PSP-1000、それは多くの者から愛されたSONYの大発明の一つである。私はこのPSPが大好きだ。
大好きな一品を手に取ることが出来た。その機会を作ってくれたSONYにはマジ感謝。機械と機会、ダブルの意味で私の人生に良きアシストを行ってくれた良き会社である。
そんなPSPもすっかり廃れた古の発明となってしまった。
私が持っているものは、電源をつけると内蔵時計の初期設定が2009年の1月1日になっている。PSP自体の歴史はもっと古いが、とりあえず私の持っているのは2009年生まれの一台なのかな。
今から13年前の世界の時間が基本設定となる。ということは、すっかり古い。
13年といえば、あの日おぎゃあと生まれた可愛いガキも軽く反抗期を迎え、母親のことをババア呼ばわりするようになる。そのくらいの年月だといえよう(もちろん個人差はあるし、そもそも母をババア呼ばわりするような荒れた青春を迎えずに成人する良き息子だってわんさかいることだろう)。
もう10年超えのベテランファイターの我がPSPは未だに現役。というか、混迷のコロナ時代を迎えてからの方が出番が増えた。
現在は、キュンキュン来る名作美少女ゲーム「メモリーズオフ6 Next Relation」を絶賛プレイ中。クロエ先輩は現代でも通じる良い女である。
これだけ長い期間戦ってきた戦士が、若かったあの頃と全く同じコンディションなわけもなく、時間に応じて痛むところはしっかり痛む。それがリアルなのである。
2021年にPSPでたくさん遊んで、その度感じたストレスが、○ボタンを押したら返ってこないということ。つまり効きが大変悪い。そこと比べたら軽度だが、十字キーの↓ボタンも押した際の跳ね返りが悪い。ずっと↓キーが入りっ放しで、何もしていないのにキャラクターが下側に移動したりする。
これらの不調から思うこと。それはムカつくということである。
操作性にストレスがある。これはゲーム機で遊ぶ上でかなり痛いネックとなる。もちろん出荷時の状態は全く悪くない。経年劣化により、どの機種でもこういうことは起きがち。
では、直そう。こいつとはもっと付き合いたい。直して今後まだまだ活躍してもらおう。
そう思って色々調べると、ボタン修理だけなら素人でもなんとかなるらしい。
PSPには、かなり小さなネジが仕込まれている。これを回す事が可能な小さいネジ用のドライバーが手元にない。
PSP内部には、ボタン用のゴムパッドが入っている。このゴムだけがAmazonでかなりお安く売られているので、これをゲットしてくる。思った以上に安く、こんな額で用意できるなら修理センターに行かずともラクラクではないかと思った。
上記の普段の私生活では出番がないちょっと変わったアイテムを揃えるのに、これまたちょっとの時間がかかり、修理開始日が12月30日まで伸びてしまった。本音を言えばもっと早くにやってしまいたかった。
こういう家電アイテムを開くのって、基本的にはメーカー側から禁止されているっぽい。でも開けるのはワクワクする。
PSPも分解したのであれば、修理センターでは受け付け不可の保証対象外品になるとある。でも、調べてみると、長く稼働したPSP修理センター窓口は、現在その任に終止符を打ったという。つまり、状態がなんであろうが、もう個人でなんとかするしかないのだ。
バッテリーパック設置部分に会社ラベルシールがあり、それを剥がすと隠しネジが出てくるではないか。
これは面白い。なんかすごい。簡単に分解されないよう、そもそも外からネジが見えないように細工していたのか。
なんだか背徳感に襲われながら例のシールを剥がしてネジを回した。ネジを回せば、本体の蓋が簡単に開く。
中からボタンのゴムパッドが見える。これの劣化が激しい。そりゃ効かないわけだ。
新しい物に取り替えるのはとても簡単。これでまた蓋を閉めてネジを回せば、ちゃんとボタンが反応して無事修理完了だ。
もうダメかと思い、新しいのをどこかの店で探そうかとしていたのに、修理をしてみれば結構簡単に直せた。
なんだろうか、この清々しさは。心地良き達成感がここにある。
古のマシンのネジを回して、中身を開いて戻す。そんな地味な作業をしながら、レコード大賞見た素敵な年末だった。
それにしても、レコ大も謎のアーティストが面を並べるようになったな。今年のを見るに、アーティストのメンツ、そしてそもそもの話をすれば楽曲が弱い。といってもコレは個人の趣味から来る感想なので、人によって感想は様々あると思う。
メインの賞レースのパワー不足については、別枠のBank BandとMISIA、そして海外からの援護射撃となったBTSの皆のパワーに助けられてなんとか番組として成立したって感じだったかな。
思い出したついでにレコ大の感想も綴り、これにて2021年の活動記録を終えよう。
PSPは最高のマシンである。そして現代を背負うミュージシャンよ、頑張れ!
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