こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2021年のアニメ感想(10月~12月)その2

 

 

がんばれ同期ちゃん

がんばれ同期ちゃん [Blu-ray]

 

 サクッと見れるショートもの。最近は優秀なショートアニメも増えたな。このアニメはかなり好き。

 

 恋とお仕事にきらめく女子の会社生活が綴られている。やはり頑張る女子は応援したくなる。今期だと「先輩がうざい後輩の話」とセットで推せる可愛いOLものだった。こちらでは同期、先輩、後輩、それぞれの立場の可愛い子ちゃんが楽しめて良い。

 

 まずはプレーンな魅力のある同期ちゃんがめっちゃ可愛い。

 潔いあざとさが返ってツボるという困った魅力を放つ後輩ちゃんも良い。

 落ち着いた大人の魅力のある先輩も良し。

 同期くんは3方向から迫る美女と楽しい社会人ライフを送るんだよな。羨ましい。この私はといえば、ジジイとババアと犬がいる現場にしか入ったことがない。

 

 同期くんの事が好きなのに、いつもいま一歩詰め寄る事が出来ない同期ちゃんの青春は見ていてとてもいじらしい。そこに萌える。同期ちゃんのメイド服姿も萌えだった。

 

月曜日のたわわ2

月曜日のたわわ 2 [Blu-ray]

 

 月曜日の憂鬱などたわわな果実を拝んでぶっ飛ばせ!という応援メッセージを感じる良きおっぱいアニメ。見る者の週明けのテンションを上げてくれることで、社会を円滑に回すのにきっと一役買っている作品なのだと思う。このように、社会に貢献できるキャッホーなアニメがもっとたくさん生まれるといいね。

 

 登場ヒロインならどこの誰を見ても清々しい程にたわわ。ここまでフェチズムを曝け出した作風だと、下品どころか一周して清い。

 別におっぱい星人ではないが、まぁ見て不快なこともないし、目の前にあるならあるでどうにでも楽しめるってものだし。ということで楽しく拝見した。

 

 たわわJKとリーマンのお兄さんがドライブデートをする回では、たわわな女子がシートベルトをしたらたわわがより3Dになって危ない事がわかった。

 たわわ女子が胸筋を力ませることで、服のボタンを吹っ飛ばすという爽快な一芸を見ることが出来た。あれはすごいな。ケンシロウが力を入れて内側から服を裂くアレみたいなおっぱい技だな。

 たわわJKの妹役がゆかちだったのが良かったな。

 

 新キャラが追加されているのも今回の見所。

 先生を落として結婚までこぎ着けたたわわJKの物語も良かった。

 

 

白い砂のアクアトープ

白い砂のアクアトープ Blu-ray Vol.2

 2クール目からは、ガマガマからティンガーラへと舞台を移す。てっきり半年間の放送で、ガマガマ復興の物語を送るのかと想いきや、しっかりと潰れてしまい、くくる達は揃って次の現場に入る。

 ティンガーラでは飼育員でなく、まさかの営業社員として働くことになるくくるの青春物語第2章が開幕した。

 ここからはおじいの手伝いではなく、正式な社員としてのくくるの戦いが始まる。より一層お仕事アニメ感が見える2クール目だった。

 

 くくるのことをプランクトン呼ばわりする副館長の態度は、世に言うパワハラになるのではないか。ちょっと気になる。

 この副館長とくくるが、なんだかんだのいざこざを起こしながらもプロジェクトを達成していくお仕事もの要素が楽しめた。

 可愛い子のすべすべほっぺを見ると突きたくなる真栄田さんら、新しいメンツを迎ええて展開するくくるのお仕事物語が楽しめた。

 

 くくるの出した水族館ウェディングプランのアイデアが厳しい審査で却下されるなど、色々上手く行かない社会人の壁も描かれている。この辺りの事はリアルだから、なろう系で慣れたスムーズ人生感を持っていると、一気に厳しい現実に引っ張り戻されてビックリする。

 だって女の子だもん、ということで、なんだかんだの失敗の末、会社無断欠席をかまして小旅行に出てしまうくくるの弱った姿も描かれる。OLの道は厳しいよな。落ち込んで、それを飲み込んで復活するという前向きな物語性には好感が持てた。

 

 知夢さんが子持ちのシングルマザーだったとは意外だった。これは読めない展開だった。何だか鼻持ちならないお姉さんのイメージが先行していたが、頑張るママと知ったからには応援したいヒロインになった。

 

 やっぱり背景が綺麗で女子が可愛い。

 夏凛とくくるの職場が同じになったのも2クール目からの変化。夏凛と屋嘉間志くんは何かならないのかと思って気になって見てしまう。

 うどんちゃんも可愛いかった。うどんちゃんが一番推しかな。

 

 きらめく太陽、その下に映える青い海、そして頑張る美しいヒロイン達に癒やされる良き作品だった。水族館にはもう何年と行ったことがないので、その内また行ってみたいと思う。

 

