こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

これはゲーム脳な煩悩なのか? -ゲームの限定版の箱のデカさに困る日々-

 いつしかゲームはやるよりもコレクションする方が楽しくなってきた今日この頃。

 

 そんな人間なら、整理整頓をきっちり行うのが日課となるだろう。年末が近づいたこのタイミングで、コレクション部屋の整理整頓を行う。

 

 ここへ来てこれまで集めた古今東西の色んなゲームを眺めてみる。そろそろ置き場が無くなって困る。でも数は増えるだけで一個も減らないのだ。重ねて困る。

 尊いスペースを埋める厄介なヤツの存在に改めて気づく。ヤツとは、色んなゲームの限定版だ。これら限定版は、とにかくデカイ箱に入っていてすごく場所を取る。

 

 いつからだろうか。色んなゲームで通常版、限定版のツーパターンが出るようになった。欲張りなものはスリーパターンかそれ以上もあったりする。

 限定版は、そりゃ限定なだけに、通常版にはない魅力があるわけだ。

 どうせ買うなら色々とおまけがある限定版の方を買おう。いとも簡単に行き着くこの思考を経由して、今の困った状況がある。

 

 それなりに生きて来た今日になって思う。人はどうしてこうも「限定」というワードに弱いのか。

 

 思えば、限定版だからといっても、大して有用性のあるおまけはないのだ。ちょっとした資料集が、CDが、出来の悪いフィギュアがついてくるくらいのものだ。ぶっちゃけ、無くても問題はなく、必要でもないのだけど、どういうわけか店に2つ並んでいれば自然と限定版に手が伸びる。限定版の外箱がすごく綺麗で華やかだからそっちが良いとなることもある。

 でも、実用性を思えば、同じゲームが入っているだけのことで、わざわざ高い限定版を買うこともないのだ。

 

 やべぇな。こんなにデカい箱だらけになると、好きで買ったのに素直に邪魔だなと思える。特にギャルゲーの限定版の箱などは大体のものが「バカなの?」ってくらいに大きい。販売時にサイズがもっとなんとかならなかったのか。

 全部通常版にしておけば、どれだけ多くスペースが空いただろうか。それを思うと、なんだか反省めいた想いにもなる。まぁ限定版が良かったから買ったのだけど。なんだろうか、この後になって思う不毛な感じは。

 

 所有欲が最大限満たされるのは、当然豪華な限定版なんだけどな。でも邪魔なんだよな。限定版の方が希少価値が出るだろうし、どうせ無いとは思うけど、もしも売るならそっちの方が高額になるはず。良い点はあるが、邪魔になるのは確かだ。

 邪魔とは思いつつも、箱を捨てる気にはまったくならない。これはこれで良いんだよな。邪魔なのに……。

 こんな事を思い悶々とするオタクライフが待っているとはな。とか何とか言っても、本当のところでは限定版を買ったことにしっかりとした後悔もないのだ。

 

 これってどういう心理なのか分からないのだけど、やっぱり「限定」という概念が人を強く魅了するんだよな。逆を言えば、通常版を選ぶことで何だか損した気分にもなる。きっちり考えれば絶対ににそんなことはないのだろうけど、買う寸前ではそう思ってしまうのだ。不思議。

 

 中古で気になるゲームがあったら、それの限定版があるのかをまず調べる。あればそっちを買う。

 で、実はこの時、通常版オンリーの売り方をしていると分かったら安心することもある。デカい限定版を買わなくて済むことに安心感を覚えるのだ。

 

 これは二律背反というやつか。心の奥底では通常版だけあればそれで用が済むから良いと思っているが、どうせあるならより豪華な限定版を選ばずにはいられない。

 これって「限定」に弱いコレクターならきっといつかは通る心理なのではなかろうか。

 

 この複雑なマイハート問題の落とし所として何がベストなのかちょっと考えた。

 結果、ツーパターン出されるとこちらが翻弄されるから、今後メーカーは通常版オンリーでゲームを出して欲しいという答えに行き着く。限定版なんかあるからそっちに流れちゃうんだ。なければないで、後に部屋を占領される問題も生まれない。答えはこれだな~。

 とか思う本日でも、売り場を見れば、最新ゲームのニンテンドースイッチソフトがデカくてバエる限定版BOXで売られている。これは絶対に後で邪魔になると分かっていても、外箱の魅力に引かれてこっちを買っちゃうだろうな~。

 こっちの心理を見越して見栄えの良い限定版を作ってくるメーカーの術中に見事にハマってしまう。そうして+αで金を支払い、+βで部屋が占領されるのだ。怖いな。売り手もマジシャンだな。セコいとも思うが、このやり口は見事!

 

 すごく矛盾した変なお願いだけど、マジで色んなゲームの限定版を量産しないで欲しい。世の中全て通常運転で良いではないか。

 この問題についてはどこまでも矛盾している自分の心理が不思議でファンタジーだぜ。

 

 というわけで、結局私は限定版の魔力に勝てず、購入しては後で収納に困る運命から抜け出られない。こうなるのが嫌な人は、限定版なんて見向きもせずに、コンパクトな通常版だけを見て生きていくことをお勧めする。

 

 

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