなお買い得ゲームになっている。
このゲーム、私からすると結構難しいものだった。最初の内は多くの人にとって難しいだろうけど、慣れると楽しめる。そんな一癖ある良作だと思う。
難しいとは言いつつもスーファミ版から楽しんでいたので、DS版もいつかは欲しいと思っていた。で、そのいつかが先日訪れ、発売から10年以上経ってやっとゲットし出来た。
いつか安くなってから買おうとずっと待っていたが、このゲームは昔から値下がりもそんなになく、ずっとまあまあな価格で売られていた。まだ売り場に残っていたが、もうこれ以上値も下がらないだろうと思って購入してきた。定価を越すプレ値にはまだ届かないが、それでもやっぱりまあまあ厄介なお値段のゲームだった。しかし、欲しいものだったので支払いに後悔はない。
初代のスーファミ時代にそこまでヒットしたものでもないのだろうけど、ゲームセンターCXで有野課長がチャレンジしたこととかもあり、今では結構知名度を集めているのではないだろうか。
シリーズ展開は「旬」までしか把握していなかったのだが、実はシリーズが令和に入っても続いていて、去年にもスイッチ版で新作が出ているということを今年に入って知った。すごいな、こんなに息の長いゲームになっているだなんて思わなかった。
それにスイッチの格ゲーにも主人公の海腹川背が参戦しているという。意外すぎる。スイッチを持っていないけど、そちらの格ゲーも海腹川背好きとしてとりあえず買っておきたいと思う。
このゲームのジャンルは、まずはアクション。次にちょっとの謎解き、パズル要素が合わさったものとなっていている。他のゲームと比べてクセのあるものとなっている。
海腹川背という名前の可愛い女子を操り、ステージの奥にある扉を目指す。それを繰り返してエンドまで持っていく。扉はステージに複数あることもあり、どの扉を選ぶかでステージ分岐が可能となる。
アクション性として面白く変わっている点は、必殺の「ラバーリングアクション」にある。
海腹川背は名前や出で立ちから釣り少女っぽい。そんなことからか、先にルアーのついた伸縮自在な釣り竿っぽいアイテムを使用する。これを壁や天上に投げてくっつけることで、トリッキーな移動が可能となる。
ルアーを壁に引っ掛けて上り、天上にぶら下がって振り子の動きを作って高所に登るなど、竿の持つ力で様々アクションを生んでステージ踏破を目指すものになっている。
アイテムは普通に釣り竿っぽく見えるけど、公式ではそうではないらしく、ゴムのロープの先にルアーがついたアイテムということらしい。
でも出てくる敵は魚や貝、おたまじゃくしなど、釣り人のお友だちのような連中ばかり。
初代の頃から、その時代にしては敵キャラのグラフィックが綺麗だった。
よく見ると魚の敵には足が生えていて歩いているし、デカいおたまじゃくしのボスは初見では迫力があってビビった。
一見するとアイテムの伸び縮みのリズムや使い所のバリエーションが単純そうに見えてしまうのだが、このラバーリングアクションには意外な深みがある。
どこの壁に引っ掛けてどのルートからゴールを目指すのかは人様々。プレイスタイルに多様性がある奥深きアクションゲームになっている。この点は興味深いもので面白い。
You Tubeで最短ルートを進む超絶テクニックプレイ動画が上げられているが、見るまではそんなルート開拓があったのだとビックリするものだった。私はまだまだラバーリングアクションを極めるには及ばず、スピードプレイは全然駄目だ。同じゲームでも玄人と素人ではこうもプレイスタイルが変わるのか。そう思うと楽しみ方の可能性多き作品だといえる。
なんだかんだとゲーム性として特筆出来る点があり、中身も面白いと語ったところで、やはり一番良いのは主人公海腹川背が可愛いという点にある。ぶっちゃけキャラ目当てで始めたゲームである。
スーファミバージョンではそこまで萌えをプッシュな感じになっていなかったが、続編のイラストを見ると、萌えな感じだし実はとんでもなく巨乳だったことが判明。絵描きの先生の趣味らしい。
スーファミ版だったらチビの少女のイメージが強かった彼女も、このDS版のジャケットを見れば巨乳だと分かる。シリーズを重ねるにつれてボディに貫禄が出てくる彼女の進化にも注目出来るものがあった。
可愛いキャラなので、フィギュアとか欲しいとも思う。
ゲーム音楽もピカイチなもので、派手な音楽性はないものの、スーパーとかで流せばゆったり落ち着いて買い物が出来るのではなかろうか、といった感じの好きな出来になっている。最近はサントラも聴いて楽しんでいる。
そんなわけで、思い出のゲームであり、恋したヒロインの一人でもある海腹川背の感想終わり。
スポンサードリンク