平家物語

 世界史を専攻していたし、その上自分が住んでいる国なのに日本にあまり興味がないということから、この私があまり知らなかった例の時代を取り上げた物語である。

 悠木碧が主役だし、あとの出演者もかなり豪華な顔ぶれということで全話視聴。

 

 とにかく絵柄が紙芝居的というか、この時代感にマッチした和風なものだったのが印象的。

 

 平氏とか藤原氏とかってのが栄え、そしてなんだかんだ揉めた先で作られた世界がある。そこに今私は住んでいる。ざっくりとそんな感じの事が分かった。

 

異世界食堂

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 まさかの二期が来た。一期がかなり前でかなり忘れているし、なんなら一期と二期の間にあった異世界居酒屋とかいう似たような番組のこともかなり記憶から消えかかっている。

 

 そういえば一期のOP曲はMay'nと「今晩わぐ~!」でお馴染みのあのアイドルが歌っていたよな。今晩わぐ~!は二期放送までの間に解散しちゃったもんな。それだけ時代も流れたってものよ。あの曲は好きでたまに聴き返すんだよな。

 

 一期から継続して諏訪部順一演じる店長のボイスが渋い。そしてアレッタは可愛いくて萌えだし、角が立派。

 クロって大西沙織が演じていたのか。一期の時にはノーマーク声優だったので気づかなかった。ここに出ていたんだ。

 

 毎度毎度出てくる飯がとにかく美味そう。メインディッシュからスイーツまで、実に色んな物が出てくる。

 飯を食いに来る客達個々のエピソードが楽しめる。注目するのは猫屋の連中よりも、ゲストで登場する者達が見せるドラマ性にある。上田麗奈の演じたお姫様が結婚するまでのハッピーな話は良かった。出てくるヒロインが可愛い。

 

 客達は皆異なる世界から集まってくるが、飯を食うことで心は一つになる。上手い飯は次元を越えてピースフルワールドを産む鍵となることが伺える。そんなハートフルなテーマ性が心地よい一作だった。

 

 猫屋で働くヒロイン二人の中の人達が、番組連動企画としてもこみちと一緒にYou Tube番組に出ているのも併せてチェックした。もこみちの作る飯も美味そう。

 

 安野希世乃の歌う「パクパク」言ってるOP曲は可愛くて癒やされる。

 

でーじミーツガール

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「白い砂のアクアトープ」と共に沖縄の魅力をプッシュした一作。ブルーピリオドの終わりにねじ込まれるショートアニメで、マジで一瞬で終わる。頑張れば瞬き無しで一話分視聴も可能。

 

 タイトルの「でーじ」は沖縄言葉で、「とても」「大変」という意味らしい。でーじ勉強になったぜ。 

 

 健康的な魅力が光るヒロインの比嘉舞星は良かった。元気で可愛い。安野希世乃の元気な沖縄女子の喋りも良い。

 

 宿屋の娘の舞星と、都会からやって来た青年すずきいちろうが出会うことで、沖縄がワンダフルワールドに生まれ変わる。そんな感じで謎現象が起きる不思議なお話。

 二人が潜り込む謎世界は、なんだかジブリやディズニーにでもありそうな感じもする。

 

ブルーピリオド

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 今年だと「おしえて北斎!」に次ぐ美術アニメ。

 北斎みたく楽しいギャグもなく、出てくる奴らがずっと画を描くだけの地味なアニメ。だが、それまで全く知らなかった芸術世界の奥深さが見える新鮮さがあって楽しめた。

 

 芸大を目指して頑張る主人公 八虎少年の青春物語が描かれる。

 最近の子供が苦手とするであろう自己表現、自己実現を完了させるべく、主体性を持って己と向き合う八虎の青春には好感が持てる。体と共に思考においてもちゃんと生きている人間である事がヒシヒシと伝わる主人公のキャラ性には心を掴まれた。

 一見クールだが心はすごくおしゃべりでたくさんの事を考えている。そんな八虎の心理描写には、人間の本質と真実性が見える。なんとも文学的ではないか。

 自己完結型かと思えば、しっかりと周りの人間の言動も取り入れることで、己の芸術スタイルを物にしていく成長が見える。この点に質の高いドラマが見えて良かった。

 

 好きな事だけど楽しいだけでは終わらない。そんな厳しさがしっかり見えるのが、芸術という世界だった。

 手先を使って画を描くだけのことだろうと思いがちだが、心をフルに使うからトータルだと意外にも体に負担がかかるようだ。

 芸大受験生は精神的にかなり追い詰められることが分かる。悩んで描くを繰り返す内に、八虎や桑名さんはじんましんを発症させるし、もっと酷い人は心をやられて病院送りにもなる。きついなぁ~。

 

 学校の美術部の活動、そして芸大の予備校の風景が見えるのも新鮮。思えば、中身を全く見たことのないコミュニティだった。

 ここらのコミュニティ内で関わることになる八虎以外の人物達も味があって良いんだよな。美術部顧問の佐伯先生、先輩部員の森さん、予備校の大葉先生らは、迷える八虎の指針にもなる良い言動を見せてくれる。

