こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

マジでありがとうV6。V6は最強のアイドル

 V6が好きだった。これから終わるという段になって改めて思う。

 解散までのカウントダウンを聞きながら、愛ゆえに思うことはシンプルに「嫌」ということ。

 

 その日が来る心の準備をするため、割と早期から解散アナウンスがあった。

 本格的に解散が迫った10月に入ってからは、ラストスパートということで彼らがたくさんテレビに出て活動してくれる。これは嬉しいが、同時に終わりが近づく寂しさと緊張感を高ぶらせる。

 

 ここのところはMステ、SONGS、Mフェア、CDTVと続けざまにテレビに出てくれる。これは嬉しい。

 ぶっちゃけ、ここのところのMステを見ていると、元気が落ちて疲れた番組に成り下がったとも思ってしまう。そんなMステでのV6ラストライブでは、番組が元気を取り戻したように心もパッと明るくなった。ラストの「over」歌唱からの感謝のお辞儀を見るとさすがにグッと来るものがある。あの流れはあかんやつ。

 

 NHKでは少クラプレゼンツによる少クラに残る映像と+アルファしてその他NHK番組出演時のパフォーマンスを2時間も流す必殺のSP企画を組んでくれた。2時間もダラダラと長いわ!とか思いつつ見ていたらマジに一瞬だった。こんな時にはNHKを受信していて良かったと思える。

 

 決して短くは無い時間を矢のごとく早く進ませてしまう。これもアイドルマジック。退屈な日常から切り離された幻想をステージに見ることで、人は時間の感覚を一時的に忘れてしまう。さすが26年戦士ともなると、その技の精度に一流のものがある。

 

 仲良しでワチャワチャしている感じがグッド。それがV6の魅力だ。

 26年間いてこの距離感での付き合いが出来ているのがやはりすごい。ついにデビューからの歴史が四半世紀を越えた。これって簡単に聞いて済ませるようなことではない。

 自分ならまず仕事を四半世紀も継続することが信じられない。私は純粋に労働が嫌いなのだ。ただ同じ仕事を四半世紀継続するだけでも尊敬に値する。それもダラダラとただそこにいるおっさんではなく、単体で光る働きをする精鋭として皆が仕事している。これはすごい。

 

 私は26年間同じ人間と付き合ったことがない。その上その人間達とそれだけの期間同じプロジェクトに関わるなど、想像しただけでも長すぎる道でいまいち過程もゴールも思い描けない。

 本当の家族でさえ、26年間生きたら途中で離れて暮らすようになる、死ぬなどして付き合いは一時的、永遠を問わず途切れることもあるだろう。一年に最低でも一回は会うという関係性の人間など極わずか。

 この点でもV6はすごい。集団を維持するのも多分楽ではない。離れずにいるだけでも努力とそれなりの覚悟がいると思う。

 

 揉めた、病気、死んだ、志を共に出来ず脱退などなど、とにかく誰かが消えることなくこれまでそこにいて、しっかり最初の6人で最後を迎える。これだけのことで感動する。だって、こんなことってマジでない奇跡だと思う。

 そこらの人間の関係性を見ても、それだけ長い期間の付き合いがある者同士もなかなかいない。それに同じジャニーズを見ても、ここまで脱退者ゼロの軍団はない。

 

 やっぱり旗揚げ期からメンバーが変わらず、それでいて各員は確実に成長した姿を見せること、これが見てくれるファンへ向けての基本にして最上のサービスであり、恩返しにもなると思う。

 メンバーが減ってもなんとか成立させていくグループもあるが、この6人に限ってはマジで奇跡の集合体。一人でも欠けたら今の最高の形に届くことはなかったはず。V6のフルの見せ方をするならこの6人でないと成立しない。

 

 グループの歴史の終わりを見たことでお熱を上げるんじゃない。と冷めた人間からはツッコミを食らうかもしれない。だが、そうではない。私は解散騒ぎに加わりたいポッと出のファンではない。

 逆に最高の形で走りきったという事実を遂に手にしたからこそ、ここへ来て彼らは神格化を迎えたのだ。

 