 森先輩の一見地味だけど、それをまるぽちゃの魅力でカバーしたヒロイン性は良い。

 佐伯先生の抱く「好きな事で努力する者は最強」という真理は、人の心をキャッチし、背中をプッシュするもので痺れた。格好良いおばさん。平野文の声も良し。

 ガタイの良い大葉先生は格好良くていい女。欲しい時に欲しい言葉をくれる姉御肌には惚れ惚れするものがある。これはモテると思う。

 

 学ランとスカートを合わせてくるボクっ娘龍二も作品の看板要素となる面白いキャラだった。八虎と龍二の関係性は一見妙に見えて、実は確かな絆で結ばっているとも言える。そんな二人の間に生まれる物語も見どころ。

 虎と龍の組み合わせということから、あの伝説の熱血萌えアニメとらドラ!」を思い出す。

 

 八虎のモチベーションを上げてくれる友人でありライバルでもある世田介のポジションも面白い。惹かれ合う要素、反発しあう要素がそれぞれある二人の関係は妙にリアル。実際のところ、本当に親友になって行く二人の関係性なら、このくらいの噛み合わなさがベストなのかもしれない。程よい二人の距離感が良い。

 芸大の試験が終わったら帰ってポケモンをするという世田介のセリフが印象的。中の人がポケモンのゴウと同じという点からニヤリと出来るシーンだった。

 

 芸大の試験は女性のヌードを描くことだった。こんなセクシーな題材なのか。これは覚悟の決まっていない童貞なら筆を握るどころではない。マジに覚悟を決めている者達なら、スケベ心を呼び起こす余地もなく画に集中出来る。というか描くのに一生懸命で興奮している余裕はない模様。

 煩悩も殺して狭き門を目指す。それが芸術の道なんだな~。色んな気づきがある魅せる作品で好きだった。

 

 これを思った人は多いだろうけど、OP曲がどうしようもなく山下達郎っぽい。山下達郎がどこかで歌ってたか?と思ってしまいがちだが、違うグループのオリジナル曲らしい。この曲はおしゃれ懐かしいシティポップ感がして好きだった。

 

やくならマグカップも 二番窯

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 一期では座布団の焼き物とかを作っていたが、今回は遂にマグカップに挑む。ちゃんとマグカップが出来て良かったじゃないか。ボスはマグカップの青春アニメだった。

 

 相変わらず女子達がワチャワチャしながらも陶芸の道を極める物語が展開する。萌えと硬派がいい具合の割合となったハートフル作品だった。毒気無しでなんとなく見て落ち着けるものがある。

 

 作業中のヒロインがつなぎ姿ってのも意外に良い。落ち着いた先輩部員の十子先輩が良かったな。

 

結城友奈は勇者である-大満開の章-

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 ゆゆゆも長く続くシリーズものになったな。

 まどマギくらいから定期的に出てくる変身ヒロイン×ハートフルボッコアニメの代表格にまで昇華されたコンテンツだな。

 前作はちびキャラのゆゆゆだったが、今回は通常版の新作がスタート。

 

 第一話は、これぞ女学生の青春といった具合に、勇者部一行の楽しく平和な日々をお届けした。こうも景気の良いスタートとなると、その次には重いのも来るのだろうな。そう思ったら、やっぱりその通りのハード展開になっていた。

 能力を発動させたら体のあちこちから出血したりと、華やかに見えて結構グロいバトルものだった。

 友奈達勇者部一行、勇者に選ばれなかったサポート組、古文書に記された大昔の勇者チーム、それぞれのハードな戦いの物語を楽しむことが出来た。

 

 一番印象的だったのは、2015年の世界で活躍した勇者のぐんちゃんこと郡千景の闇落ち事件。

 勇者が化け物相手に遅れを取ることがあれば、守られる側の民衆が勇者に対してネットディスりを始め、勇者を酷く傷つけるという結果になる。守られる側が黙って守られれない上に、激しくマナー違反をしだすから怖いしムカつく。

 守ってあげたのに酷いことを言うから、ぐんちゃんは闇落ちして守るべき民に一撃を入れてしまうのである。そして乃木若葉とも袂を分かつ事になる。まさか勇者側からダークネスサイドに踏込む者があろうとは、意外な闇の流れだった。

 

 ネットを介して著しく他者を中傷する。こんなことが事実として流行ってしまっているのもまた、我が国が持つ恥部の一つである。悪しき国民性を反映させたシナリオ展開に、リアル性と社会派な一面を見ることが出来た。ぐんちゃんが可愛そうだ。

 

 ゆゆゆシリーズ中で一番悲哀の涙を誘ったのは、銀ちゃんが立ったまま絶命してしまうシーンだった。今回シリーズでは、東郷さんが精神世界で銀ちゃんと再会し、最終回では墓参りにも行く。銀ちゃんが死ぬところは悲しくて泣いたよな。過去シリーズのことは結構忘れているけど、銀ちゃんのことは覚えていた。彼女の姿がまた見れたのがよかった。

 

 

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