 ここで引き合いに出すと悪いとは思うが、先発のSMAPTOKIOは完全解散というよりは「分裂」に近い形を迎えている。

 SMAPの解散はご存知の通り「気持ち良さ」皆無のモヤつくものだった。本来真にあるべき解散の形に持っていくことを怠ったとも取れる。もちろん事情は色々あったのだろう。私はSMAPも大好きなのでイジメることはせず、最大限肩を持つ。

 

 同じく大好きだったアイドルバンドがTOKIO

 バラドルとしては今でも存続し、最近は会社として新しい進化の時も迎えた。でもグループの顔であり、声だったツインボーカルを欠いた三人チームになってしまった。これはファンが悲しむ変化の仕方。

 私は不景気をぶっ飛ばすかのような勢いある長瀬くんの高音ボーカルと、ややねっとり目にしっとり歌う山口くんのボーカルが好きだった。

 音楽活動は已む無く断絶となったこの結果は痛い。

 もちろん茂くん、太一くん、松岡くんの残ったメンバーのことは好きなのでこれからも推したい。

 

 その他V6の後輩グループの中にもメンバーが減った、減らなくとも色々問題を起こしたとかは良くあること。V6はグループの形を大事に綺麗に残してきた。このことに感動する。

 

 この度の活動完全終了を受けて、V6は最強のジャニーズグループ、いや広く全部含めた最強のアイドルグループになったと思う。

 アイドルの活動に限らず、人間の人生は始まりと終わりでワンパッケージ。始まりが景気が良くとも後ろはどうなるか分からない。そんな中、最後も完全な形で締めたV6は最強だ。

 

 前年の嵐だって良い形で終わって行った。絶対良いグループだし好きだ。でも、V6には敵わない。この終わり方をしたことで最強になったんだな。素晴らしい。

 

 最後のテレビ歌唱がCDTVだった。

 これだけ長いこと活動をしているから持ち曲は本人たちも忘れているんじゃないかってくらいにたくさんある。その中から懐かしいナンバーを披露してくれて嬉しかった。もっとあの曲が聞きたい、この曲が良いという意見はあるが、言い出せば切りがない。

 惜しかったのが、CDTVの強みである通常の音楽番組での持ち時間を無視した長尺ライブでは無かったこと。あれで60分でも90分でもV6ライブが見たかったな。毎度謎の音楽集団がやるよりはV6でたっぷり長尺ライブが見たかった。

 

 これからもメンバーは芸能界で仕事をするわけだが、こちらはジャニーズのことは歌をメインに見ているので、それを辞めることはとても寂しい。どちらにせよ、一つの大きな終わりを迎える。

 

 昨日放送の学校へ行こうSPを見ても思ったが、時代を楽しませたおもしろ軍団で本当に好きだった。良いグループだった。

 最近は8cmシングルの時代にも戻って昔のCDを聴いている。古くともV6の歌は良い。

 

 解散を迎えて改めて思う。V6の時代を生きれて良かった。

 これ以降生まれる者は、こんなに良い軍団がいたという感動をリアルタイムで味わうことが出来ない。だから26年あったこの時代を楽しめた者は勝ち組だ。

 

 寂しいけど、人生現役の内に、この大いなるラストに立ち会えたことは嬉しい。これは多くのファンが思うのではないか。同じ終わりでも、自分が追いかけた者達が、この形を取って終わっていくのであれば、それは見ることが出来て嬉しい風景の一つになると思う。

 

 ありがとうV6。良い夢も現実も見させてもらった。

 

 私は長野くん推しだが、ラスト出演のCDTVを見た時に、最後まで一貫してふざけるイノッチが見れたのも嬉しかった。イノッチが見せる中2の昼休みのようなノリは愛しい。

 

 笑いもたくさんもらった。本当に良いアイドル。良い人間達の集合体。

 この先も幸せに生きて、幸せに死んでいって欲しい。良い人間達の進む道はそうであって欲しい。切に願う。

 

 解散日の11月1日までしっかり愛し続けるぜ。

 

 V6よ永遠に。我が青春最強のお供に最大の感謝を捧ぐ。

 

 スポンサードリンク